まずは語学ですね。英語です。

中国語でもいいです。とにかく日本語はもう意味がないですね。

日本人は「長時間労働」「人海戦術」「安売り」が基本なので。
前回も言いましたけど、サービスに対する考えが「あげる」「タダ」「値引き」ですから。

日本というマーケットはそうなんです。
でも日本語しか喋れなかったら、そこで商売せざるを得ない。

だから日本以外で商売ができるように、英語や中国語をまずは教えてあげたい。

日本は地盤沈下しちゃったから。しかも日本だけが地盤沈下してる。

日本を出た瞬間に「サバのみそ煮込み定食が5,000円」「かけそば3,000円」という世界になってる。

もう恐ろしいです。

そうでしょうね。日本でちょっといいものって外国人向けに価格設定されるので。日本人は買えなくなります。

冗談じゃなく本当にそうです。
安田さんとはじめて東京で会った日にフォーシーズンズに泊まったんです。
たまにはいいホテルに泊まって、ちょっと勉強しようと思って。

当時で1泊5万だったんです。それがいま1泊15万ですからね。

そうです。たった1年でこんなに上がって。もう泊まれません。さすがに勉強代としては高すぎる（笑）

えぐいです。外資やばいです。

問題なのは日本語しかしゃべれなかったら東横インで働かざるを得ないということ。
東横インをバカにするわけじゃないんですけど。

英語をバキバキにしゃべれて外国の文化がわかっていたら、フォーシーズンズやリッツカールトンやマリオットで働くことができる。

同じホテル業界で働いているんだけど「給料がぜんぜん違うよね」って話で。
その違いは英語がしゃべれるか否かだと思います。なので1つめは英語。

2つめに教えるべきはお金の話ですね。

たとえば何か物を買うときに、貯金で買うか借金して買うかっていったら、日本人はみんな貯金して買うんです。

そうなんですよ。でも絶対に借金して買ったほうがいいですよね。

よくある話ですけど、皿洗いして1000円もらえるとするじゃないですか。

たとえば10万円でNintendo Switchを買ったら5万円になっちゃう。
これ、お金をためて消費したってことですよね。

でもNintendo Switchを買わずに食洗機を買ったら、101日目からは食洗機が1,000円稼ぐじゃないですか。

これが投資じゃないですか。

さらに100日後には食洗機がまた10万円つくり出しますと。
で、自分は皿洗いしていない時間で別のお金を稼げますよね。

食洗機に働かせつつ自分も働くというダブルワークができる。
長い目で見たらNintendo Switchを買っちゃうより、どうやらそっちのほうが良さそうですよね。

これがお金を貯めて消費するパターンとお金を貯めて投資するパターン。
でもお金を貯める前から投資するパターンもある。

そうです。借金して投資するパターン。
この3つのどれがいいっていったら、だいたいの人は真ん中に行くんですよ。

でも絶対借金のほうがいい。

だって簡単な算数じゃないですか。どちらがより早く豊かになれるか。

そうなんですよ。だから、ここを子どもには教えてあげたい。
「世界は借金しまくって、君が100日後にようやく手に入れる食洗機を今日手に入れちゃうよ」と。

バシバシそいつを動かして、もっと稼げる仕事に自分の時間を使う。「それが世界の常識だから」と。

いい借金と悪い借金があるんだよって話です。「借金＝悪い」と思ってる人が多すぎ。

でも家や車は平気でローンを組んで買うんですよ。

そうなんですよ。見事に他人の策略にハマってる。それって正しいお金の話を教えられていないから。

そうなんです。
先輩方があと10年20年と生きやすい日本っていうのは、若者が日本語しかしゃべれなくて、お金の話なんてしない国なんです。