【部門別】kintone × AI の活用方法とは?連携する際のポイントも解説

AIを仕事に取り入れることが広まり始めて暫く経ちますが、みなさんの職場ではAIを業務に取り入れていらっしゃいますでしょうか?
企業の担当者さまからは「AIを使ってみたいけど、何から始めれば良いのか分からない」「少し触ってみたけど、うまくいかずに諦めた」といった声も聞かれます。
先日、ついにkintoneにもAIを活用した機能が追加されました。
そこで本記事では、kintoneとAIを連携した活用方法を部門別に詳しく紹介します!
kintoneとAIと合わせて活用したい方は是非ご覧ください。
AI活用については、こちらの動画でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
この記事でわかること
- 部門別のkintone × AI活用シーン
- kinotneとAIを連携する際のポイント
こんな人におすすめの記事です
- AIを使ってみたいけど、何から始めれば良いか分からない方
- kintoneとAIを連携して、さらなる業務効率化を図りたい方
目次
さまざまな業界で進むAI活用
近年、さまざまな業界でAI活用が進んでいます。
世界4大コンサルティングファームPwCは、日本国内の大企業(売上高500億円以上)に所属する912名を対象にAI活用に関する調査を行い、以下のような結果を公表しました。
1つめは、自社の生成AI活用の推進度合いについてです。
「活用中、推進中、検討中、未着手・断念」という4つの選択肢から回答を求めたところ、2023年春の調査では「活用中」が0%でしたが、2024年春には43%まで増加しました。
わずか1年で、AI活用が急速に進んでいることが分かります。
2つめは、業界別の推進度についてです。
最もAI活用の推進度が高いのは、テクノロジー業界や通信業界であることが分かりました。
この他、サービス・接客業は直近1年で順位が5位から3位に上昇したことも注目すべき点と言えます。
また、生成AI活用による社員業務の変化について尋ねたところ、次のような回答が得られました。
- 社員はより上流かつ創造的な業務または新規事業にシフト(55%)
- 人手不足が解消(45%)
さらに、生成AI活用効果の還元先については以下のような回答結果となっています。
- 従業員の雇用時間への還元(成果ベースでの時短勤務推奨など)(45%)
- 新規事業への登用など、新たな投資に回す(43%)
- 従業員への利益還元(給与増加、ボーナスなど)(39%)
以上のことから、AI活用はあらゆる業界で進んでおり、活用によって人手不足が解消したり、利益を従業員に還元できたりするメリットがあることが分かります。
【部門別】kintone × AI 活用方法
ここからは、実際にどのような業務でkintone(キントーン)とAIを連携して活用できるのか、部門別の活用シーンを紹介します。
営業部門
営業部門では、主に次のような業務にAIを活用できます。
- 売上管理
- 顧客管理
- 日報管理
- 議事録作成
顧客管理では、kintoneに登録された過去の商談履歴や購買パターンをAIで分析することで、顧客の将来的なニーズの予測が可能になります。
これにより、営業担当は先手を打った提案ができ、受注率の向上が期待できます。
また、議事録作成においては、会議や商談の音声を録音してシステムにアップロードするだけで、AIに文字起こしと要約をしてもらうことが可能です。
これにより、営業担当は議事録作成の時間を大幅に削減でき、商談の準備や提案書の作成など、より重要な業務に注力できるようになります。
製造部門
製造部門でAIを活用できる業務は以下のようなものがあります。
- 在庫管理
- 工程管理
- 品質管理
- マニュアル作成
在庫管理では、AIが過去の販売実績や季節による変動、市場トレンドなどを分析して、精度の高い予測を立てることが可能です。
データに基づく予測により、過剰在庫や欠品を防ぎ、最適な在庫を維持できるようになります。
また、品質管理では、検査結果や不良品が発生するパターンをAIで分析することで、予防策を講じられるようになります。
物流部門
物流部門では、次のような業務にAIを活用できます。
- 配送ルートの最適化
- 返品・交換処理の管理
- 荷物追跡情報の管理
- 倉庫作業のシフト作成
返品・交換処理の管理では、AIで過去の返品データを分析して、製品や季節、顧客の属性などをもとに返品パターンを特定することが可能です。
例えば「この商品はこの時期、このエリアで返品率が高い」のような隠れた傾向が分かれば、原因を突き止めて、商品設計や配送方法を改善できます。
また、倉庫作業のシフト作成であれば、注文量や従業員のスキルなどを考慮して、AIで最適な人員配置を提案してもらうこともできます。
管理部門
管理部門は、kintoneとAI連携の効果が出やすい部門の1つです。具体的には以下のような業務で活用できます。
- 社内問い合わせ対応
- 経費精算
- 財務分析
社内問い合わせが多い企業では、過去の問い合わせ内容とその回答をAIに学習させることで、チャットボットで自動対応できるようになります。
また、財務分析では、AIが過去の決算資料や経営指標を分析することで、人間が見落としがちな課題を抽出したり、競合他社と比較したりできます。
経営戦略や投資判断に関して言うと、最終的な判断は人間が行う必要がありますが、補助的な役割で意見を出してもらうことが可能です。
kintoneとAIを連携して活用する際のポイント
kintoneとAIを連携して活用する際には、大きく5つのポイントがあります。
課題を明確にする
まずは、AIを使って何をしたいのか、課題を明確にすることが大切です。
例えば「工数を削減したい」「予測の精度を向上させたい」「意思決定を迅速化したい」などがあります。
また、導入後の効果を検証するために、目標は「作業時間を30%削減する」のように、具体的な数字で設定しておきましょう。
必要なデータを整備する
AIは大量のデータを処理することが得意ですが、そのためには元になるkintoneデータをきれいに整備しておくことが必要です。
具体的には、必要な項目を決める、入力方法を統一する、データを構造化するなどが挙げられます。
この他、過去のデータが紙やエクセルで保存されている場合は、これらもデジタル化してkintoneに取り込んでおく必要があります。
連携方法を選択する
kintoneとAIを連携する方法は、いくつかあります。
最も簡単なのは、専用のプラグインや連携サービスを活用する方法です。
ITやプログラミングの知識がない人でも、簡単に設定できるよう工夫されています。
もし、ITに関する技術力があるのなら、API連携を利用することで、より自由度の高いカスタマイズが可能になります。
セキュリティやコンプライアンスの対策をする
AIを活用する際は、セキュリティやコンプライアンスの対策も重要です。
AIツールでは、投入したデータが学習される可能性があるため、安易に個人情報や企業の機密情報を扱うと、意図せず流出してしまうかもしれません。
AIを使い始める前に、利用規約や設定の確認、運用ルールの整備などをしておきましょう。
現場での定着をサポートする
AI活用で見落とされがちなのが、現場での定着サポートです。
AIは、ツールを作っただけでは本当の意味で成果が出ません。
開発者は「良いものができた」と思っていても、ふたを開ければ現場の人に浸透せず、使うのをやめてしまった……ということもあります。
そのため、実際に現場で使う人たちに教育をしたり、フィードバックを受けて改善したりと、定着するまで長期的なサポートを行うことが大切です。
kintone × AI のことならコムデックにお任せください
kintoneはAIと連携することで、業務効率化をさらに加速させることが可能です。
ただ、自分たちでAIを導入しようとしたものの、思うような出力が得られずに挫折してしまった、という話もよく聞かれます。
AI活用は専門性が高く、技術の進歩も早い分野なので、プロに相談するのがおすすめです。
コムデックでは、kintone × AI 活用をサポートする「AI伴走支援サービス」を提供しております。
お客さまの業務課題に合わせた活用方法をご提案しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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