kintone伴走支援でアプリ作成・カスタマイズを実現!|建設業 株式会社ロッシュさまの伴走支援事例
kintoneはドラッグ&ドロップでアプリを構築できる業務改善プラットフォームのため、プログラミング等の専門知識が無い人でも扱えるといった魅力があります。
ただし「アプリ作成ができる=自社の業務課題を解決できるアプリを作成できる」というわけではありません。
会社全体が抱える課題を解消するためには、経営方針や現場の業務に関する知識、そして生産性を上げるためのアプリを構築するための知識が必要です。
この中でも、特に「アプリをより便利に・使い勝手よくカスタマイズし、生産性を上げるアプリにする」には、kintoneの基礎知識はもちろん、プラグイン等の情報にもアンテナを張っておく必要があります。
ITの専門部署ならそれも可能かもしれませんが、普段の業務をこなしながらアプリを構築し、さらにカスタマイズを実施していくのは容易ではありません。
しかし、コムデックのkintone伴走支援なら、社内に不足する知識・リソースを補いながら、会社の方針や実務に即したアプリの構築・運用が可能になります。
今回は、kintone伴走支援でアプリ作成・カスタマイズを支援し、自社に合ったアプリを構築した事例を紹介します!
目次
kintoneでアプリ作成自体はできるものの、もっと要望に沿ったものにしたい
株式会社ロッシュさまは、三重県津市に本社を構える建設業の企業さまです。
建物の建設だけでなく、メンテナンスまでの「建設サービス」を展開。
創業以来55年の経験と実績で培ったノウハウを活かし、お客さまごとのニーズに合わせたご提案・サポートを行っておられます。
株式会社ロッシュさまでは、以前よりkintone(キントーン)を導入され、総務を中心にkintone活用を進めて来られました。
前述の通りkintoneはドラッグ&ドロップでアプリを構築できるため、株式会社ロッシュさまではアプリを内製しています。
しかし、アプリを作成できたからといって、自社の業務課題をきれいに解決できるというわけではありません。
株式会社ロッシュさまでも、アプリを構築する中で「もう少しこうできないかな…」「ここ本当はこうしたいんだけど…」と改善したいポイントが挙がっていました。
そこでコムデックでは、伴走支援の一環として対面開発にてアプリ構築のアドバイスを実施しました。
対面開発では、実際に目の前でアプリを作成するだけではなく、社内で作成したアプリ等をアップデートするための支援もおこなっています。
今回は株式会社ロッシュさまが構築したアプリに対してプラグイン等で解決できる部分をコムデックが検討し、アプリをより便利にカスタマイズする方法をご提案・実装しました。
ここからは、株式会社ロッシュさまで実際に取り入れたアドバイスとカスタマイズをいくつかご紹介します!
kintoneポータルをカスタマイズして見やすく整理
まず最初にご紹介するのは、kintoneのポータルを使いやすくカスタマイズした事例です。
ポータルとはkintoneのトップページのことで、作成したあらゆるアプリを集約できる場でもあります。
kintoneポータルはアプリの数が増えるたびに「使いたいアプリが見つからない」といった課題が生じがちです。
アプリまでの導線に手間が生じると、せっかくデータを一元化しても使いづらさが残り、kintoneの強みを発揮できません。
kintoneポータルを見やすくする方法は主に3つあります。
- アプリごとのアイコンを工夫する
- ポータルの「お知らせ」欄を活用する
- ポータルテンプレートでポータル自体をカスタマイズする
kintoneアプリにはそれぞれアイコンを設定できるため、工夫することで視覚的に「〇〇管理アプリだな」と判断しやすくできます。
また、ポータルにある「お知らせ」欄にはWordを使って表を挿入することができ、表内によく使うアプリを配置すれば、アプリへの導線をスムーズにすることが可能です。
ポータルのカスタマイズについてはいくつかノウハウ記事もありますので、気になる方はぜひご覧ください。
▼kintoneのアイコンが作成できるおすすめサイト5選!変更手順や活用方法も解説
▼kintoneポータルのデザインをカスタマイズする方法 | テンプレートを使えば初心者でも簡単
実際に株式会社ロッシュさまで構築いただいたポータル画面がこちら!
ポータル画面がスッキリと整理されており部門ごとに必要なアプリが一目で分かるようになりました。
また、部署ごとにアプリを分類したいとのことで、「スペース」を活用して部署ごとにアプリをまとめる方法もご案内。
スペースとは特定のユーザーのみでやり取りができる空間のことで、チャットのように利用できる「スレッド」やアプリ内の特定のレコードに対する「コメント」でのやり取り、アプリを活用した売上報告やスケジュール管理などのさまざまな情報共有が可能です。
スペースごとにメンバーや権限の設定ができるため、「担当者のみで情報を共有したい」といった場合にも最適です。
以前は一度スペースに所属させたアプリはその後移動ができませんでしたが、現在はアプリが所属するスペースを自由に変更することができます。
※ゲストスペースへのアプリ移動はできません
スペース機能については、こちらの記事で詳しくご紹介しています!
▼kintoneのスペース機能とは?作成手順・活用方法を紹介
さらに、全体への連絡にはポータルの「お知らせ」欄の活用を推奨。
kintoneを開くと最初に目につく場所のため、社内メンバーへ同時に最新情報を共有できます。
これまで紙・エクセルで運用していた出勤簿をkintone化
株式会社ロッシュさまでは、これまで紙やエクセルを用いて出勤簿を運用していました。
しかし、紙やエクセルでの運用は「集計が手動で手間がかかる」「リアルタイムな状況を確認できない」などの課題が生じがちです。
今回、「紙での運用をやめたい」という社長の意向もあり、出勤簿もkintone化することに。
担当者に出勤簿アプリを作成いただき、リアルタイムで勤怠状況を確認できる環境を構築しました。
作成いただいた日報では、その日携わった工事を複数登録できるようにテーブル形式を採用しています。
複数の現場に関わる仕事をしていたら、プラスボタンで行を追加して登録していくことが可能です。
本来は一覧上に表示できないテーブルデータですが、そこはプラグインを活用することで一覧上に一括表示しています。
同じプラグインを使って会社としての休暇日は背景色が変わるように設定されており、視覚的に勤怠状況を把握できるようになっています。
出勤簿をkintone化することで従業員の皆さんに直接登録いただける仕組みになり、これまでの「紙で提出された情報を総務にてエクセルに入力する」という手間が削減されました。
実際の構築にあたっては、欲しい情報をアプリ内項目として詰め込むのではなく「必要最低限の項目のみ、かつ入力が少ないように選択項目中心のアプリの方が、社内の皆さんがストレスなくご登録いただけるのではないか」とアドバイスさせていただきました。
構築時に担当者の方が悩まれていた「年度ごとでアプリを分けた方が良いのか、同じアプリ内で年度で絞れるようにした方が良いのか」という点に関しては、同じアプリ内での運用を推奨。
アプリを分けると過去のデータを調べたいときに検索に手間がかかることや、集計はアプリ単位でしかおこなえないため、年度を跨いでの集計ができなくなってしまうことなど、アプリを分割するとデメリットが多いことをお伝えしました。
株式会社ロッシュさまでは、現在も試行錯誤しながら調整を続けておられます。
ゆくゆくは労務費の計算を自動化するべく、データ収集・計算のテストを実施している状態です。
コムデックが発信しているノウハウ・事例を共有してアドバイス
プラグインの設定や構成の考え方といった、細かい部分については、都度打ち合わせを実施しています。
今回は「経費精算や会計業務、外部共有、電子サインなど、やりたいことはたくさんある」とお伺いしていたため、過去にコムデックがセミナーで紹介した内容をご共有させていただきました。
▼高生産性を実現した企業のみがやっているkintone㊙︎事例|とうかい×サイボウズ×コムデックセミナーに登壇しました
その他にもコムデックがもつおすすめの事例や動画をいくつかピックアップして共有し、興味がある事例は実際にアプリを作ってみることで仕組みをご理解いただけるようになりました。
構築にあたりご不明点等が発生した場合には、チャットやお打ち合わせ時にご質問をいただく、という形でサポートを継続しています。
kintone伴走支援でアプリの内製化も実現!
kintoneアプリを自社で構築してみたいと思った時、独学(WEBページや参考書を見て、自身で触ってみる)で進めるか、または構築を完全に外部に委託するケースが少なくありません。
外部委託では社内に構築ノウハウが蓄積しないため、ちょっとしたアプリを作りたい時や、既存のアプリを修正したい時も外部に頼る必要が出てきます。
せっかく簡単にアプリを構築できるkintoneなので内製化したいところですが、独学だけでは得られないノウハウがあるのも事実です。
そんな時、「より効果的な活用方法を知りたい」「自社の業務課題を解決したい」とお考えの企業さまには、コムデックのkintone伴走支援がおすすめです。
kintone伴走支援では、必要に応じて対面でサポートしながらIT担当者にて実際にアプリを作成いただきます。
疑問点はご質問いただき、都度ITのプロがサポート。
運用するなかで改善が必要な際には修正していくことで、自社が抱える課題に沿ったアプリ開発が可能となり、内製化を実現できます。
kintone伴走支援で業務課題を解消できる仕組みを構築しよう!
株式会社ロッシュさまでは、まずはkintoneの社内浸透を目標とし、毎日触れるかつ簡単な業務からkintone化しています。
ゆくゆくは社内の大きなモニターにkintoneの工程管理アプリを表示させるなど、ITをさらに加速させていきたいとのこと。
業務にITをうまく活用すれば、さらなる業務改善、ひいてはコスト削減や売上向上につながります。
kintone伴走支援では、便利なkintoneをより効率的に活用できるよう、ITのプロがサポートいたします。
「kintoneを導入しているけど、うまく活用できていない」「自社の課題を解決するアプリを作成したい」と疑問を抱えている企業さまは、ぜひ導入を検討ください!
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