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Conversation対談

2023.05.22

第18話『ChatGPTはどう使う?』

テーマ「デジタル化の次に来るもの」

ChatGPTを育てる?

  • 安田

    ChatGPTが盛り上がって来ましたね。

  • すごいスピードで広がってます。

    生田
  • 安田

    いろいろ問題も出てきてるみたいです。ChatGPTを使って卒論を書くとか。

  • まあ使いようですよね。

    生田
  • 安田

    プロから見るとChatGPTの何がすごいんですか?

  • まず「テキストを生成する」ということにおいては、人間は勝てないです。

    生田
  • 安田

    文章を書くってことですか。

  • そういう類のことです。
    テキストの中には何があるかというと、情報があるわけです。つまりテキストの良し悪しは情報の量と質なんですよ。

    生田
  • 安田

    ほうほう。

  • 人間がテキストを生み出すときは、自分が見てきたものだとか、常識とか、読んだ文献の知識とか、調べた情報とかが関の山なんです。

    生田
  • 安田

    まあそうでしょうね。

  • 自分が経験してきたことを整理・統合するのが、人間のアウトプット。

    生田
  • 安田

    はい。

  • ChatGPTはこの世の中にあるすべての情報をサマリーしてアウトプットを出します。

    生田
  • 安田

    情報量が違うってことですね。

  • アウトプットのバックグラウンドが人間の比ではない。現状、正しい・正しくないはありますけど。

    生田
  • 安田

    いい加減なテキストも出てきますもんね。だんだん正しい方向に近づいていくわけですよね。

  • はい。近づいていきます。

    生田
  • 安田

    たとえば自分の本を出したい人って多いじゃないですか。

  • はい。

    生田
  • 安田

    「アイデアはあるけれど自分で文章を書けない」という人が一杯いるんですけど。
    今まではゴーストライターが書いていました。

  • そういうのはChatGPTの得意分野ですね。書いてくれるし、アイデアも出してくれます。

    生田
  • 安田

    アイデアも出してくれるんですか。

  • 壁打ちしてくれますから。

    生田
  • 安田

    私もやってみたんですけど、思ったような文章は書けなかったです。たぶん使い方が悪いんでしょうね。

  • たとえば「おいしいラーメンのつくり方を教えてくれ」と聞いたら、まあ、何か言ってきますよね。

    生田
  • 安田

    はい。

  • それで「豚骨ベースがいい」って言ったら、「じゃあこうしたらどうですか」と答えてくる。

    生田
  • 安田

    なるほど。

  • 「こういうのを加えたらどうなると思う?」って聞いたら、「こういう味になるかもしれません」って答えてきます。

    生田
  • 安田

    人間と対話してるみたいですね。

  • そのスピードが尋常じゃないんですよ。

    生田
  • 安田

    へえ〜

  • 普通ならラーメンに精通した人間でなければ答えられない質問ですよね。

    生田
  • 安田

    そうですね。友達に聞いたって答えられないし。

  • それを凄いスピードと正確さで回答するようになっていく。だからコンサルの仕事を奪っていくわけですよ。

    生田
  • 安田

    たとえば対話した内容を「まとめて本にしてくれ」って言ったら、書いてくれるんですか。

  • はい。書いてくれます。

    生田
  • 安田

    なんと。

  • 「“おいしい豚骨ラーメンのつくり方”という本の構成をつくってくれ」と言ったら、出てきます。

    生田
  • 安田

    構成まで出てくるんですか!

  • 出てきます。ただ、中身がどれだけの精度で出てくるか。今の段階だとこれはやってみないと分かりません。

    生田
  • 安田

    「タイトルを考えてくれ」って言ったら、タイトルの候補が出てきたり?

  • それは余裕で出てきますね。

    生田
  • 安田

    「目次をつくってくれ」と言ったら、目次をつくってくれる?

  • もちろん。「その本を販売する応援歌をつくってくれ」でも、歌詞が出てきますよ。

    生田
  • 安田

    なんと!応援歌まで。

  • 「どの本屋に何冊置いたらいいか」みたいなのは、まだ弱いと思います。

    生田
  • 安田

    なるほど。そこはまだ人間が活躍する余地があるわけですね。

  • 今のところは。

    生田
  • 安田

    論文を書く人もそういう使い方をしているわけですか?
    「こういう論文が書きたいんだけど」みたいな対話を繰り返して。

  • そう思います。

    生田
  • 安田

    その対話をベースにして論文を書いているわけですね。

  • 「ここまでの内容を要約して」って言ったら、GPTが書いてくれます。

    生田
  • 安田

    膨らませることも可能ですか?たとえば「対話を膨らませて12万文字にして」とか。

  • 可能です。「5歳児にわかりやすいように書いて」とか。

    生田
  • 安田

    えっ、そんなことが出来るんですか!

  • 出来ます。

    生田
  • 安田

    翻訳なんかは一瞬でしょうね。「英語で書いて」とか。

  • そうですね。「英語で書いてくれ」って言ったら書いてくれます。
    ただそれはGoogle翻訳でも出てきます。

    生田
  • 安田

    なるほど。Googleとの1番の違いは対話ですか。
    対話の中から答えを一緒に見つけてテキストを紡いでいくっていう、そこが凄い?

  • そこは凄いですね。

    生田
  • 安田

    これって、商品開発や会社の経営でも使えますよね。社長がアイデアを壁打ちして。

  • 僕はそうやって使ってます。

    生田
  • 安田

    もうやってるんですね。

  • 「伊勢市が経済発展するためにはどうしたらいい?」とか。まあ、そこらへんはまだ微妙ですけど。

    生田
  • 安田

    微妙な答えが返ってきたら「ダメだなこいつ」ってなりませんか?

  • でも「こうだと思うけど」って言ったら、また何か言ってきます。

    生田
  • 安田

    なるほど。質問によってAIを育てていく感覚が必要なんですね。

  • 育っているのかどうかは分からないですけど。

    生田
  • 安田

    「質問の仕方が大事」って言われてますよね。

  • いろんな要素のある質問を投げるのではなく、1個ずつ質問してあげるといいです。

    生田
  • 安田

    なるほど。1個ずつ深掘りしていく感じですか。

  • そうです。要領を覚えたら子供でも使えるようになります。
    このままいったら学校の先生はいらなくなっちゃいますよ。

    生田

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