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Conversation対談

2025.01.06

第103回『テスラは何をつくる会社なのか?』

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

イーロン・マスクは現代の「ニコラ・テスラ」となり得るのか

  • 安田

    テスラがついに「自動運転の車を完成させた」とニュースになってました。

  • 「完全な自動運転ができるようになった」ってことですかね。

    生田
  • 安田

    そうみたいです。「必ず作る」ってイーロン・マスクがずっと言ってきましたけど、
    ついに。不思議なことにそのニュースでテスラの株価が一気に下がったそうです。

  • なんで下がったんですか?

    生田
  • 安田

    記事によると「テスラがすごい自動運転車を作るぞ」という期待感で株価が上がっていて。
    完成したことで確定売りに走る人が増えるんじゃないかと書かれてました。

  • そうなんですね。じつはgoogle傘下のウェイモっていう会社の自動運転技術がめちゃめちゃ突出していて。
    サンフランシスコでバンバン走ってる。それで「テスライマイチだな」って下がったのかと思いました。

    生田
  • 安田

    それもあるかもしれませんよ。こういう記事って適当ですから。

  • そうなんですよ。
    ネット記事はとにかくスピード優先なので。けっこう適当なんですよ。

    生田
  • 安田

    なぜ下がったのかは分かりませんが。色んなことをやりすぎたんですかね。
    イーロン・マスクってロケットも作ってるじゃないですか。しかもNASAよりずっと少ない予算で。

  • 人類がアポロ以来月に行ってないのは「金がかかりすぎるから」と言われてまして。
    イーロン・マスクは本気で人類を火星に送り込むつもりなんですよ。

    生田
  • 安田

    そのためにはコストを下げなくちゃいけないと。

  • 「そんな安いロケットが飛ぶのか」って言われてましたけど、今やどこよりも安全に運行させてますよ。

    生田
  • 安田

    そう考えたらイーロン・マスクって凄いですよね。
    宣言したことは全部やってるような気がするんですけど。

  • やってますね。特殊な人間ですよイーロン・マスクは。

    生田
  • 安田

    そのイーロン・マスクが「お手伝いロボットを作っている」という噂も聞きました。
    ご飯の用意をしてくれたり、宅急便を受け取ったり、風呂を沸かしたり、掃除したりしてくれる。

  • へえ。それは知りませんでした。

    生田
  • 安田

    ガセネタかも知れません(笑)
    イーロン・マスクだったらロボットぐらい作るんじゃないかと。

  • そうですね。
    そもそもテスラってみんな車屋だと思ってますけど、そこにも歴史があって。

    生田
  • 安田

    車屋ではないんですか?

  • 元々はテスラ・モーターズっていう社名だったんですよ。今は社名変更してテスラに変わってますけど。

    生田
  • 安田

    テスラ・モーターズ?

  • そもそも彼らは「バッテリー・マネージメントシステム」を売ってる会社なんですよ。

    生田
  • 安田

    バッテリー・マネージメントシステム?

  • 要するに蓄電を売ってるわけです。ガソリンを使わず人類が生きていける世界を実現するっていう。

    生田
  • 安田

    そうなんですか?

  • はい。テスラという会社はそのコンセプトを実現するための会社で、その1つの手段がモデルスリーみたいな電気自動車ですよっていう位置付けです。

    生田
  • 安田

    車は手段でしかないと。

  • 「蓄電池を前提とした豊かな社会を作る」というコンセプトのもとで車を作ってる。
    だからそういうテクノロジーを使った「お手伝いロボット」が出てきても不思議はない。

    生田
  • 安田

    いやあ。ワクワクしますよね。住宅を作るとも言われてますし。

  • その可能性は十分あると思いますね。

    生田
  • 安田

    車に執着するなら自動運転なんて作らないですよね。自分の首を絞めてるみたいなものですから。
    だって自家用車がいらなくなるわけで。

  • そうなんですよ。自動運転が実現するとみんな無駄な車を買わなくなる。
    田舎なんて一家に2台3台当たり前ですからね。

    生田
  • 安田

    つまり余計な車が減って、車庫もいらなくなって、渋滞もなくなって、事故もなくなる。

  • 全ての車がコンピューター制御されたらそうなるでしょうね。

    生田
  • 安田

    それは確かに車メーカーの発想ではないですね。

  • 「新たな町を作る」とか「新たな習慣を作る」ぐらいなコンセプトですよ。

    生田
  • 安田

    電気自動車に関してはここで一旦終了って感じでしょうか。

  • ある程度ゴールは見えたんじゃないですかね。
    次は本当に家政婦ロボットとか、もしかしたら家自体がロボットになっている家を作っちゃうかもしれないです。

    生田
  • 安田

    家自体に人工知能みたいなものが埋め込まれていて、家が宅急便を受け取るとか。
    住人と会話できるとか。そういう可能性もありますよね。

  • 家自体が移動するとか。

    生田
  • 安田

    それはやりすぎでしょう(笑)

  • 移動を進化させて行くのが自動運転ですから。
    おそらく物流も大きく変わるだろうし、それによって人が集合するメリットもどんどん変わっていきますよ。

    生田
  • 安田

    どこまでやるつもりなんでしょうか?イーロン・マスクは。

  • 社名の元になってる「ニコラ・テスラ」という人は現在のインフラがいらなくなるような技術をいっぱい作ってまして。エネルギーがいらない世界を実現しようとしてたみたいで。
    その思想を引き継ぐ気があるんじゃないでしょうか。

    生田

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