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マネーフォワードクラウド会計 for GPTで財務分析を効率化!連携方法や導入のメリットを解説

会計×ChatGPT 資料作成・財務分析を自動化

2022年11月にChatGPTがリリースされて以降、企業におけるAIツールの活用が急速に広まっています。

しかしその一方で、「AIを使った方が良いのは分かっているけど、何から手をつければ良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

AIは大量のデータを分析するのが得意なので、まずは財務関連の資料作成に活用してみるのがおすすめです。

実は、マネーフォワードクラウド会計では、ChatGPTと簡単に連携できる専用ツールが公開されています。
今回の記事では「マネーフォワードクラウド会計 for GPT」の特徴や、実際に使ってみた感想をお伝えします!
今マネーフォワードクラウド会計をご利用されている方は是非ご覧ください!

AIツールの活用については、こちらの記事でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

▼明日からできるAI活用をご紹介!中小企業こそAIを取り入れよう

経理財務でのAI活用は急速に進んでいる

AIが注目され始めてから少し時間が経ちましたが、実際のところどれくらいの企業が導入しているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

これについては、世界4大会計事務所の1つであるKPMGが2024年に次のような調査結果を発表しています。

日本を含む世界23ヵ国2,900社を対象に財務経理部門でのAI活用状況を調査したところ、71%の企業がすでにAIを活用していることが分かりました。

具体的な業務としては、予算管理、会計、リスク管理、財務管理、税務業務・報告などがあがっています。

さらに、AI活用のメリットを報告してもらったところ、導入してすぐの企業では報告数が平均2〜3個だったのに対し、活用が進んでいる企業では7個も報告されました。

このことから、活用するほどにAIの効果を実感していることが分かります。

参考:AIを用いたこれからの財務報告(拡大版)|KPMG

マネーフォワードクラウド会計ならChatGPTと連携できる

バックオフィスのクラウドサービスで有名なマネーフォワードシリーズの1つ、「マネーフォワードクラウド会計」では、ChatGPTと連携できるツールが提供されています。

「マネーフォワードクラウド会計」とは、小規模~中規模企業向けのクラウド会計ソフトです。
中堅〜大企業向けのサービスとして「クラウド会計Plus」もあります。

マネーフォワードクラウド会計は、仕訳登録や決算書の作成、帳票・レポートの作成といった一般的な会計ソフトの機能を備えているのはもちろん、銀行明細データ・クレジットカード等の明細データ・Amazon等の購買データ等の自動取得や仕訳、資料作成を自動化でき、他のサービスとも連携できるため、業務を効率化できるのがメリットです。

一方のChatGPTは、米国のOpneAI社が開発した文章生成AIです。
人間と会話するようにチャット形式で質問に答えたり、データを作成したりしてくれます。

ChatGPTは無料で利用できますが、有料プランを契約することで、より豊富な機能が使えるようになります。

この「マネーフォワードクラウド会計」と「ChatGPT」は、2024年7月からAPI連携が可能になりました。

※API連携:システム間でデータや機能を連携して、利用できる機能を拡張すること

これにより、マネーフォワードのデータを利用してChatGPTが分析を行い、文章でレポートを作成できるようになったのです。

マネーフォワードクラウド会計 for GPTは設定も簡単!

ここからは、マネーフォワードクラウド会計 for GPTの設定方法について解説します。

無料版のChatGPTでも利用できますが、有料版の場合と少し設定手順が異なるため、両方の手順をご紹介します。
自社が使っているChatGPTがどちらなのかを確認してから、設定をしていきましょう。

事前準備

はじめに、マネーフォワードクラウド会計でアプリポータルが利用できるよう設定します。

1.マネーフォワードでアプリポータルを開き、アカウントを選択してログイン

2.アプリポータルで左メニューの「ユーザー」をクリック

マネーフォワードクラウド会計 for GPT

3.「ユーザー」画面で連携操作を行うユーザーをクリック

4.「ユーザー情報」画面右上の「編集」をクリック

マネーフォワードクラウド会計 for GPT

5.「編集」画面で「アプリ連携権限」の「事業者情報」と「クラウド会計・確定申告」にチェックを入れて保存

マネーフォワードクラウド会計 for GPT

これで事前準備は完了です。

連携方法(ChatGPT有料版の場合)

ChatGPTの有料版を利用している場合の設定方法は、以下の通りです。

1. 「ChatGPT」画面の左側にある「GPTを探す」を選択

2. 検索窓に「マネーフォワードクラウド会計」と入力し「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」を選択

3. 「チャットを開始する」をクリック

4. 「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」画面右上のアイコンをクリックし「設定」を選択

5. 画面左側の「データ コントロール」をクリックし、「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする

6. 画面左上の「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」をクリックし「サイドバーに表示する」を選択

7. 画面左上の「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」をクリックし「プライバシー設定」を選択

8. 「アクション」をクリックし、サードパーティのアクション設定で「常に許可する」を選択

9. 「GPTのプライバシー設定」画面の「接続するアカウント」をクリックし、「ログイン」をクリック

10. 「ChatGPT」とAPI連携する事業者で使用しているアカウントでログインし、事業者を選択して「次へ」をクリック

11. 「アプリとの連携を許可しますか?」で問題がなければ「許可」をクリックして完了

連携方法(ChatGPT無料版の場合)

ChatGPTの無料版を利用している場合も、手順の1〜6は有料版の場合と同じ設定方法です。

手順7以降は以下の通りです。

7.「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」の画面中央に表示されている質問のいずれかをクリック

8.「マネーフォワード クラウド 会計 for GPTがapi-accounting.moneyforward.comに通信しようとしています」というメッセージが表示されるまで会話を継続

9.メッセージが表示されたら「常に許可する」をクリックして完了

実際にChatGPTで自己資本比率を分析してみた

コムデックでは、実際にマネーフォワードクラウド会計のデータを使って、ChatGPTで財務分析をしてみました。

マネーフォワード クラウド 会計 for GPTのメッセージに「2021年から2023年の自己資本比率を表にしてください」と入力します。

実際に出力された表がこちらです。

マネーフォワードクラウド会計 for GPT

マネーフォワード クラウド 会計 for GPTは、単に表を作成するだけでなく、数値の増減や財務状況を分析して、文章でフィードバックしてくれるのが特徴です。

改善ポイントや今後の戦略についても提案してくれました。

マネーフォワードクラウド会計 for GPT

例えば、提案された戦略の1つに「成長戦略に資金を投じることで、さらなる収益拡大を狙う」というものがありますが、実際にコムデックの事業フェーズは成長期にあるので、的確な内容になっていることが分かります。

マネーフォワードクラウド会計とChatGPTを連携するメリットとは

財務分析を手作業で行う場合、期をまたぐフォルダやエクセル、画面を行き来したり、データを切り貼りしたりして資料を作らなければならず、膨大な手間がかかります。

その点、AIを使えば「〇年〜〇年の〇〇データを表にしてください」のように、指示文を入力するだけで簡単に資料が作成できるのがメリットです。
もし分析に必要な情報が不足している場合は追加で要求してくれる他、分析にあたってはどの数値や情報をもとにしているのかも説明してくれるため、人の目で確かめる際にも役立ちます。
月次や年次などで資料の方が決まっているものについては、毎回同じプロンプトで出力することで、より効率的な運用が可能です。

ただし、企業独自の勘定科目や補助科目を使用している場合は、意図通りに集計されない可能性があるため注意が必要です。

また、分析に使用するデータはOpenAI社の規約に基づき、学習データとして収集・保存される可能性もあります。

AIによる分析はあくまでアシスタント機能であり、より専門的な分析や重大な判断は、人間が行う必要があります。
AIを過信することなく、ツールの1つとして賢く使うことが大切です。

ITツールの活用でバックオフィス業務を効率化しよう!

マネーフォワードクラウド会計はChatGPTと連携することで、財務データを自動で集計・分析したり、改善策を提案してもらったりすることが可能になります。

まだAI活用に踏み切れていないという方は、財務分析から取り入れてみてはいかがでしょうか。

コムデックでは、バックオフィスの業務改善をトータルでサポートする「バックオフィス改善サポート」というサービスをご提供しております。

業務改善のプロが、お客さまの課題やご要望をお聞きしたうえで、ITの専門知識を活かして最適な施策とツールをご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

徳田 幾美

『勤怠管理のスペシャリスト』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 勤怠管理クラウドKING OF TIMEやMoneyForwardクラウド給与の導入を得意とし、脱タイムカード・給与明細の電子化から人時生産性の向上まで、他クラウドサービスも含めたトータルサポートをご提案しています。 「紙のタイムカードや出勤簿を手で集計していて時間がかかる」「給与明細を手渡ししている」勤怠管理や給与計算でお悩みの企業様、是非一度ご相談ください!

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