パズルのピースを埋める順番
kintoneを使って受注率をアップする?
「売れる営業と売れない営業の差」をなくすということですね。
なるほど。そもそも売れる営業と売れない営業って何が違うんですかね。
今どき根性だけでは売れないし。
根性だけでは売れませんね(笑)
それはズバリ「相手の立場にたって話をしてるかどうか」に尽きると思います。
言い方を変えると、相手の頭の中の足りないパズルのピースを理解して埋めに行けるか。
相手の頭の中の足りないパズルのピース?
はい。そのピースを埋める順番が適切かどうかですね。
う〜ん。難しい。
相手の立場に立って考えるとは、相手の頭の中にパズルを作っていく作業なわけですよ。
たとえば性能を知りたい人に費用やスケジュールの話をしても、気持ちが盛り上がらないでしょう。
値段を知りたい人にいきなり機能を列挙しても刺さらない。
なるほど。
相手の頭の中にあるジグソーパズルみたいなものを、順序正しく埋めていく作業。それが営業だと。
そういうことです。
穴埋めをしていく時に「この人はどこから埋めたいんだろう」という優先順位があって。
相手が知りたい情報と、その優先順位をこちらが理解してきちんと振る舞えるかどうか。
「的確なタイミングで的確な情報をちゃんと提供する」ということですね。
そうです。
普通はその場の感覚でやると思うんですけど。だから人によって差が出るということですよね。
そうです。人によって差が出るものをシステムの力で埋めていくわけです。
どうやって埋めるんですか?
人を動かすときの順番というものを、まずチェックリストにするんです。
なるほど。
そして仕組み化するわけです。
これは聞きましょう。この順番で聞きましょう。このタイミングでは、これは聞いときましょう。
みたいな決め事ですよ。
営業の型みたいなものですか?
そうそう。その型を決めて、まず「崩させない」という役割をkintoneでやるわけです。
型を崩させないことが大事だと。
売れない会社のあるあるは営業としての型がなく、個々が野武士みたいな状態になっていること。
まずはkintoneで型を作りましょうと。
確かに売れない会社はやってることがバラバラですね。
売れない営業マンやルーズな人は型崩れを起こすんですよ。
「決められたことをやらない」ってことですか?
そうです。その時に「お前やってねえだろ」「聞いてねえだろ」ってのが浮き彫りになるかどうか。
ここで型崩れをまずブロックします。
なるほど。そしたらみんな売れる営業マンになると。
いやいや(笑)そんなに簡単ではないです。
売れる営業は型破りするんです。これが次のステップとして必要で。
え!型破りが必要?
そう。型破りでうまく行ったパターンを共有してシェアしていく。
これが次のパターンです。
型の精度を高めるってことですか?
精度を維持するってことですね。
型通りにやれば70点は取れる。だけど市場も変わっていくし、お客さんのニーズも変わっていく中で、同じことやってたら65点、60点と目減りしちゃうんですよ。
なるほど。
そこで「ちょっと今回こんな工夫したらうまくいった」みたいな型破りを吸収して、シェアして、時には会社の平均スコアを70から75点に上げたり、70点をキープしたりしていく。
型の形がどんどん変化していくわけですね。面白い
型を作る、型崩れを防ぐ、型破りする。型破りの中の成功体験をみんなにシェアする。
この繰り返しをkintoneで仕組み化するわけです。
ここまでやればお客さんを取りこぼさないと。
取るべきお客さんを取りこぼさない。そして逆に取ってはいけないお客さんをスクリーニングする。
この二つが最大の目的です。取るべきお客さんをきちんと見分けることで、現場のストレスが減り、収益率も上がり、リピート率も上がり、クレームも減る。結果的にいちばん儲かる状態になる。
奥が深いですね〜