既存のウイルス対策ソフトからWithSecureへ移行してセキュリティを向上!情報資産台帳の自動作成も実現|調剤薬局 株式会社ユナイテッドファーマシーさまの事例

最近では、リモートワークの普及やDXの推進に伴って、社内のセキュリティ向上を迫られている企業さまもいらっしゃるでしょう。
しかし、なかには個人向けのウイルス対策ソフトを活用されている企業さまも少なくありません。
新たな脅威が次々に登場している昨今、情報漏洩のリスクが高まっていることから、法人向けの強固なウイルス対策ソフトまたはサービスの導入が必要です。
従来のウイルス対策ソフトよりも強固なセキュリティを築けるWithSecureなら、新たな脅威による情報漏洩のリスクを抑えることが可能です。
今回は、患者さまの個人情報を守るためにWithSecureを導入し、セキュリティの強化と情報資産台帳の自動作成に成功した株式会社ユナイテッドファーマシーさまの事例を紹介します。「個人向けウイルス対策ソフトの管理が面倒」「よりセキュリティ対策を強化したい」という企業さまは是非ご覧ください。
目次
個人情報の取り扱いが増えて情報漏洩のリスクが高まった……既存のウイルス対策ソフトをWithSecureに移行しよう
株式会社ユナイテッドファーマシーさまは、三重県志摩市・伊勢市・松阪市に合計4店舗の調剤薬局を展開されている企業さまです。
「地域のための薬局・薬剤師になる」という経営理念を掲げ、地域社会への貢献と質の高い医療サービスの提供を目指しておられます。
株式会社ユナイテッドファーマシーさまが運営する調剤薬局は、もともと、セキュリティ対策は十二分に行っており、全拠点でUTM(Unified Threat Management)を稼働していました。
UTMは、複数のセキュリティ機能を一元化した製品で、ネットワークを包括的に保護できます。
しかし、マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)の開始をきっかけに、取り扱う個人情報の量が増加し、情報漏洩のリスクの高まりを実感されていました。
顔認証付きカードリーダーを設置したこともあり、扱う端末も増えています。
このようにさまざまな環境の変化があり、株式会社ユナイテッドファーマシーさまは、従来以上に強固なセキュリティ環境の構築が責務だと考えるようになったのです。
また、情報資産台帳の作成における負担も課題でした。
厚生労働省が定める「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版」では、の遵守事項として、企業が管理しているPCやサーバーなどの情報機器の台帳を作成・管理することが記載されています。
情報資産台帳を作成するにあたって、自社で管理する情報資産の可視化が必要ですが、情報機器が複数拠点に分散しているため、短時間で必要な情報を収集するのは困難です。
この課題を受けて、最新のウイルス対策サービスであるWithSecure(ウィズセキュア)の堅牢なセキュリティと情報資産台帳の自動作成機能に着目されました。
この機能を活用すれば、IT担当者が台帳を作成する負担を大幅に軽減できます。
こうして、強固なセキュリティ環境の構築と正確な情報管理の両立を目指して、WithSecureの導入が決定されました。
WithSecureなら既存のウイルス対策ソフトよりもセキュリティを向上できる!
ここでは、WithSecureの魅力と情報資産台帳の自動作成機能について紹介します。
WithSecureは新たな脅威からも利用者の情報を守る!次世代ウイルス対策サービス
WithSecureは、法人向けのウイルス対策サービスです。
基本的な機能はほかの製品と大きく変わりませんが、次世代のウイルス対策サービスと謳うように、豊富な機能をもっています。
たとえば、ウイルスの亜種・新種の可能性が高い挙動を検知する機能があり、未知のウイルスへの対抗が可能です。
また、PCだけではなくiOSやAndroid端末にも導入できるため、業務で使用するタブレットやスマートフォンも同じシステムで保護できます。
ほかにも、PCやサーバーなどを24時間監視し、不審な挙動を検知するEDR(Endpoint Detection and Response)機能の付与が可能です。
この機能を活用すれば、検知から対応までを迅速化できるため、個人情報が脅威にさらされるリスクを抑えられます。
情報資産台帳の自動作成機能も大きな特徴です。
この機能は、WithSecureを使用している端末のコンピュータモデルやシリアル番号など、個体識別ができる情報を網羅的に取得し、リスト化してくれます。
リストはCSVファイルとして出力でき、情報資産台帳として保存・管理が可能です。
ヒアリングを行い現場の負担を最小限に従来のウイルス対策ソフトからWithSecureへ移行
WithSecureの導入から情報資産台帳の作成までは、以下の流れで進めました。
1.利用環境をヒアリング
株式会社ユナイテッドファーマシーさまは、当然これまでも法人向けのウイルス対策ソフトを利用されていました。
WithSecureへ移行するにあたって、従来のソフトを利用している拠点や端末の数を正確に洗い出す必要があるため、まずは現状をヒアリングします。
各拠点に分散している端末の稼働状況を把握するためには、現地の担当者と連携をとる必要があります。
患者さまがいない時間を狙って連絡をとり、現場の負担を抑える工夫をしました。
2.管理サイトの作成
WithSecureとその利用端末は、WithSecure Elements Security Centerという管理サイトで管理を行います。
今回は、株式会社ユナイテッドファーマシーさまの利用方法や拠点など、ヒアリング内容を考慮したうえで管理サイトを作成しました。
なお、情報資産台帳を自動作成する際にデータの整形工数を減らせるように、この段階で管理サイトに運用情報を事前登録しています。
3.ウイルス対策ソフトを入れ替え
WithSecureの準備が整ったら、IT担当者さまと連携し、以前のウイルス対策ソフトから入れ替えを行いました。
作業がうまくいかない端末もありましたが、リモート操作で支援を行うことで、スムーズな入れ替えを実施できました。
4.情報資産台帳の生成と管理画面操作方法のレクチャー
入れ替えが完了したら、株式会社ユナイテッドファーマシーさまを管理サイトへ招待し、管理画面の操作方法をレクチャーしました。
IT担当者さまは、レクチャーのなかで情報資産台帳の自動作成を習得されたため、今後端末が増えたときに自社対応が可能です。
自動作成する情報資産台帳の項目は、任意で設定できます。
今回は、厚生労働省のガイドラインに準拠した形に調整したうえで自動作成し、正確な情報管理を行えるようにしました。
そのため、提出用に情報資産台帳を作り直す必要はありません。
既存のウイルス対策ソフトからWithSecureに移行して得られたメリット
株式会社ユナイテッドファーマシーさまは、WithSecureに移行することで、個人情報保護の強化を実現し、情報漏洩のリスクを抑えることに成功されました。
WithSecureがもつ最新のウイルス対策機能によって、マルウェアや不正アクセスから個人情報を守れるようになったのです。
マルウェアとは、利用者に被害をもたらす目的で作られた悪意のあるソフトウェアを指します。
また、情報資産台帳の自動作成によって、情報資産が可視化されるようになりました。
これにより、各拠点の端末のセキュリティ状況をいつでも確認できます。
遠隔地からもリアルタイムに閲覧できるため、スピーディーなリスク把握と対応が可能です。
WithSecureの資産管理機能により、情報資産台帳を効率的に作成できるようになった点も大きなメリットです。
従来は、自動作成ができなかったため、各拠点を訪問したうえで、手動で必要な情報を収集・記録していました。
その結果、数時間から数日の工数を要していたのです。
WithSecureで遠隔地からも各端末の情報を自動収集・管理できるようになったことで、 IT担当者の作業時間が最大80%以上削減され、業務効率が飛躍的に向上しました。
さらに、運用コストの軽減効果もありました。
従来のウイルス対策ソフトよりも安価に導入できるため、ランニングコストを低減できたのです。
ただし、WithSecureによる強固なセキュリティ環境によって、閲覧できないWEBサイトが発生する場合があります。
発見次第コムデックへ連絡をいただき、例外設定を行っています。
対応までにお時間をいただくこともありますが、この連携によって閲覧できるようになります。
安心・安全なセキュリティ環境でDXを推進し患者さまの利便性向上を目指す
株式会社ユナイテッドファーマシーさまは、従来のウイルス対策ソフトからWithSecureに移行することで、セキュリティの強化と情報資産台帳の自動作成を実現されました。
その結果、これまで以上に患者さまの個人情報を安全に扱える環境を構築できました。
また、情報資産台帳の作成における工数を大幅に削減でき、IT担当者の負担も軽減されています。
今後は、電子処方箋利用にも対応する予定です。
マイナンバーカードを活用した取り組みが増えるなか、積極的に対応して患者さまの利便性向上に努められています。
コムデックでは、ITに関するお困りごとの解決や最適な環境への更新をサポートする「IT環境サポートサービス」を提供しています。
「セキュリティ対策ソフトを更新したい」「従来以上に強固なセキュリティ環境を築きたい」という方は、是非お気軽にご相談ください。