ホーム  >  対談一覧  >  第113回『ネット時代の行動力がある人材とは?』

Conversation対談

2025.03.31

第113回『ネット時代の行動力がある人材とは?』

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

足で稼ぐ時代は終わった?
変わる『行動力』の定義

  • 安田

    SNSをやらない社長はもう自殺行為だという話でしたが。

  • 中小企業は必須でしょうね。社長自身がブランドの顔にならなくちゃいけない。
    もちろん「社員は発信しなくていい」ってことではないですけど。

    生田
  • 安田

    SNSに出たがらない社員って多いですよね。

  • まだまだ多いですね。SNSはプライベート用で仕事では使いたくないとか。

    生田
  • 安田

    無理にやらせたらパワハラとか言われそうだし。

  • もうサービスではやってくれないと思った方がいいです。
    ギャラを払って出てもらう。写真を出させてもらう。

    生田
  • 安田

    「愛社精神が足りない」って怒る社長が出て来そう。

  • 価値観が多様化しているので全員をSNSやyoutubeに出していくのは難しいと思います。
    ちなみにうちの会社では決算賞与でちょっと色付けしています。顔出しOKの社員とか。

    生田
  • 安田

    そういう時代ですよね。

  • 営業マンも求められる資質が変わって来てますよ。
    訪問件数の多い人を「行動力のある人」とはもう言わない。

    生田
  • 安田

    売れる営業マンってとにかく社内にいないイメージですけど。

  • それはもう古いですね。
    どんなに行動力があっても1日に訪問できる数って、せいぜい7〜8件じゃないですか。

    生田
  • 安田

    そんなに訪問したらすごいですよ。

  • 1日10件飛び込んで10件成約する営業マンは評価すればいいんです。だけど全く外出せず20件の商談を行い15件成約する営業マンがいたら、その方が営業成績はいいわけじゃないですか。

    生田
  • 安田

    ですね。

  • 自分の足を使うかインターネットを使うかって違いだけで。

    生田
  • 安田

    メールで商談を詰めるってことですよね。

  • 自分で情報発信してリード獲得からやってしまう人もいます。その方が商談づくりが楽なんですよ。
    その人ご指名で問い合わせが来るし、その人の名前で仕事が取れるから。

    生田
  • 安田

    すごいですね。

  • 組織にいながら組織を超えて収益を生み出せる人材ですね。
    リードもその人に集まってきます。

    生田
  • 安田

    そんな社員がいたら最高ですね。

  • これって別に稀なケースではなくて。
    現代においては中小企業の1番の勝ちパターンだと思いますよ。

    生田
  • 安田

    でもかなり人に依存した戦略ですよね?

  • 元々営業って人に依存してるじゃないですか。
    要は採用するターゲットを入れ替えていくってことです。

    生田
  • 安田

    普通の中小企業にもできますか?

  • すごく再現性のあるやり方だと思います。
    そもそも若い人材は飛び込みなんてやりたがらないし。

    生田
  • 安田

    確かに。

  • 現場上がりの経営者にはわかりにくいんですよ。
    訪問件数の多い方人の方が頑張ってそうじゃないですか。

    生田
  • 安田

    オフィスでパソコンいじってるだけの人に見えちゃうでしょうね。

  • そう。だけどちょっと長い目で見たら、どっちが必要な人材なのかってことですよ。

    生田
  • 安田

    一見、行動力がなさそうな人の方が貢献度が高いと。

  • 行動力の定義が変わりつつあるってことです。

    生田
  • 安田

    だけど見分けるのは難しいですよ。営業もせず発信ばっかりしてる人って紙一重ですから。
    使える人材をどうやって見分ければいいんでしょう。

  • そこは社長やリーダーのプロデュースとリテラシーにかかってますね。
    ちゃんと能力のある人を採用して、どういう仕事の任せ方をしていくか。

    生田
  • 安田

    やっぱりSNSでガンガン発信してる人がいいんでしょうか?

  • いや、そうとは限らないです。
    発信上手な人が普段から個人のSNSをやってるかっていうと、必ずしもそうではない。
    だけど「会社の広報活動や動画への出演は厭わない」って人もいるわけです。

    生田
  • 安田

    そんな人がいるんですね。

  • でも彼らって最初からPRに献身的なわけじゃないんですよ。
    評価制度や報酬との結びつきで変化していくんです。会社がいざなっていくというか。

    生田
  • 安田

    なるほど。だからプロデュース力が大事ってことですね。

  • そうなんですよ。

    生田
  • 安田

    お聞きしてると中小企業にはすごくハードルが高そうですけど。

  • やって慣れていくしかないです。そのメリットは計り知れないので。
    社員がブランド化された会社ってめちゃくちゃ強いんですよ。

    生田
  • 安田

    コムデックさんもそうですもんね。

  • はい。
    ウチはYouTubeで解像度の高い情報を届けると同時に、演者である社員の信用とブランド力を醸成してます。

    生田
  • 安田

    その社員さんが出てくるだけで商談が盛り上がりそう。

  • 実際に盛り上がります。動画でいつも見ている人がzoomにひょっこり入ってくるわけですから。
    プレミア感がすごいですよ。コンバージョン率も当然高くなっていきます。

    生田
  • 安田

    どんなに訪問数の多い営業マンよりも貢献度が高いですね。

  • 財務三表に乗らない最高の無形資産と言っても過言ではないです。

    生田

生田智之 伊勢で働く社長のチャンネル生田智之 伊勢で働く社長のチャンネル

※掲載されているすべてのコンテンツの無断での転載、転用、コピー等は禁じます。©Copyright Comdec. All Rights Reserved.