足で稼ぐ時代は終わった?
変わる『行動力』の定義
SNSをやらない社長はもう自殺行為だという話でしたが。
中小企業は必須でしょうね。社長自身がブランドの顔にならなくちゃいけない。
もちろん「社員は発信しなくていい」ってことではないですけど。
SNSに出たがらない社員って多いですよね。
まだまだ多いですね。SNSはプライベート用で仕事では使いたくないとか。
無理にやらせたらパワハラとか言われそうだし。
もうサービスではやってくれないと思った方がいいです。
ギャラを払って出てもらう。写真を出させてもらう。
「愛社精神が足りない」って怒る社長が出て来そう。
価値観が多様化しているので全員をSNSやyoutubeに出していくのは難しいと思います。
ちなみにうちの会社では決算賞与でちょっと色付けしています。顔出しOKの社員とか。
そういう時代ですよね。
営業マンも求められる資質が変わって来てますよ。
訪問件数の多い人を「行動力のある人」とはもう言わない。
売れる営業マンってとにかく社内にいないイメージですけど。
それはもう古いですね。
どんなに行動力があっても1日に訪問できる数って、せいぜい7〜8件じゃないですか。
そんなに訪問したらすごいですよ。
1日10件飛び込んで10件成約する営業マンは評価すればいいんです。だけど全く外出せず20件の商談を行い15件成約する営業マンがいたら、その方が営業成績はいいわけじゃないですか。
ですね。
自分の足を使うかインターネットを使うかって違いだけで。
メールで商談を詰めるってことですよね。
自分で情報発信してリード獲得からやってしまう人もいます。その方が商談づくりが楽なんですよ。
その人ご指名で問い合わせが来るし、その人の名前で仕事が取れるから。
すごいですね。
組織にいながら組織を超えて収益を生み出せる人材ですね。
リードもその人に集まってきます。
そんな社員がいたら最高ですね。
これって別に稀なケースではなくて。
現代においては中小企業の1番の勝ちパターンだと思いますよ。
でもかなり人に依存した戦略ですよね?
元々営業って人に依存してるじゃないですか。
要は採用するターゲットを入れ替えていくってことです。
普通の中小企業にもできますか?
すごく再現性のあるやり方だと思います。
そもそも若い人材は飛び込みなんてやりたがらないし。
確かに。
現場上がりの経営者にはわかりにくいんですよ。
訪問件数の多い方人の方が頑張ってそうじゃないですか。
オフィスでパソコンいじってるだけの人に見えちゃうでしょうね。
そう。だけどちょっと長い目で見たら、どっちが必要な人材なのかってことですよ。
一見、行動力がなさそうな人の方が貢献度が高いと。
行動力の定義が変わりつつあるってことです。
だけど見分けるのは難しいですよ。営業もせず発信ばっかりしてる人って紙一重ですから。
使える人材をどうやって見分ければいいんでしょう。
そこは社長やリーダーのプロデュースとリテラシーにかかってますね。
ちゃんと能力のある人を採用して、どういう仕事の任せ方をしていくか。
やっぱりSNSでガンガン発信してる人がいいんでしょうか?
いや、そうとは限らないです。
発信上手な人が普段から個人のSNSをやってるかっていうと、必ずしもそうではない。
だけど「会社の広報活動や動画への出演は厭わない」って人もいるわけです。
そんな人がいるんですね。
でも彼らって最初からPRに献身的なわけじゃないんですよ。
評価制度や報酬との結びつきで変化していくんです。会社がいざなっていくというか。
なるほど。だからプロデュース力が大事ってことですね。
そうなんですよ。
お聞きしてると中小企業にはすごくハードルが高そうですけど。
やって慣れていくしかないです。そのメリットは計り知れないので。
社員がブランド化された会社ってめちゃくちゃ強いんですよ。
コムデックさんもそうですもんね。
はい。
ウチはYouTubeで解像度の高い情報を届けると同時に、演者である社員の信用とブランド力を醸成してます。
その社員さんが出てくるだけで商談が盛り上がりそう。
実際に盛り上がります。動画でいつも見ている人がzoomにひょっこり入ってくるわけですから。
プレミア感がすごいですよ。コンバージョン率も当然高くなっていきます。
どんなに訪問数の多い営業マンよりも貢献度が高いですね。
財務三表に乗らない最高の無形資産と言っても過言ではないです。