日本人が使ったものは外国に高く売れる?
ユーズド・イン・ジャパンって聞いたことありますか?
いや、ないです。なんですか、それ?
一昔前までメイド・イン・ジャパンってブランド価値だったんですよ。
はいはい。安くて品質がいいっていう。
そう。でも日本製品ってなかなか海外で売れなくなってるじゃないですか。特に家電とか。
それに変わって今人気なのがユーズド・イン・ジャパンらしくて。
へえ〜。そんなことが起こってますか。
日本人が使ってた中古の腕時計とか宝飾品とかが大人気らしくて。日本で大量に仕入れて海外で売ったら大儲けできるみたいです。
ブランドものってことですか?コメ兵さんみたいな。
ブランドものが中心ですけど、宝飾品とかはノンブランドでも高く売れるみたいです。
そうなんですね。
コメ兵さんは国内の流通をベースに考えてるビジネスじゃないですか。
それを海外に持って行って売るイメージですね。日本人って、すごく丁寧に物を使うから。
確かに。いい中古品がたくさんありそう。
古い時計とか、古い宝石とか、古いカバンとか。すごく丁寧に使ってるみたいです。
海外の中古品に比べてすごく綺麗らしいですよ。
海外で部屋を借りる時も日本人には喜んで貸してくれるって言いますよね。靴を脱いですごく綺麗に使ってくれるってことで。
そういうイメージが我々の知らない間に海外で定着してまして。
「日本人が使ったもの」というブランドが出来つつあると。
すごいですね。生きてるだけで丸儲けじゃないですか(笑)
しかも日本はかつて世界で2番目の経済大国だったじゃないですか。
はいはい。いいものがたくさん埋もれてるってことですね。
そうなんですよ。当時の日本人が買ってた宝石とか、ネックレスとか、時計とか、すごいらしくて。
質屋さんに持って行っても二束三文じゃないですか。
そういうイメージですね。
ところが海外では高く売れるらしくて。特に宝飾品がすごいそうです。
金がめちゃくちゃ値上がりしてますからね。
そうなんですよ。金も安く仕入れられるし、宝石って磨き直すと新品になるんですって。
新品と見分けがつかないというか。
なんと。
ダイヤモンドはそもそも傷つかないし。
土台の金やプラチナも溶かして形を変えると、新品になっちゃうわけですよ。
確かに。見分けつかないですよね。
はい。プロでも見分けがつかないらしいです。
バブルの前に買った宝石とかすごいのがありそう。
海外の人から見ると宝の山だそうです。それが家の中に埋もれていて。
持ってる本人はそんなに価値があるとは気づいていなくて。
より良い出口が海外にあったという。
そうそう。ひと昔前は中国人が日本に来て大量にブランド品や家電製品を買ってたじゃないですか。
いわゆる爆買いですね。
それが今や中古品に移っていて。腕時計やブランドもののバッグや宝飾品を大量に買って、海外に持っていく。
そしたらめちゃくちゃ高く売れるっていう。
掘り出し物を見つけに来てる感じですね。
そうなんですよ。でも日本人はまだその価値に気がついていなくて。
うまく加工してユーズド・イン・ジャパンブランドで世界に売ればいいですよね。
私もそう思うんですけど現実は海外の人が儲けていて。残念なところです。
こういうビジネスって苦手なんですかね、日本人は。
日本人は「海外のものの方がいい」みたいな先入観があるので。
そうなんですよ。ティファニーやカルティエみたいなブランド宝飾品が好きで。
原価の何十倍で買ってるそうです。
あとは中古に対する苦手意識もあるんでしょうね。アンティークに対する見識も狭いように感じます。
日本ってポテンシャルはピカイチなんですけどね。海外の人から見ると本当に宝の山があちこちにあって。
外から見ると日本は魅力溢れる国なんでしょう。自分たちが思っている以上に歴史と文化がある国なので。
ただその良さを全く活かせてない。
ですよね。海外のブランドにはすぐ飛びつくんですけど。勿体無い話です。