外国は遊びと教育をミックスしている
桃鉄って知ってますか?
桃太郎電鉄ですよね。はい。もちろん知ってます。
それが今、学校の教材で使われているらしくて。
地理の勉強はもちろん、算数や経済の授業にも使われるみたいです。
決算とかもありますもんね。桃鉄は。
そうなんですね。私やったことがないんですけど、決算あるんですね。
毎年3月と4月の間に、1年間の収益をどうのこうのみたいなことをやります。
なんと日本で7000校以上に導入されてるそうです。
小学校ですか?
当初は小学校の地理での利用を考えてたらしいですけど、どんどん応用範囲が広がってるみたいで。
美味しそうな郷土料理を選んでレポートにするとか。
なるほど。全国のお土産物とか。福岡は博多ラーメンがうまいとか。そういう授業はいいかもしれないですね。
遊びとビジネスの境目が曖昧になったと言われて久しいですが、
日本の学校もようやく柔軟になってきたということでしょうか。
どうなんでしょうね。
でも画期的じゃないですか。授業でゲームを使うなんて。
今までだったらひたすら年表や単語を覚えるとか。暗記主体だったじゃないですか。
もはや暗記は必要ないスキルになってきてますから。勉強のやり方も当然変えていかないといけない時代ですよ。
柔軟な発想が必要な時代ですよね。
本を読んで学ぶだけじゃなく、こうやってゲームをやりながら社会体験を積んでいくとか。
会社の決算を覚えるとか。 こっちの方がはるかに価値がありますよ。
ただ、なんて言ったらいいんですかね。もっと斬新なことはできないんですかね。
確かに。「今さら桃鉄かよ」みたいなところはあります。
国家主導で新しい教育ゲームを作るぐらいやってもいいですよね。
それこそ世界の教育を変えるぐらいの目標を立てて。
結局プロダクトアウトの発想なんでしょうね。
すでにある桃鉄を使って「教育現場でこう活かせないか」ぐらいで。
「教育のインフラを根本的にゲームで変えよう」とか「どうせだったら世界を視野に作ろう」とか、そういう発想は全然ないですもんね。
鉄道というものを使うとしても、もっと複合的に学べると思うんですよ。
台風が来たら農作物の被害が出てそこのオーナーは損しますとか。それによってその期の収益が下がりますとか。
でも、桃鉄を導入するだけでも大きな進歩ですよ。
そうですけどね。せめて10年前にやってほしかった。
ようやく重い腰を上げて、ひねり出して、「それなんかい?」みたいな。
この10年で世界はもっと進んでますもんね。これくらいでニュースになってるようじゃダメってことですね。
そうですね。もう学校に行く必要がないとか。家でみんなで桃鉄でやればいいですよとか。
ゲームから学べることってもっと多い気がする。
うちの4歳の子供がiPadで勝手に色々勉強するんですよ。
英語の発音のゲームとか、足し算や掛け算のゲームとか。
よく出来ているなあと感じるゲームは全部外国製ですね。
やっぱそうですか。
計算が合っていてポイントが貯まるとモンスターゲットできるとか。
これぐらい日本でも出来そうなのに。日本製のゲームは面白くないみたいで全然やりません。
なるほど。
日本語の読み書きが好きになるゲームとか作って欲しいんですけど。子供が夢中になるものがないんですよ。
海外のゲームってそんなによく出来てますか。
ほんとよくできてます。子供の関心を引きつけるような作りになっていて。
勝手にはまり込んでいって、 気づいたら割り算ができるようになってました。4歳にして。
もう小学校いらないじゃないですか(笑)
いや、ほんとに。だけど日本語の読み書きはやっぱり必要なので。
これを日本のメーカーが作ってくれたら、もう学校に行く必要がない。
何が足りないんですか?日本製のゲームは。
足りないというか、いかにも教材って感じなんですよ。それが子供にバレちゃってる感じ。
なるほど。たぶん遊び心が足りないんでしょうね。
そんな感じです。学研のしまじろうも真面目すぎるというか。
学研だけが悪いわけじゃないんですけど、せっかくそこに莫大なマーケットがあるのに勿体無い。
遊びと教育とか、遊びと仕事とか、日本人は分けて考えてしまうから。ミックスするのが苦手なんでしょう。
遊びでお金を稼ぐ=不真面目で悪いこと、みたいな感覚がありますよね。
そこから変えていかないといけないでしょうね。