無料で使えるkintoneプラグイン!効率化を実現するおすすめ10選
kintoneを使っていると、「エクセルみたいに一覧画面で編集したい…」「もうちょっと使いやすくならないかな…」といった場面が多くあります。
そんな時、是非使っていただきたいのがプラグイン。
月額・買い切りで有料のプラグインもありますが、無料で提供されているプラグインも数多くあります。今回は、そんな無料のプラグインの中から業務効率化を実現するコムデックラボおすすめのプラグインを10個ご紹介!
ダウンロードページへのリンクも掲載していますので、即ダウンロード、即お試しできますよ!
この記事を読んでわかること
- kintoneをもっと便利にする無料プラグイン
- 各プラグインでできること
- 各プラグインの設定方法、使い方
こんな人に向いている記事です
- プラグインとは何かを知りたい人
- すでにkintoneを使っていて、どんなプラグインを入れるべきか知りたい人
- 設定不要で使える無料プラグインを知りたい人
- 標準機能ではできなさそうな課題があり、その課題の解決方法を無料で探したい人
目次
kintoneプラグインとは?無料で使えるプラグインもたくさん
kintoneプラグインとは、kintone(キントーン)の標準機能では実現できない部分を補ってくれる追加プログラムです。
kintoneの標準機能では対応できない部分を補おうとすると、「プログラミングでカスタマイズする」か「プラグインを入れる」必要があります。
プログラミングでカスタマイズをする場合、自社で行うのであれば当然プログラミングの知識が必要です。
自社でカスタマイズを行うのが難しければ、実現可能なシステム会社等に外注する必要があります。
一方、プラグインは既に拡張機能がパッケージ化されており、インストールするだけで「足りない部分を補う」だけではなく、kintoneアプリをもっと便利に使いやすくすることができます。
kintoneと同じく、専門的な知識が無くても直感的に設定できる、あるいは設定すら不要のプラグインもあり、kintoneを業務の中心にするのであればもはや必要不可欠と言っても過言ではありません。
▼プラグインの追加方法はこちら!
有料から無料まで、様々な企業がプラグインを開発・提供していますが、数が多く機能も様々なため「一体どのプラグインを入れればうちのkintoneはもっと使いやすくなるんだ!」というIT担当者の声は尽きません。
そこで今回の記事では、これまで自社だけでなく数多くのお客様のkintone開発を行ってきたコムデックが、「このプラグインを入れればkintoneでの業務効率が劇的にアップする!絶対入れるべき!」と考える10個のプラグインを、以下の三つのカテゴリに分けてよく聞くご要望と共にご紹介していきます。
無料プラグイン活用初級編
細かい設定は必要なく、ほぼインストールするだけで便利になる無料プラグイン
無料プラグイン活用中級編
少し設定は必要ですが、標準機能では難しい「もっとこうしたい…!」を叶えてくれる無料プラグイン
無料プラグイン活用上級編
設定が複雑になる分、できることの幅が段違いに広がる無料プラグイン
無料プラグイン活用初級編:ほぼ設定不要!入れるだけで業務効率が上がるプラグイン
まずは初級編!
ここでは、ほとんど設定不要、インストールするだけで業務効率がアップする、そんな「kintoneをちょっと便利にする」プラグインを4つご紹介します!
面倒な絞り込みは不要!「一覧テキスト絞り込み検索プラグイン」で検索窓を追加
▼一覧テキスト絞り込み検索プラグイン
kintoneの検索窓、どこにあるかご存知ですか?
えっそんなのあったのという声が聞こえてきそうですが、一応右上、ユーザー名の下あたりにあるんです。
こちらでアプリ内のレコードを検索することはできますが、検索結果は通常の一覧画面のようには表示されず、以下画像のように出てきます。
レコードの内容は開かないと見えませんし、ちょっとわかりにくいですよね。
kintoneの一覧画面で絞り込みを行おうとすると、じょうごのマークから絞り込み条件を指定する必要があります。
もっと簡単に、一覧画面をそのまま絞り込んでくれる「検索窓」があったら便利なのに……!
そんな声にお応えするのがTISの「一覧テキスト絞り込み検索プラグイン」。
その名の通り、kintoneの一覧画面上で簡単に検索を可能にしてくれるプラグインです。
こちらのプラグインはなんと設定不要!アプリに追加して更新すれば、一覧画面の上部に検索窓が追加されます。
プラグインにより出来上がった検索窓にキーワードを入れて検索すると、表示されている一覧内の情報から該当するものを抽出します。
エクセルみたいに編集したい!「一覧画面編集プラグイン」でレコード簡単編集
kintoneを活用いただく中で、最も多くいただくと言っても過言ではない「エクセルみたいに一覧画面で編集したい」というご要望。
「kintone エクセル プラグイン」等で調べると有料のプラグインがいくつも出てきますが、実はこのご要望、無料の「一覧画面編集プラグイン(グリッドエディタープラグイン)」でも解決できるんです!
「一覧画面編集プラグイン」をアプリに追加すると、自動で「一括編集」という一覧が作成され、まるでエクセルのように一覧画面上でそのまま編集ができます。
作成された一括編集一覧をそのままご利用いただいてもいいですが、すでに作成済の一覧をエクセルのようにしたいということも多いはず。
そんな時には、設定画面を開き「編集一覧」にエクセルのように表示したい一覧を追加しましょう。
たったこれだけの設定で、詳細画面を開いたり、わざわざ編集ボタンを押したりしなくても、一覧画面から情報を修正出来ます。
※このほかにも、「一覧画面編集プラグイン」では住所から緯度経度を自動取得したり、エクセルのように表示した一覧上で特定の条件のセルのみ色を変えて表示する等の設定が可能です。
一覧画面で集計したい!グラフ設定要らずの「一覧集計プラグイン」
kintoneには、標準機能で「集計(グラフ化)」を行うことができます。
しかし、集計するためにはアプリのグラフマークから条件を指定して……という処理が必要です。
グラフではなく、エクセルで「=SUM()」と計算していたように簡単に一覧上で合計・平均が見たい!
そんな時に是非ご活用いただきたいのが「一覧集計プラグイン」です。
その名の通り一覧画面に表示されている数値項目を集計してくれる便利なプラグインで、設定は以下画像の通りたったのこれだけ!
どんな集計を行いたいかを指定すれば、あとは自動で集計してくれます。
関連レコードで表示された数値を集計したい!「関連レコード一覧フィールド集計プラグイン」で解決
kintoneの便利な標準機能の一つ、「関連レコード」。
顧客管理に案件管理の関連レコードを表示させれば、顧客管理から「このお客様から過去どれくらいの受注があったのか」を一覧で見られますし、案件管理に発注管理の関連レコードを表示させれば「この案件でどこの業者にどれだけ発注したか」を確認できます。
そこでもう一つ欲しくなるのが「関連レコードの集計結果」。
例えば、上の画像のような関連レコードの場合、これまでどれだけ発注したのか、発注金額の合計値をパッと確認したくなりますよね。
そこで入れるべきプラグインは「関連レコード一覧フィールド集計プラグイン」です!
設定方法は先ほどご紹介した「一覧集計プラグイン」を全く同じ、どのように集計したいかを選ぶだけです。
この設定を行うだけで、表示された関連レコードの枠内に集計結果が表示されるようになります。
無料プラグイン活用中級編:ちょっと設定するだけでかゆい所に手が届くプラグイン
初級編でご紹介したプラグインは、ほとんど設定がいらない無料プラグインでした。
中級編では、少し設定は必要ですが、標準機能では難しい「もっとこうしたい…!」を叶えてくれる無料プラグインを3つご紹介します!
テーブルも一覧画面で見たい・編集したい!「テーブルデータ一括編集プラグイン」で詳細に入らなくてもテーブル編集可能に
先ほど、kintoneの一覧画面でエクセルのように閲覧・編集したい場合には「一覧画面編集プラグイン」をご活用下さいとお伝えしましたが、kintoneにはこのプラグインでは対応できない、エクセル形式で表示できないデータがあります。
「一覧画面編集プラグイン」では対応できないデータとは、「テーブルデータ」のことです。
行を任意で追加できる非常に便利な機能ですが、このテーブル形式のデータにしてしまうと一覧画面ではすぐに確認ができなくなります。
kintoneの標準機能では、テーブルデータは一覧画面上には表示されません。
「表示する」というボタンを押して初めて一覧画面上で見られるようになりますが、通常の一覧とは見え方が異なる上に一つのレコードずつしか表示ができないのです。
先ほどご紹介した「一覧画面編集プラグイン」をもってしても、テーブル形式データは表示できず、以下画像のようになかったものとして扱われてしまいます。
テーブル形式データも一覧画面で確認・編集したい時、是非ご活用いただきたいのが「kintone テーブルデータ一括編集プラグイン」。
使いたい一覧と編集したいサブテーブル(テーブルデータ)を指定するだけで、まさに求めていた形でテーブルデータが表示され、一覧上で編集も追加もできるようになります。
※一覧で見たいだけであれば、「テーブルデータ一括表示プラグイン」もあります
▼テーブルデータ一括表示プラグイン
テーブルデータも関連レコードで見たい……そんな時には「関連サブテーブル一覧表示プラグイン」
テーブル形式でデータを持った時に、困ること第一位は先ほどお伝えした「一覧画面で確認できない・編集できない」ことだと思いますが、他にお客様から良くご要望をいただくのは「テーブル形式のデータは関連レコードで見られないの?」ということです。
そう、残念ながら一つのレコードに対して複数行のデータを持つテーブルデータは、関連レコードとして表示させることができません。
そんな時、少し設定が必要ですがお勧めしたいのが「関連サブテーブル一覧表示プラグイン」です。
アプリの見た目を調整する以外でご利用いただいたことはないかもしれませんが、この「関連サブテーブル一覧表示プラグイン」では「スペース」フィールドを利用します。
実はこのスペースフィールド、伸ばして空間を調整するだけではなく、普通に設定もできます。
まずは配置したスペースフィールドに任意の名前(要素ID)を設定します。
この設定を行ったら一度アプリを更新します。(プラグインの設定は、反映済みのフィールド情報を取得してくることが多いため)
その上でプラグイン設定を開き、先ほど名前を付けたスペースフィールドを「関連サブテーブル(テーブルデータ)一覧表示フィールド」に指定し、通常の関連レコードと同じように対象アプリと表示するレコードの条件、表示するフィールド、表示順等を指定します。
「関連レコード一覧フィールド集計プラグイン」で設定出来たような項目の集計も可能となっている至れり尽くせり仕様です。
また、表示させるテーブルデータ関連レコードを集計した結果をアプリ内の別のフィールドにコピーさせることもできます。
これで、テーブルデータも関連レコードとして表示し、自動集計できるようになりました!
選択に応じた自動入力はお手の物!「項目選択フィールド連動各種設定プラグイン」で圧倒的効率化
▼項目選択フィールド連動各種設定プラグイン
御社のkintoneアプリで最もフィールドの多いアプリ、だいたい何フィールドくらいありますか?
数えたことはありませんが、コムデックにも軽く30フィールド以上あるアプリがゴロゴロしています。
kintoneアプリのフィールドが多くなってくると、
「この項目は前の選択肢で選んだものに応じて自動で入ってくれないかな……」
「自動で入ってくれれば間違いがないのに……!」
「この項目がこの選択なら、別の項目は必ず入力してほしい……」
という項目が出てきます。
そうは言っても、kintoneの標準機能では「選択肢に応じて自動入力」はできないため、すべての項目を手で入力・選択する必要がある……入力項目が多くなればなるほど、入力ミスや漏れが発生しやすくなってしまいますよね。
そんな時の強い味方、「項目選択フィールド連動各種設定プラグイン」は以前コムデックラボや動画で設定方法を詳しくご紹介しています!
詳しくはこちら!
▼ kintoneの入力が面倒?それなら「項目選択フィールド連動各種設定プラグイン」で一挙解決!
動画でもご紹介しています!
▼【圧倒的作業効率化】ハマっているkintoneプラグイン
公開から1年以上たった今でも毎月アクセス数ランキングに入るほど人気の「項目選択フィールド連動各種設定プラグイン」。
裏を返せば、どんなことができるのか、どんなふうに設定をしたらいいのか少しわかりにくいということです。記事や動画では具体例を出しながら設定方法を説明していますので、是非ご覧ください!
無料プラグイン活用上級編:設定は少し複雑……でもできることは折り紙付き!
さぁここからは上級編、設定が複雑になる分、できることの幅が段違いに広がる無料プラグインを3つ紹介していきます。
細かい設定が必要になるプラグインのため、詳しく解説しているコムデックラボの記事や動画のリンクをつけています、是非ご覧下さい!
ルックアップコピー項目を変更したら他のアプリも自動更新したい……そんな時には「アプリ間レコード更新プラグイン」
「顧客名や顧客の住所を変更したら、その顧客に紐づく案件管理の情報も一緒に変更してほしい…!」
これも、kintoneを運用してしばらくするとよくお伺いするご要望です。
顧客名を変更したら、関連する案件管理のレコードを開いて一件一件手動でルックアップをし直す……件数が1,2件であればどうということはありませんが、これが10件20件となると変更するだけで多大な手間がかかるだけでなく、変更漏れが発生しても仕方がないと言えます。
この「関連する別のアプリの情報も一緒に変えてほしい」というご要望にお応えできるのが「アプリ間レコード更新プラグイン」です。
どんな時に更新を行うのか、更新するアプリはどれで、どの項目を更新すれば良いのか?を指定すれば後は指定された条件の時に自動でアプリ間更新をしてくれるので、是非チャレンジしてみて下さい!
詳しい使い方・設定方法はこちら!
▼kintoneルックアップ機能をフル活用!文字結合プラグイン・アプリ間レコード更新プラグインの使い方
従業員や予定ごとにカレンダーを色分けしたいなら「カレンダーPlus」
▼カレンダーPlus
もはやコムデックラボの常連と言っても過言ではない「カレンダーPlus」プラグイン。
kintoneの標準機能で設定できるカレンダーがあまりにシンプルすぎて、結局従業員のスケジュール管理をGoogleカレンダーやスケジュール管理の別アプリに戻してしまった……という企業様は、一度カレンダーPlusをインストールすることを強くお勧めします!
カレンダーPlusでできることは以下の通りです。
- 担当者ごとや、予定の種類に応じた色分けができる
- 開始日と終了日を指定するので、複数日にまたがった予定も表示可能
- 月のカレンダーだけではなく、週ごと、日ごと等見たい形で見ることができる
- リソース別表示機能を使えば、人ごと、案件ごとの予定に分けてみることができる
- 無料で利用可能、利用アプリ数制限なし(無料で利用する場合、アップグレードの案内が毎日表示されます)
標準機能ではイマイチだった部分がカバーされ、以下のようなカレンダーを表示させることができます。
「kintoneで仕事の情報を一元管理」したいのであれば、是非使ってみてください!
詳しい使い方・設定方法はこちらで解説しています!
▼無料で使える!kintoneカレンダーPlusプラグインの使い方
動画でもご紹介しています!
▼【門外不出】本当は教えたくない・・・あのプラグインの裏ワザをしぶしぶ教えます<前編>
これを入れればだいたい何でもできる!「条件分岐処理プラグイン」
最後にご紹介するのは、「条件分岐処理プラグイン」。
いろんなことができる分、具体的に何ができるのか?ははっきりとはお伝えしにくい「レコード内の処理であればだいたい何でもできる」」そんなプラグインです。
例えば、先ほどご紹介した「アプリ間レコード更新プラグイン」の機能はこの「条件分岐処理プラグイン」でもできてしまいます。
「条件分岐処理プラグイン」でできることを簡単にまとめると以下の通りです。
- 条件に文字列やチェックボックスを指定して自動入力・自動コピーができる
- 特定の条件下で日付を自動計算
- 入力不要項目は非表示にして画面もすっきり
- テーブル行を自動で追加
- 保存時にエラーチェック!入力漏れや入力ミスを防ぐ
- 条件に合わせて書式も変更
- グループごとに自動採番
- 条件に応じて別のアプリにレコード登録+更新
- 条件分岐処理プラグインでルックアップすれば値を変更できる
- レコード削除時にも確認メッセージを表示
詳しい使い方や設定方法、できることはこちらでご紹介しています!
▼入力効率大幅アップ!kintone条件分岐処理プラグインの使い方徹底解説!
動画でも解説しています!
▼【kintoneの鬼プラグイン!】条件分岐処理プラグインの凄さを紹介!!
「だいたい何でもできる」とは言いましたが、それでもちょっと手の届かない部分ももちろんあります。
「条件分岐処理プラグイン」でできることとできないことを把握し、できない部分は別のプラグインで補っていきましょう!
ご紹介したプラグインの機能一覧
初級編・中級編・上級編ということで、設定難易度に応じてkintoneの無料プラグインをご紹介しました。
それぞれできることが異なりますので、「何ができるプラグインなのか」「このプラグインは自社のkintoneに必要なのか」を検討いただいた上で、必要であれば是非インストールいただき、御社のkintone活用をさらに促進していってください!
プラグイン名 | できること | ダウンロードURL |
一覧テキスト絞り込み検索プラグイン | 設定不要で検索窓を設置 | https://www.tis2010.jp/textsearch/ |
一覧画面編集プラグイン | 一覧画面でエクセルのように編集できる | https://www.tis2010.jp/grideditor/ |
一覧集計プラグイン | 一覧画面で数値項目を集計できる | https://www.tis2010.jp/listsummary/ |
関連レコード一覧フィールド集計プラグイン | 関連レコードとして表示させたレコードの数値項目を集計できる | https://www.tis2010.jp/referencesummary/ |
テーブルデータ一括編集プラグイン | テーブルデータも一覧画面で編集できる | https://www.tis2010.jp/tableeditor/ |
関連サブテーブル一覧表示プラグイン | テーブルデータも関連レコードとして表示できる | https://www.tis2010.jp/referencedtable/ |
項目選択フィールド連動各種設定プラグイン | 選択項目に応じて必須入力や自動入力、入力不可等の設定ができる | https://www.tis2010.jp/itemlinked/ |
アプリ間レコード更新プラグイン | 別アプリの関連する項目を同時に修正できる | https://www.tis2010.jp/referenceupdate/ |
カレンダーPlus | 全従業員の予定を一つのカレンダーで色分けして表示できる | https://radical-bridge.com/product/calendarPlus.html |
条件分岐処理プラグイン | レコード内の様々な処理をこのプラグイン一つでだいたい何でもできる | https://www.tis2010.jp/branchprocess/ |
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