失礼な営業が増えすぎている
ベタなアナログ営業って少なくなってきましたよね。飛び込みとか電話をかけまくるとか。
ちょっと効率が悪過ぎますよ。
だけどオンラインに移行しても「根っこ」はあまり変わってない気がして。
それはどういうところが?
たとえばお問い合わせフォームからいきなり営業してきたり。オンラインなのに強引なプッシュ型営業で。
あるあるですね(笑)
「コラボのご提案です」とか「御社のビジョンに共感しました」とか言いながら、あとの文章は全部コピペで。
失礼な営業が横行してる気がします。
横行してますね。とくにこの1年ぐらいめちゃくちゃ増えてきてる。
どんなセンスでこれをやってんのかと思うんですけど。アンチが増えていくだけじゃないですか。
それともこれで成功してるんですかね。
成功確率はどんどん下がってると思います。
ただしテクノロジーの進化によって、今まで1万円で100件送っていたメールが10万件送れるようになってる。
そんなテクノロジーはやめてほしい(笑)だから効果が出ちゃうんですね。
よくわからない決済者が「じゃあ1回ミーティングしましょうか」みたいに反応するので。
分母がでかすぎるが故に一定数のコンバージョンもある。
だからあの迷惑な営業アプローチがなくならない。
長期的に見れば「会社の風評被害」を自分でやってるようにしか見えないですけど。
そうですよね。「御社のビジョンに共感しました」「これを提案させてください」「以下の中からアポイント時間を選んでください」みたいな。
いくらなんでもあつかまし過ぎる。
私のところにも山のように来ますよ。
私の知り合いもみんな怒ってます。「こんなもの誰が発注する気になるんだ」って。
だけど成功体験があるからやり続けるんでしょうね。
マーケティング戦略としてはレベルが低すぎますよ。
「もうちょっと工夫しろよ」って感じですよね。
ほとんど振り込め詐欺みたいなもんじゃないですか。
まあ違法ではありませんから。
違法じゃないけど時間泥棒ですよ。
「大事なお話があります」「御社の商品に興味があります」って書いてあるので、つい読んでしまう。だから余計に腹が立つ。
そうですね。嘘じゃないけど受け取った側は「騙された」って思いますよね。
リテラシーの低い経営者が反応するんでしょうね。オレオレ詐欺に騙されるおばあちゃんがいるのと同じ。
昔からあったじゃないですか。
「あなたの活躍をインタビューさせてください」「有名人がお伺いします」とか言って。
はいはい、ありました。
で、インタビューして、「結局お金かかんのかい!」みたいなやつ。
昔テレビに出ていた芸能人とかがインタビューに来て。
あれも申し込む人が一定数いたんですよ。その延長線で今も続いてる。
結構大きな会社がやってたりするわけですけど。利益より風評被害の方が大きい気がします。
利益の方が大きいという計算なんでしょう。どこかで逆転すると思いますけど。
どんどん敵を増やしていって。どんなセンスなんだって思う。
どの辺りまではOKだと思いますか?安田さんは。
どうでしょう。名刺交換した相手にメルマガを送るだけで怒る人もいますし。
名刺交換でメルマガは僕もNGだと思いますね。
お問い合わせフォームに直接ぶち込んでくるなんて論外。
とはいえ何らかの新規アプローチは必要でしょうし。
その辺のリテラシーがすごく大事になってきますよね。これからの経営は。
僕らはYouTubeやオウンドメディアで情報発信をして、その登録ユーザーにメールを打つんですけど。
そこはOKという判断です。
自分で登録している人はOKだと。他にも何か基準はありますか?
相手の行動をきちんと踏まえた上での営業はOKだと思ってます。
それは押し売りではなくお節介だと判断しますので。
amazonのレコメンドみたいなやつですね。あれはOKだと。
確かにお節介だけど迷惑ではないですよね。
欲しいものを先回りして提案するのがお節介。売りたいがための営業は単なるエゴ。
お節介はOKだけどエゴはだめ。それが僕の基準ですね。