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kintoneの関連レコードの数値を自動集計する方法は?プラグイン・カスタマイズでkintoneをさらに便利に

kintone関連レコードを自動集計する方法を解説

kintoneの「関連レコード一覧」は別アプリの情報を集約して一元管理できる便利な機能ですが、一方で「関連するデータを表示できるのは便利だけど、数値の集計までできれば…」と思う場面も少なくありません。
そこで当記事では、kintoneの関連レコード一覧の数値を自動集計する方法を解説します。プラグインやJavaScriptなどを使ってカスタマイズすれば、kintoneがより便利になります!
すぐに試せる方法もありますので、関連レコードを自動で集計したいと考えている場合には是非ご覧ください。

この記事でわかること

  • kintoneの関連レコードを自動集計する方法
  • kintoneの関連レコードの自動集計で条件設定を行う方法

こんな人におすすめの記事です

  • kintoneの関連レコード一覧の情報(数値)を自動計算したい方
  • kintone関連レコードの集計方法(プラグイン・JavaScript・API)を知りたい方

kintoneの標準機能では関連レコードの数値を集計できない

kintoneには、別アプリで管理しているデータのうち「条件に一致したレコード」を表示できる関連レコード一覧という機能があります。
例えば「案件情報と顧客情報を別アプリで管理している」ケースで、「この顧客から過去受注した案件を一気に確認したい」というような、「一方のアプリを見つつ関連するデータを同時に確認したい」といった場合に非常に便利な機能です。

コムデック kintone 関連レコード集計

ただし、kintoneの標準機能でできるのは「関連レコード一覧の表示」だけ。例えば先ほどのケースで「その顧客から過去受注した案件の合計金額を知りたい」ときには、顧客管理アプリに関連レコードとして表示されている案件の一覧を集計することはできないため、案件管理アプリで条件を指定して集計を行う必要があるのです。

しかし、プラグインやJavaScriptなどでカスタマイズすれば、関連レコード一覧の情報を自動で集計できるようになります!
簡単な設定で集計できるものもあるので、業務効率の大幅アップが期待できるでしょう。

kintone×プラグインで関連レコードの自動集計を行う方法

kintoneには、さまざまなプラグイン(拡張機能)が用意されています。
プラグインを使えば、プログラミングの知識が無くても簡単に自動集計の設定が可能です。

【関連レコード一覧の自動集計ができるおすすめプラグイン】

  • 関連レコード一覧フィールド集計プラグイン
  • 集計サポート+(プラス)
  • アプリ間レコード集計プラグイン

それぞれの特徴と設定(インストール)方法を解説するので、参考にしてみてください。

関連レコード一覧フィールド集計プラグイン

「関連レコード一覧フィールド集計プラグイン」は、関連レコードに表示された数値を自動集計できる無料プラグインです。
関連レコード一覧フィールドの数値、計算フィールド列ヘッダー部分に集計結果を表示できます。

【設定(インストール)方法】

  1. 提供会社であるTISの公式HPからZipファイルをダウンロード
  2. ダウンロードしたファイルは解凍せず、そのままkintoneへインストール
  3. 「関連レコードを表示するアプリ」にプラグインを追加し、kintoneのプラグイン設定画面を開いて、集計方法を設定

難しい設定は必要なく、合計・平均・最大・最小、どの値を算出したいのかにチェックを入れるだけで、標準機能で設置した関連レコード一覧の枠内に集計結果が表示されます。

コムデック kintone 関連レコード集計

複数の集計を行うことも可能なので、例えば合計と平均両方を計算させることもできます。

コムデック kintone 関連レコード集計

kintone関連コードの件数を集計する方法

kintoneの設定を工夫すれば、関連レコードの「件数」も集計できます。
例えば、以下のようなシーン活用が考えられます。

  • 顧客管理アプリと案件管理アプリを紐づけており、関連した案件の数を把握したい
  • 発注管理アプリと案件管理アプリを紐づけており、その案件に関する発注件数を知りたい

kintone関連レコードの件数を集計する手順は、まず集計元になるアプリに初期値で1が入る数値フィールドを作っておきます。

コムデック kintone 関連レコード集計

このフィールドは基本的に触れないものとなるので、「グループ」内に入れて普段は見えないようにしておくのがおすすめです。

コムデック kintone 関連レコード集計

関連レコードの元となるアプリに自動で「1」が入るフィールドを作ったら、今度はそのフィールドを関連レコード一覧に加えます。

コムデック kintone 関連レコード集計

これにより、「1」が関連レコードの件数分集計されて、結果的に件数となります。

コムデック kintone 関連レコード集計

ストレートに件数を算出することはできませんが、少しの工夫で実現可能なのでぜひ試してみてください。

集計サポート+(プラス)

「集計サポート+(プラス)」は、kintoneと組み合わせることで関連レコードの数値を自由かつ自動で集計できるプラグインです。
kintoneのプラグインセット「ATTAZoo+」に含まれるプラグインの1つで、「アプリ内集計」「関連レコード集計」の2種類が用意されています。

  • アプリ内集計:レコード一覧で表示されているフィールドを自動集計できる
  • 関連レコード集計:関連レコードで表示された数値を「他のフィールド」または「スペース」へ一括で自動集計できる

【集計サポート+(プラス)の設定方法】

  1. プラグインをkintoneにインストールして「プラグイン設定ボタン」をクリック
  2. 「かんたん設定」で1つのフィールドに対して集計の設定を行う
  3. 「高度な設定」で複数のフィールドに対して集計の設定を行う
  4. 「オプション」でフォントのサイズ・集計値の表示位置の設定を行う
  5. 設定を保存

費用は月額3,000円から(プランによって変動)となっており、無料トライアルもあるので、気になる方は試してみてください。

アプリ間レコード集計プラグイン

「アプリ間レコード集計プラグイン」は、関連レコード一覧の参照元アプリの情報の登録・編集・削除に伴う集計結果を、リアルタイムに反映する無料プラグインです。
関連レコードで表示する数値が変動しても、常に最新の集計結果を確認できます。

【アプリ間レコード集計プラグインの設定(インストール)方法】

  1. 提供会社TISの公式HPからZipファイルをダウンロード
  2. ダウンロードしたファイルは解凍せず、そのままkintoneへインストール
  3. 「集計元」のアプリにプラグインを追加し、画面に沿って各フィールドの設定を行う

何をキーにして集計を行うかと、何を集計してどの項目に登録するかを指定するだけで、レコードの追加・編集・削除等があった時に自動で集計を行ってくれます。

コムデック kintone 関連レコード集計

集計先のアプリでは、レコードを開かなくても自動的に集計内容が更新される仕組みです。

コムデック kintone 関連レコード集計

今回は通常のフィールドに集計結果を保存しましたが、テーブル部分にデータを保存することも可能です。

アプリ間レコード集計プラグインについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
▼予実管理をkintoneで行う方法は?標準機能・無料プラグイン・有料プラグインそれぞれで紹介!

案件管理や発注管理などは件数・金額の数値が常に変動します。
そんな時、アプリ間レコード集計プラグインであれば集計結果を自動で別アプリに保存してくれるので、売上集計等にも活用できるでしょう。

krewData

アプリ間レコード集計プラグインよりも、さらに複雑な集計をおこなえるのがkrewData(クルーデータ)です。
顧客別の担当者ごとの工数一覧や案件別の原価集計など、さまざまな切り口に対応して自動集計を自在に設定できます。

krewDataで集計を行うためには、どのような集計を行うかに合わせて集計フローを構築する必要があります。
コードを書くわけではありませんが、プログラミングに近い考え方が必要になるシーンも少なからず出てくるため、複雑な集計を行いたい場合には専門家に相談するのが良いでしょう。

コムデック kintone 関連レコード集計

krewDataの活用事例を見る

kintone×JavaScriptで関連レコードの自動集計を行う方法

kintoneでは、JavaScriptを使って関連レコードの自動集計することもできます。
「JavaScriptでコードなんて書けない!」という方でも、プラグインを活用すればkintone上でコードを編集できるため、サンプルのコードや専任担当に書いてもらったコードをアレンジするだけ自動集計・条件設定が可能です。
関連レコード集計のサンプルコードは、「関連レコード 集計 javascript」等のキーワードで検索すると、紹介しているサイトが出てきます。
難易度で言えばプラグインの方が簡単なので、どうしてもJavaScriptでないと……というわけでなければプラグインがおすすめです。

【JavaScriptで関連レコードの自動集計を行う方法】

  1. 事前にコード編集ツール「JSEdit for kintone」をインストール
  2. kintone のシステム管理から「プラグインの設定画面」を開いて「読み込む」をクリック、その後プラグインを読み込む
  3. アプリ設定画面から「設定」タブを開いて「カスタマイズ/サービス連携」の「プラグイン」をクリック
  4. 「プラグイン設定画面」を開いて「プラグインの追加」をクリック
  5. 利用できるプラグイン一覧の中にある「JSEdit for kintone」をチェックして「追加ボタン」をクリック
  6. 「設定」の歯車アイコンから編集するファイルを追加し「新規作成」ボタンをクリック
  7. JavaScript の雛形が表示されるため、コードを編集
  8. 「保存」をクリック

※kintoneのメソッド・APIのパスワードなどのキーワードは自動的に補完されます

kintoneの関連レコードを自動集計して業務効率化を促進しよう!

kintoneの関連レコードを自動集計できれば、日々の数値・工数の集計結果を瞬時に確認できます。
「AアプリとBアプリを交互に確認して集計する…」といった無駄な作業が不要になるのです。

常に最新のデータを把握することは、業務効率だけでなく企業成長にもつながります。
kintoneをカスタマイズして、より便利に利用しましょう!

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この記事を書いた人

生田 智之

『DXの第一想起者』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 kintoneをはじめとする、各社に合ったクラウドサービスの提案から導入、伴走まで一貫したサービスを得意としています。 また、youtubeではkintoneのノウハウを大公開する「kintone芸人」として活動しています。 「DX化したいけど具体的なイメージができない」「こうなりたい!はあるけど手段がわからない」…等の想いをお持ちの企業様、是非一度ご相談ください!

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