超お金持ちが一番欲しいプレゼントは何だと思いますか?
商売って人間相手じゃないですか。
そうですね。
釣りの場合は魚の特性に合わせて餌や仕掛けを考えると思うんすけど。
考えないと釣れないですからね。
ところが人間相手の商売では、あまり人間のことを考えていない人が多い気がして。
そうなんですよ。
たとえばユニクロのジーンズって1000円ぐらいで買えたりするじゃないですか。
はい。
一方で何万円もする穴だらけのジーンズが売れていたりするわけです。防寒の役に立たない穴が空いたジーンズ。
わざわざ汚してね(笑)
そうそう。「それがお洒落だ」って買うのが人間。
あるいはカロリーゼロのなんの役にも立たない食品を喜んで買う。
人間あるあるですね(笑)防寒にならない、カロリーも取れない、でもそっちの方が高い。
そうなんですよ。「人間って何なの?」っていう。
他の動物から見たら奇妙な生き物でしょうね。
にも関わらず多くの経営者は「人間は賢い。高いものより安いものが売れる。より質の高いものが売れる」と決めつけてる。
それは経営者に限らずありますよ。義務教育の影響かもしれません。
同じ考え方や同じ行動をインストールされ続けているので。
学校教育の影響だと。
ただし、その思考でいくと会社経営はできないですよ。
ですよね。必ずしも「安い、早い、うまい」が売れているとは限らない訳ですから。
そうなんですよ。例えば超お金持ちが一番欲しいプレゼントは何か?
現金でしょうか?
そんなの有り余ってます(笑)実はプレゼントを回収してくれることなんです。
プレゼントを回収してくれる?
超お金持ちは欲しいものは自分で買うわけですよ。そして家にはものが溢れてる。
だからプレゼントをもらうと逆に困るわけです。捨てるに捨てられないし。
なるほど。
それを持ち帰ってくれて、必要な人に再分配するというサービスがあれば、そのプレゼントがいちばん欲しいと。
それが超お金持ちの考え方なんです。
人間ってやっぱり面白いですね。
はい。ニーズって人によってバラバラなので。
それで思い出しました。
中古の不動産売買の経営相談に乗ったことがあるんですけど。「家を売る人は1円でも高く売りたい。買う人は1円でも安く買いたい。だから価格競争になる」と。
普通に考えたらそうですね。
でも全員ではないと思うわけです。
たとえば親がすごく大事にしてた家とか、子供の頃の思い出が詰まった家とか、本当に1円でも高く買ってくれる人に売りたいのかなと。
大切に扱ってくれる人に住んでほしいでしょうね。
そうなんです。
「この家が大好きになりました。どうしてもこの家に住みたいです。大切にします」って人がいたら、少しくらい安くてもその人に売りませんか?
売る人はいるでしょうね。全員ではないでしょうけど。
そう。人によるんです。必ずしも高い安いだけが基準ではない。
それが人間相手にビジネスをする面白さですよ。
地方の中小企業M&Aも似たところがあって。いくらで譲渡するかより「どういう思いやビジョン、生き方をしてきた人に継いでもらうか」の方が大事。
儲かるビジネスをやるなら、価格競争ではなくそっちに行くべきですよね。
間違いないです。
ITを使ったマッチングも定量的ではない「気持ちのマッチング」に舵を切るべきですね。
気持ちのマッチング?
例えば同じ金額でAさんとBさんが「買いたい」ってなった時どちらに売るか。
AさんとBさんの過去の売買の履歴から気持ちのマッチングをする訳です。
どうやって?
過去のデータからAさんは同じようなものたくさん集めてる。「本当にこの商品が好きなんだな」と。
一方でBさんは「転売した時に高く売れそうなものをいっぱい買い集めてる」みたいな。
なるほど。ちょっとくらい安くてもAさんに売りたくなりますね。
これからのマッチングはそうなっていくと思います。金額だけではなく「過去どういう生き方をしてきたか」がすごく重要になってくる。