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Conversation対談

2023.11.20

第44回『売れる仕組みの作り方』

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

パズルのピースを埋める順番

  • 安田

    kintoneを使って受注率をアップする?

  • 「売れる営業と売れない営業の差」をなくすということですね。

    生田
  • 安田

    なるほど。そもそも売れる営業と売れない営業って何が違うんですかね。
    今どき根性だけでは売れないし。

  • 根性だけでは売れませんね(笑)
    それはズバリ「相手の立場にたって話をしてるかどうか」に尽きると思います。
    言い方を変えると、相手の頭の中の足りないパズルのピースを理解して埋めに行けるか。

    生田
  • 安田

    相手の頭の中の足りないパズルのピース?

  • はい。そのピースを埋める順番が適切かどうかですね。

    生田
  • 安田

    う〜ん。難しい。

  • 相手の立場に立って考えるとは、相手の頭の中にパズルを作っていく作業なわけですよ。
    たとえば性能を知りたい人に費用やスケジュールの話をしても、気持ちが盛り上がらないでしょう。
    値段を知りたい人にいきなり機能を列挙しても刺さらない。

    生田
  • 安田

    なるほど。
    相手の頭の中にあるジグソーパズルみたいなものを、順序正しく埋めていく作業。それが営業だと。

  • そういうことです。
    穴埋めをしていく時に「この人はどこから埋めたいんだろう」という優先順位があって。
    相手が知りたい情報と、その優先順位をこちらが理解してきちんと振る舞えるかどうか。

    生田
  • 安田

    「的確なタイミングで的確な情報をちゃんと提供する」ということですね。

  • そうです。

    生田
  • 安田

    普通はその場の感覚でやると思うんですけど。だから人によって差が出るということですよね。

  • そうです。人によって差が出るものをシステムの力で埋めていくわけです。

    生田
  • 安田

    どうやって埋めるんですか?

  • 人を動かすときの順番というものを、まずチェックリストにするんです。

    生田
  • 安田

    なるほど。

  • そして仕組み化するわけです。
    これは聞きましょう。この順番で聞きましょう。このタイミングでは、これは聞いときましょう。
    みたいな決め事ですよ。

    生田
  • 安田

    営業の型みたいなものですか?

  • そうそう。その型を決めて、まず「崩させない」という役割をkintoneでやるわけです。

    生田
  • 安田

    型を崩させないことが大事だと。

  • 売れない会社のあるあるは営業としての型がなく、個々が野武士みたいな状態になっていること。
    まずはkintoneで型を作りましょうと。

    生田
  • 安田

    確かに売れない会社はやってることがバラバラですね。

  • 売れない営業マンやルーズな人は型崩れを起こすんですよ。

    生田
  • 安田

    「決められたことをやらない」ってことですか?

  • そうです。その時に「お前やってねえだろ」「聞いてねえだろ」ってのが浮き彫りになるかどうか。
    ここで型崩れをまずブロックします。

    生田
  • 安田

    なるほど。そしたらみんな売れる営業マンになると。

  • いやいや(笑)そんなに簡単ではないです。
    売れる営業は型破りするんです。これが次のステップとして必要で。

    生田
  • 安田

    え!型破りが必要?

  • そう。型破りでうまく行ったパターンを共有してシェアしていく。
    これが次のパターンです。

    生田
  • 安田

    型の精度を高めるってことですか?

  • 精度を維持するってことですね。
    型通りにやれば70点は取れる。だけど市場も変わっていくし、お客さんのニーズも変わっていく中で、同じことやってたら65点、60点と目減りしちゃうんですよ。

    生田
  • 安田

    なるほど。

  • そこで「ちょっと今回こんな工夫したらうまくいった」みたいな型破りを吸収して、シェアして、時には会社の平均スコアを70から75点に上げたり、70点をキープしたりしていく。

    生田
  • 安田

    型の形がどんどん変化していくわけですね。面白い

  • 型を作る、型崩れを防ぐ、型破りする。型破りの中の成功体験をみんなにシェアする。
    この繰り返しをkintoneで仕組み化するわけです。

    生田
  • 安田

    ここまでやればお客さんを取りこぼさないと。

  • 取るべきお客さんを取りこぼさない。そして逆に取ってはいけないお客さんをスクリーニングする。
    この二つが最大の目的です。取るべきお客さんをきちんと見分けることで、現場のストレスが減り、収益率も上がり、リピート率も上がり、クレームも減る。結果的にいちばん儲かる状態になる。

    生田
  • 安田

    奥が深いですね〜

生田智之 伊勢で働く社長のチャンネル生田智之 伊勢で働く社長のチャンネル

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