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Conversation対談

2023.06.12

第21話『顧客を選べる会社のスタート地点』

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

儲かる会社のスパイラル

  • ONE PIECEを読んでいるとは思わなかったです。

    生田
  • 安田

    もちろん読んでますよ(笑)

  • 他にはどんなマンガを読んでるんですか?

    生田
  • 安田

    最近読んだのは「ランド」というマンガ。知ってますか?

  • いえ。ちょっと勉強不足でした。ランド?

    生田
  • 安田

    あと有名なところでいったら「ザ・ファブル」も読んでます。他には「キングダム」「九条の大罪」など。

  • ファブルって殺し合いみたいなやつでしたっけ?

    生田
  • 安田

    プロの殺し屋の話ですね。めっちゃ面白いですよ。

  • らしいですね。じゃあ僕も読みます、ファブル。

    生田
  • 安田

    「九条の大罪」も面白いです。「闇金ウシジマくん」の著者が描いてまして。弁護士の話なんですけど。

  • へぇ~。ちなみにジャンプで読んでるのは何ですか?

    生田
  • 安田

    「呪術廻戦」とか。止まってますけど「HUNTER×HUNTER」とか

  • けっこう読んでますね(笑)

    生田
  • 安田

    マンガ大好きなんですよ。他にもいっぱい読んでます。ビジネス書はほとんど読みません。

  • そうなんですね(笑)

    生田
  • 安田

    じゃあ本題にいってもいいでしょうか?

  • すみません(笑)

    生田
  • 安田

    大企業がいま一斉に給料を上げ始めておりまして。中小企業も上げないともう人が採れないと言われてます。

  • 採れなくなるでしょうね。

    生田
  • 安田

    1人あたりの生産性を高められない会社は、もう生き残っていけなくなるだろうと。

  • そう思います。

    生田
  • 安田

    だけど中小企業は大手の下請けが多いから、高くすると買ってもらえない。
    中小企業が値上げするにはどうしたらいいと思いますか?

  • べつに下請けとかは関係ないですよ。

    生田
  • 安田

    関係ないですか?

  • 「既存に囚われるな」ってことでしょうね。

    生田
  • 安田

    既存の常識に囚われるなってことですか。

  • いえ。「既存のお客さんに囚われるな」ってことです。

    生田
  • 安田

    なるほど。

  • 逆にいうと「新規を取る活動」を絶対にしなくちぇいけない。とにかく新しいお客さんに自分たちを知ってもらうこと。

    生田
  • 安田

    どんな方法で?

  • どんな方法でもいいんですよ。社長自身がドブ板営業しまくるのもいいし。自分が動きたくなかったら営業マンを雇うのもいいし。
    人にやらせたくないんだったらメディアを持つとか。SNSで発信するとか。

    生田
  • 安田

    とにかく新規へのアプローチをしろと。

  • 新規が取れていたら値段を上げられるので。まあ、それが難しいんですけど(笑)

    生田
  • 安田

    リピートについてはどう思いますか?

  • リピートはすごく大事です。でもリピートも断れないとダメ。
    「その納期では無理です」とか「その値段ではできないです」とか。

    生田
  • 安田

    新規が獲得できているからリピートも断れる。

  • はい。構造上は下請けであったとしても、ビジネス上はパートナーじゃないとダメ。

    生田
  • 安田

    パートナーと言える下請けなんて滅多にないですよ。

  • なぜそうなれないかっていうと、生殺与奪権を握られているから。
    「相手の言うことを聞かなきゃメシが食えない」という構造になってる。

    生田
  • 安田

    生殺与奪権?

  • 生殺しですよ。潰れないギリギリまで下げさせて。だけど新規が取れるようになると、そうじゃなくなります。

    生田
  • 安田

    すべてはそこってことですね。

  • じっさい僕らもクラウドの事業をやってポジションが上がりました。
    なぜかというと市場がそれを求めているから。

    生田
  • 安田

    それだけでポジションって上がるんですか?

  • かつ、オウンドメディアをやったり、YouTubeもやるようになって、ポジションが上がりました。
    市場が全国に広がったことが大きいです。

    生田
  • 安田

    新規の顧客獲得力が上がったということですね。
    【新規顧客獲得に関するサービスについてはこちら】

  • はい。それでかなり楽にビジネスができるようになりました。
    べつに単価は上げていないですけど、いつでも上げられるなっていう状態です。

    生田
  • 安田

    私も何社か、下請けだけど儲かってる会社を知ってます。
    同業他社よりちょっと高いけど仕事がどんどん来るっていう。

  • 高いから仕事が来るわけではなく、仕事がどんどん来るから価格を上げられるんだと思います。

    生田
  • 安田

    順番が逆だと。

  • はい。

    生田
  • 安田

    同業他社でクレームになった案件とかが回ってくるそうです。
    同業他社より品質が良かったり、ミスが少なかったり、仕事が丁寧だったりするので。

  • そうなると強いですよね。顧客を選べるから。

    生田
  • 安田

    人材レベルが高いから可能なんだと言ってました。報酬も労働環境も悪くないからいい人が集まる。
    でもそれって単価が高いからできるわけで。

  • いいスパイラルですよね。

    生田
  • 安田

    そうなんです。質がいいから、いろんなお客さんから問い合わせが来て、新規が入ってくるから単価も上げられて。単価が高いから報酬もちゃんと払える。

  • 儲からない会社は逆回転になってますね。

    生田
  • 安田

    このスパイラルって、どこからスタートするんでしょう?スタートはやっぱり新規の獲得力ですか。

  • そうなんですけど。新規が獲得できるのは他社よりもどこかが優れているからで。
    何かしらが秀でてないと新規獲得できないじゃないですか。

    生田
  • 安田

    営業力だけでは無理ですか。

  • 続かないですよね。いくら新規が大事だと言っても基本はリピートじゃないと。

    生田
  • 安田

    穴の空いたバケツみたいなもんですよね。

  • そう。まずは自分たちの「らしさ」を理解して、差別化ポイントをちゃんと明確にして、そこに経営者が張れるかどうかじゃないですか。

    生田
  • 安田

    張れるかどうか?

  • 最後はそこですよ。「うちの価値はこれだ」「だからこの値段です」って言えるかどうか。

    生田
  • 安田

    まだ売れてないうちから価格を上げるんですか。

  • 「うちはこの単価でこの仕事をします」って決めるから、それに見合う人が集まってくる。待遇も良くできる。

    生田
  • 安田

    お客さんも選びやすくなりますよね。ちゃんと言ってくれれば。

  • そうなんですよ。ちゃんと言ってあげれば「それでもいい」っていうお客さんが新規で集まってくる。

    生田
  • 安田

    経営者が「これでいくんだ」と決めるしかない。

  • まず腹を括る。いまある商品の品質を丁寧に高めていって、社員にもその価値をちゃんと伝える。
    適正な価格で売るために新規獲得を継続する。これで毎年105%ぐらいは成長できます。

    生田

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