営業マンは雇ってもダメですね。
会社のステージにもよりますけど、まずは自分たちの存在意義だとか、ミッション、ビジョン、商品のコンセプトみたいなものをしっかり価値発信しないと。

価値を発信するのは営業マンではなくて、やっぱり社長やリーダーですよね。

ファウンダーと言ってもいいかもしんないですけど。その事業の責任者みたいな人です。

日本人あるあるですね。
学校で同じ教育を受けて、こうしろと言われたことを凡事徹底するのが日本人。勤勉なのが日本人なわけです。
一方で、工夫をしない、イレギュラーをしない、人と違うことを良しとしないっていう。

若者は色んな価値観を持つようになってきましたけど。
で、何が言いたいかって言うと、日本人はすぐに商品やサービスの機能を話すんですよ。

それはなぜかって言うと、同じ言語を喋って、同じバックグラウンドで育ってるから。

だって「自分はこういう人間で、こういう価値観を持っていて、こういう歴史の元にサービスや商品を広めていきたい」とか説明する必要がないから。

これがアメリカだったら全く違うんです。
商品やサービスの前に、まず自分はどういう人間かってプレゼンテーションをしないことには、商品が全く売れないわけですよ。

そう。日本に今求められてるのはそういうことですよ。
自分たちがやってる仕事を、「どこにこだわって、どういうストーリーがあって、こういうサービスやってんだ」って、ちゃんと価値整理をして発信しないと。

今まで付き合ってこなかった人たちと仕事をするわけですから。そこは必須ですよ。

自分で価格をつけることですね。今の販売先や同業者に合わせないで。
下請け気質の会社は「自分たちで値段をつけて提示する」という発想がなさすぎる。

むしろ売っちゃダメですよ。

こちらから売ってはいけない。営業マンがたくさんいて「うちで買ってください」なんて言うと値打ちが下がるんです。

「ブランド＝認知−普及」なので。
まず発信する。価値の整理をして、コンセプトを再設計して、きちんと正しく伝えていく。
それが直販の基本です。

そうなんですよ。

それを社長自身が理解して自ら実行しないとダメってことですね。

伝え方が下手というか、まずそういう思考が圧倒的に足りないですよ。

安売りはしない方がいいです。ただ値段は意外と後からついてきたりします。

たとえばお寿司屋さんで最初はコース1万5000円だったけど、ミシュラン三つ星になって3万円になって、予約が取れなくなって5万円になるみたいな。

勝手に上がっていくわけではないです。より良い商品にするために原価もかけて、その価値をちゃんと伝えて、価格も上げていく。

それがブランドを維持するための基本だと思います。
あとは売れるようになってもwebマーケティングや発信にきちんとリソースを割くこと。
専門家に代行してもらう費用まで価格の中に組み込んでおかないと、投資が続かなくなります。