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サイボウズセミナーに登壇!kintone開発を外注するときの開発方法を解説!

セミナー登壇レポート サイボウズWEBセミナー kintone外注の開発方法を解説
kintoneを使って業務改善したい、情報を一元管理したいとお考えの企業様がまずぶつかる課題は「自社だけでは業務に合ったアプリ開発が難しい」ということ。

そんな時、kintoneに詳しい外部業者を探して依頼をすることもあるでしょう。

今回は、コムデックの生田専務がサイボウズの名古屋オフィスと手を組んで開催したWEBセミナーでお伝えした、「kintoneアプリ開発の方法」と各方法のメリット・デメリットをご紹介します!

kintoneアプリ、自社で作るか外注か?おすすめは自社作成だけど……

kintone(キントーン)アプリを自社開発するか、それとも外注に依頼をするかというテーマについては、以前以下の記事にて「できれば自社で内製化がおすすめ」とお伝えしました。

▼kintoneアプリ開発は難しくない!自社開発と外注のメリット・デメリットを徹底比較

そうは言っても、社内のリソース時間の都合上難しかったり、もっと専門的なアプリが欲しい場合には外注に頼ることも有効な手段です。

そんな場合には、アプリ開発の全てを外注に丸投げしてしまうのではなく、『kintoneアプリの自社開発を支援してくれるプロ=一緒にkintoneアプリ開発をしてくれるプロ』に頼るべし!ということで、コムデックでもご提供している「対面開発」の例をお伝えしましたが、実はkintoneのアプリ開発の形はそれだけではなく、ウォーターフォール型と呼ばれる開発方法もあります。

まずは、「対面開発」と「ウォーターフォール型」、基本的なkintoneアプリの開発方法である2種類を見ていきましょう。

kintoneアプリ開発の基本:対面開発とウォーターフォール型開発の違い

コムデックが行っている「対面開発」は「アジャイル開発」の一つです。

要件定義や仕様書はなく、目の前でアプリをつくりその場で試しに使ってもらってさらに修正するという形をとっています。

その場で構築するため業務のやり方が変わった時にも即対応できることや、内製化のため構築方法を自社のスタッフが覚えることができるのが特徴です。

対して、システム開発において昔からある開発方法が「ウォーターフォール型」の開発です。

開発してほしい企業側と開発する側のベンダーが要件を定義して仕様書を作成し、それに基づいて開発を進めていきます。

要件定義から最終的なシステムの受け入れまで、各工程ごとに成果物の確認を行うことが特徴です。

各開発方法のメリットとデメリットをまとめると以下の通り!

メリット
デメリット
対面開発(アジャイル型)
・要件定義等がいらない
・その場で作ってその場で直すため、素早く要望に対応できる
・結果として、自社の業務に合ったアプリが出来上がる
・作っている場面を見ることで、作り方を覚えることができる
・構築の時間を拘束されるデメリットがある
ウォーターフォール型
・仕様が確定している
・全体スケジュールの管理がしやすい
・アプリが使えるようになるまでの期間が長い
・仕様変更がしづらい
 業務の変化についていけない

コムデックでは、対面開発を基本として、ご要望に合わせてウォーターフォール型の開発も選択しながらその企業様にとって最適なkintone環境を構築しています。

それでは、具体的にどのような開発方法でどのような課題を解決したのか、コムデックラボに掲載されている実際の事例をご紹介していきます!

kintoneアプリ開発方法1.対面開発で一から構築

コムデックでは一番オーソドックスなkintone開発方法である対面開発は、まっさらな状態のkintoneに一からアプリを作っていきます。

「どんなものが欲しいのか」から出発するのではなく、「今どんなふうに業務を行っているのか」「どこを改善したいと考えているか」をヒアリングし、お打ち合わせの時間の中で「アプリを作って、使って、直す」のが最大の特徴。

kintoneがどんなものなのか、どんなことができるのかを実際に体感いただきながら、「こんなことができるなら、こういう風にしたい!」「それならこの業務も……」というように、その場で出てきたご要望に即時対応していきます。

最初の要件定義が不要なので、打ち合わせに直接現場の方に参加いただき、「実際にシステムを使う現場の方の声」を反映させたアプリを構築することが可能です。

お打ち合わせも数回で終わりではなく、毎月定期的に実施することでどんどんアプリ開発が進みます。
アプリの数で金額が決まる開発方法ではないため、費用面でも安心!

業務の変化に迅速に対応したい企業様や、現場の声をしっかり取り入れたい企業様、「kintoneで何ができるのかわからないけれど、使ってみたい」そんな企業様におすすめの開発方法となっています。

一から対面開発でアプリを作っていったのが、中勢製氷冷蔵株式会社さまです。

紙やホワイトボードで社内の情報を管理していらっしゃった中勢製氷冷蔵さまでは、「アナログな情報管理による、社員間の情報格差をなくしたい」という想いからkintone対面開発をスタート。

全社員が「kintone上にある情報にアクセスし、仕事に必要な情報を手に入れることができる」状態を作るためには、まずは全員にkintoneに慣れてもらう必要があると考え、業務改善のアプリより先に「全社員が使うアプリ」から構築を進めました。
これは、経営者の方の考えや今の情報管理体制をヒアリングして構築していく対面開発ならではと言えるでしょう。

kintoneに社内の情報が集約された中勢製氷冷蔵株式会社さまでは、社員間の情報格差がなくなり毎週5時間かかっていた会議時間を1/5に短縮!

「自ら情報を確認しに行く」習慣がつき、報連相の質が向上しました。


▼kintone活用で会議時間1/5に!リアルタイムな情報共有と業務効率化を実現した導入ステップとは?|製造業 中勢製氷冷蔵株式会社さまの導入事例

kintoneアプリ開発方法2.既存のkintone環境にプラスして難しい部分を対面開発

kintoneを使い始めてみたものの、自分たちでできる範囲には限界を感じている、エクセルの置き換えにとどまっていて、せっかくクラウド化したのにデータ活用できていない……

そんな企業様の既存のkintone環境を拝見し、実現したいことをお伺いして既存環境を直していく方法もあります。

社会保険労務士事務所とうかいさまでは、すでにkintoneを活用いただいており、100を超えるアプリを運用されていました。

しかし、それらのアプリはエクセル・スプレッドシートの置き換えがほとんど。

中にはkintoneでは運用しきれず、スプレッドシートに戻ってしまったようなものもありました。

「kintoneを使って、タスクの抜け漏れを無くしたい」というご要望でkintone対面開発をスタートし、顧問先から依頼された手続きに伴うタスクの自動作成には、krewDataやプログラミングによるカスタマイズを活用することで実現。
kintoneに集約された情報を活用して、現在は手続きの処理状況を顧問先に公開。

ただの「業務管理」に留まらないkintone活用を進めています。

▼kViewerで情報共有!「ダッシュボードビュー」で顧問先の労務管理プラットフォーム構築

kintoneアプリ開発方法3.ウォーターフォール型

誰もが知る伊勢名物の「赤福餅」を製造・販売している株式会社赤福さまでは、毎月1日に発売される「朔日餅」の予約受付管理や百貨店イートイン店舗のオーダー管理にkintoneを活用。

株式会社赤福さまのkintone開発は、アプリに必要な機能をヒアリングし、要件を定義して開発を行う従来のウォーターフォール型。

全社的に使えるようにしっかりとほしいものを事前に定め段階を踏んで確認しながら進めていきたいという企業様におすすめの方法です。

株式会社赤福さまの場合には、ウォーターフォール型のkintone開発に加えて、ご要望に合わせてプログラミングでカスタマイズを行い、kintoneだけでは難しい予約票レシートの発行や、注文受付を行う画面をより入力しやすくカスタマイズ。

オーダーメイドのシステムに負けずとも劣らない、株式会社赤福さまだけのkintone環境を実現しました。


▼年間200時間の削減|株式会社赤福さまkintone朔日餅予約管理アプリ活用インタビュー

▼老舗さんの挑戦!kintone導入が救ったイートイン店舗オーダー管理業務|和菓子製造・販売・店舗運営 株式会社赤福さまの事例

ウォーターフォール型にプログラミングによるカスタマイズと聞くと従来のシステム開発のようですが、ベースはkintoneなので修正は「すぐに、その場で」できることが特徴。

通常のシステム修正であれば、要望をまとめて提出し、直ってくるのは一か月後……ということも珍しくありませんが、kintoneであればご連絡を頂戴したらすぐに修正が可能なため、気になる部分はスピーディに対応できます。

kintoneアプリ開発方法4.対面開発+ウォーターフォール型でスピーディに

ここまでご紹介した通り、対面開発は毎月定期的にお打ち合わせを重ね、その企業様のレベルや業務に合わせたアプリを開発していく方法です。

前述の通り、「kintoneで何ができるのかわからないけれど、kintoneで業務改善したい」そんな企業様におすすめの開発方法となっていますが、その反面、「ほしいもの、やりたいことは決まっている」という企業様にとっては一からお打ち合わせで構築していく時間が少しもったいないと感じられることも。

とは言え、従来のウォーターフォール型の開発方法だけでは出来上がったものが使いにくかった時、軽微な修正だけでは終わらなかった時に困る!そんな時にとる開発方法が「最初にウォーターフォール型+対面開発で修正」というハイブリッド型になります。

最初から完璧なアプリを構築するのではなく、お客様の「実現したいこと、今ある課題」とコムデックのノウハウを掛け合わせて70点くらいのアプリを作成し、その後は対面開発を重ねることで100点に近づけていく……そんな開発方法です。

対面開発が始まる前の段階でプロトタイプのアプリが出来上がっているため、「スピーディに業務改善を進めたい」「繁忙期が来る前に業務をkintone化したい!」というような企業様におすすめの開発方法と言えます。

株式会社クレーンメンテ広島さまでは、「ペーパーレス化を前提として業務効率化を進めたい」というご要望に基づき、通常なら数か月かけて構築していきますが、約10日でプロトタイプアプリを作成

その後の対面開発のフェーズでは、プロトタイプアプリを株式会社クレーンメンテ広島様の従業員の方が使いやすい形に改良していきました。

社内の情報のほとんどが紙で管理されていた株式会社クレーンメンテ広島さまでは、プロトタイプアプリの導入により情報のペーパーレス化、一元化に成功
もう資料を探して全員でファイルをめくる必要もなくなりました。


▼【紙での資料管理にお困りの企業必見】膨大な紙資料をkintone化!顧客管理・案件管理をペーパーレスに|クレーン設置・点検業株式会社クレーンメンテ広島さまの事例ー前編ー

kintoneに合ったスピーディな方法でアプリを開発しよう!

今回は、kintoneと相性がいい対面開発によるアプリ開発方法と、昔からあるシステム開発方法「ウォーターフォール型」をご紹介しました。

じっくり一つ一つ、まずはkintoneとはどんなものなのか?から体感いただける対面開発と、最初に仕様を決めてプロトタイプアプリを作成し、そこから対面開発で修正していくタイプや、すでにkintoneを活用している企業様で「これは難しくてちょっと無理!」という部分だけを対面開発するもの等、同じ「対面開発」でも各企業様に合わせて開発の形は変わります。

是非、今回ご紹介した対面開発やそれ以外でも、自社に合った開発方法を見つけて、kintone活用を進めてみてください!

セミナーでお伝えした内容は、こちらの動画でもご覧いただけます!

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この記事を書いた人

生田 智之

『DXの第一想起者』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 kintoneをはじめとする、各社に合ったクラウドサービスの提案から導入、伴走まで一貫したサービスを得意としています。 また、youtubeではkintoneのノウハウを大公開する「kintone芸人」として活動しています。 「DX化したいけど具体的なイメージができない」「こうなりたい!はあるけど手段がわからない」…等の想いをお持ちの企業様、是非一度ご相談ください!

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