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kintoneで顧客管理を行うメリットとは?アプリの作り方・事例も紹介!

kintone 顧客管理のメリットとアプリの作り方
御社はどんなツールをつかって顧客管理をしていらっしゃるでしょうか?

エクセル、マイクロソフトアクセス、自社独自のシステム、または既にkintoneをお使いの方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、kintone活用でまず取り組むべき顧客管理について、kintoneで顧客管理を行うメリットとポイントを押さえた顧客管理アプリを自作する方法についてお伝えします!

この記事でわかること
  • kintone顧客管理アプリの作り方と作る際に気を付けるべきポイント
  • kintoneで顧客管理を行うことのメリット
  • kintoneで顧客管理をやっている事例
こんな人に向いている記事です
  • これからkintoneで顧客管理をしたい人
  • はじめてkintoneアプリを作る人
  • kintoneで顧客管理を作ってみたけれどいまいち活用できていない人

目次

kintoneで顧客管理を行うメリットとは?

顧客管理とひとくちに言っても、その情報の定義は各企業様々です。
会社名や住所、電話番号といった基本情報はもちろんのこと、担当者情報や案件情報等も「顧客情報」に含まれるでしょう。では今、御社ではそれらの「お客様に関わる情報」を一体いくつのエクセルや紙で管理しているでしょうか?
また、そのエクセルの中の情報は最新の状態になっているでしょうか?ここに、「何故エクセルではなく、kintoneで顧客管理をするべきなのか」の答えがあります。何故エクセルの顧客管理ではだめなのか、kintoneで顧客管理をすることでどんなメリットがあるのかを簡単にまとめました。
エクセル顧客管理のデメリット
kintone顧客管理のメリット
  • 社内でなければ確認できない
  • 複数のエクセルに情報が分散している
  • 更新されない、何が更新されたのかわからない
  • だれが持っているエクセルが最新情報かわからなくなる
  • 基本情報以外を管理するのが難しい
  • 顧客情報の一元化ができる
  • 社外(スマホ)からでも確認できる
  • 最新情報に保たれる
  • これまで管理したいけれど管理しきれなかった情報も管理できる
  • だれがいつどこを直したか確認できる
  • 担当者の割合等、業務負荷が見える化
情報の一元化、モバイル活用といった点はもちろんのこと、kintoneでは顧客ごとの利益を集計したり、過去のやり取りや案件を集約することができます。
顧客管理にkintoneを使うことで「単なる住所録」以上の、顧客のLTV*を伸ばすデータベースの基盤となり得るのです。
*LTV…ライフタイムバリュー 顧客から生涯にわたって得られる利益

自社の主軸となる顧客管理アプリは自作?外注?

では、そんな顧客管理をkintone(キントーン)でどうやって実現するのか?
アプリを作る方法は、自分で作る、仕様を決めてkintone開発を行っている会社に外注する、自分たちと一緒に作ってくれる会社に支援を依頼する……等複数の方法がありますが、コムデックラボでは是非顧客管理アプリを自作していただきたいと考えています!
▼kintoneアプリ開発は難しくない!自社開発と外注のメリット・デメリットを徹底比較

今あるエクセルを置き換えることは簡単ですが、せっかくkintoneで顧客管理を行うなら、「本当は管理したかったけれど管理できていなかった情報」も是非入れていただきたいところ。

自社の業務に必要な顧客情報は、当たり前ですが自分たちが一番よくわかっています。

別のアプリと連携させてより価値を高めていけるのがkintoneなので、是非顧客管理アプリを自作していただき、その後のkintone活用に役立てていっていただきたいと考えています。

顧客管理アプリの作り方!kintoneの使い方から解説します

では、そんな「自社の業務の主軸となる」顧客管理アプリはどのように作ればいいのでしょうか?
基本は「kintoneを導入するときのアプリ構築のポイント」で解説をしていますが、今回はもっと具体的に、「kintoneで顧客管理アプリを自作する時のポイント・手順」をご紹介していきます!
▼kintoneを導入する時に押さえておきたい7つのポイント~導入編~

ステップ1:顧客管理アプリをつくるスペースを決める

kintone(キントーン)には、「スペース」という機能があります。
アプリを入れておく箱を決める、というようなイメージです。このスペース機能、「スペースに属しているアプリを別のスペースに移動させる」ことは可能ですが、「スペースに属していないものをスペースに入れる」ことはできません。

そのため、顧客管理アプリを作る前に、例えば「総務部」や「基本情報」といったスペースを作って、そこからアプリ作成を始めましょう。

スペースは、kintoneのポータル右の「スペース」のプラスボタンから作ります。

プラスボタンを押すと、「スペースを作成」か「ゲストスペースを作成」が表示されますので、「スペースを作成」を選んでください。

kintone スペース

スペース名や参加メンバーは後から変更可能です。
まずは名前だけ入力して保存しましょう。この時、「スペースのポータルと複数のスレッドを使用する」にチェックを入れて下さい。kintone スペース

kintoneトップページと同じような「スペース」が出来上がりました

kintone スペース

ステップ2:今ある顧客管理を置き換える

スペースを作ったら、早速アプリを作っていきます。
アプリ作成は、スペース内右側の「アプリ」の横のプラスボタンを押すことで新規作成できます。

kintone アプリ

アプリを新しく作る方法には、エクセル・CSV取り込みやサンプルアプリがありますが今回は「はじめから作成」していきます。

kintone アプリ

もしすでに紙の顧客台帳やエクセル、その他のシステムで顧客管理をしているのであれば、まずはその情報をkintoneに置き換えてみましょう。

kintoneでは、左側にある「文字列一行」「数値」といったパーツをドラッグ&ドロップで配置していくだけでアプリが作れます。
各パーツ(フィールド)で何ができるのかについては、こちらのkintone公式ヘルプをご覧ください!

kintone アプリ

配置したパーツにカーソルを合わせると、右上に歯車マークが表示されます。
ここで「設定」を選択すると、項目名などを編集できます。kintone アプリ

この要領で、顧客管理として登録したい情報をどんどん配置していきましょう!

ある程度項目が作れたら、「アプリを公開」します。

kintone アプリ

これで、「顧客台帳」アプリに登録ができるようになりました。
アプリへの登録は右上のプラスボタンから行います。
ぜひ登録してみてください!kintone アプリ

アプリの内容を変えたくなった時には、アプリ右上の歯車マークから、先ほどパーツを配置したのと同じように修正することができます。

ステップ3:顧客管理アプリに入れる情報の範囲を決めて項目を精査

さて、基本的な「顧客管理の作り方」はこれだけですが、ここで一点注意していただきたいことがあります。
それは、「どこまでの情報を顧客管理アプリに盛り込むか」です。

前述の通り、kintoneは後からでも好きなように項目を修正出来ます。
もし今この記事を読んでいる方がkintone初心者であるなら、最初は必要最低限のシンプルなアプリから運用をはじめることをおすすめします。

何故なら、あれもこれも……と項目を追加して膨れ上がったアプリは、確かに必要な情報をそこだけで確認することはできますが入力しにくく使ってもらえないアプリとなってしまう可能性があるからです。

シンプルなアプリからスモールスタートし、徐々に項目を増やしたり、項目が増えて管理しにくくなるなら別のアプリに分けたり……kintoneでは後述の「ルックアップ機能」「関連レコード機能」で別アプリにある情報も一か所にまとめることができます。
それらの機能を使うことで、エクセルのように「すべて一つのシートにまとめておかないと探しに行くのがめんどくさい!」といった手間なく、その顧客に関連する情報全てを一か所で確認できますので、「すべての入力項目を一つのアプリにまとめる」という考え方は捨てましょう。

「ひとつの顧客に対してひとつの情報」かつ「高頻度では変わらない情報」を基本の顧客管理に入れていく、と考えておくと良いかもしれません。

ステップ4:顧客側に担当者が複数人いる場合は「顧客担当者アプリ」を作ってルックアップで紐づけ

それでは、さっそく「ひとつの顧客に対して複数の情報」と成り得る「顧客側の担当者情報」は別アプリで管理できるようにしましょう。

顧客担当者は各社様々な方法で管理をしていらっしゃるかと思いますが、ある顧客にたいして「請求書送付先の担当者」「広報誌をお送りする担当者」「実際に業務面で対応をしてくれる担当者」等々、複数人の担当者が存在するため管理がややこしくなっています。

顧客アプリにこの複数担当者の情報を入れようとすると、「最大担当者数」の分だけ項目を作る必要があり、見た目的にもあまり優れた管理方法とは言えません。

こういった「顧客によって一人になるか複数人になるか変わる」情報を登録するとき、便利なのは「テーブル」です。
プラスボタンで何行でも増やして書くことができます。

kintone テーブル

しかし、この形式では情報を上書きしていくことしかできず、「経理担当者だけの一覧が欲しい」といった場合に対応ができません。

そこで、これらの「ひとつの顧客に対して複数の情報」となるものについては別アプリでの管理をおすすめしています。

アプリの作り方は先ほどと同様です。

担当者に紐づく情報を登録できるようにしていきますので、例えば「添付ファイル」で名刺の写真を添付したり、「ドロップダウン」「チェックボックス」で在職中の方なのか退職済みの方なのか、どういう区分の担当者なのかを選べるようにすると良いでしょう。

kintone アプリ

ここでポイントとなるのは、「担当者と顧客情報の紐づけにルックアップ機能を使う」ことです。

ルックアップとは、別のアプリに登録されている情報を呼び出す機能で、「一覧の中から該当する情報を選択する」「そのほかの必要情報を一括でコピーしてくる」ことができるため、同じ情報を何度も手入力する手間や、手入力することにより発生する入力ミス、入力漏れを防ぐことができます。

ルックアップも、ほかの項目と同じように左からドラッグ&ドロップで配置し、設定画面を開きます。

kintone ルックアップ

「関連付けるアプリ」で先ほど作った顧客管理を指定し、「コピー元のフィールド」でどの項目を参照するのか選択します。

kintone ルックアップ

この設定を行うと、担当者を登録する際に「顧客管理アプリに登録された会社名」を参照することができます。

こうすることで、入力の手間を無くすと同時に入力間違いも未然に防ぐことができるのです。

顧客名をルックアップしてくる際、是非一つやっていただきたいことがあります。

それは、「顧客管理のレコード番号も一緒に取得する」ことです。

kintoneでは、各アプリのひとつのデータに対して自動で番号が付与されます。それが「レコード番号」です。
これは同じアプリ内では絶対に被ることが無い、そのレコードの番地のようなものなので、後述する「自動アプリ間更新」「関連レコード」を表示させる際にも役に立ちます。

設定方法は簡単、数値項目を一つ配置して、先ほど設定を行ったルックアップの設定画面を開きます。

kintone ルックアップ

「ほかのフィールドのコピー」という部分がありますので、そちらで顧客番号もコピーするよう設定しましょう。

kintone ルックアップ

この機能を使うことで、顧客管理に登録されている情報であれば顧客名と一緒にコピーしてくることができます。

顧客名を取得すると、顧客管理アプリのレコード番号も一緒に取得されるようになりました。

kintone ルックアップ

ステップ5:顧客名は重複禁止!プラグインでアプリ間情報更新

勘のいい方は、ここで「元の顧客管理アプリでもし名前が変わったら、担当者アプリに参照してきた顧客名はどうなるの……?」と気が付かれたことでしょう。

ルックアップしてきた項目は、残念ながら「大元の情報が更新されても、参照した側のアプリでは取得してきた時の情報のまま」変わりません。

つまり、担当者名を別のアプリに分けると「会社の名前が変わった時に、担当者アプリのほうも会社名を自分で変えないといけないの?」という問題が発生してしまうのです。もちろん手動で一名一名取得しなおすことは可能ですが、そこは是非「プラグイン」を使って、アプリ間の情報更新を自動で行うようにしましょう。

プラグインとは、kintoneの標準機能では実現できない部分を、インストールと簡単な設定だけで補ってくれる追加プログラムです。
無料のプラグインもたくさん公開されており、コムデックラボではおすすめのプラグインを以下の記事で紹介しています。

▼無料で使えるkintoneプラグイン!効率化を実現するおすすめ10選

今回は、ほかにも色々使える万能プラグイン、「条件分岐処理プラグイン」で設定する方法をご紹介します!
……と、その前に、この「自動アプリ間更新」を行うためには、ルックアップのキーとなる情報が重複していない必要があります。
今回で言うと、顧客名がかぶっていないことが必須条件、アプリ側でも「値の重複を禁止する」の設定が必要です。

kintone 重複禁止

もし全く同じ顧客名があったとすると、自動で情報を更新する際にどちらの情報を参照したらいいか、kintoneでは判断できないためです。

とは言っても、顧客名が全く同じ、偶然被ってしまう可能性はゼロではありません。

そんな時は、「文字列結合プラグイン」を使って、「顧客ごとに異なるレコード番号+顧客名」等の参照用項目を作れば解決します。
詳しくは以下記事でご紹介していますので、「全く同じ名前のお客様がいる!」という場合にはご確認ください。

▼kintoneのルックアップ機能設定方法、よくあるご要望を徹底解説!

重複禁止の設定ができたら、条件分岐処理プラグインをインストールして設定していきましょう!
プラグインそのもののインストール方法などは先ほどご紹介したプラグイン10選の記事でご紹介しています。

条件分岐処理プラグイン設定方法①動作条件を指定

まずは自動更新を行う条件を指定します。
「情報が更新された時」といった指定は難しいので、レコードが保存されるたびに、顧客名が入っていれば別アプリの情報も都度更新されるように設定する必要があります。そのため、動作条件は「顧客名が空欄に等しくない」つまり、顧客名が入力されている場合、になります。kintone 条件分岐処理プラグイン

条件分岐処理プラグイン設定方法②更新先アプリと更新するレコードの条件を指定

顧客管理アプリを更新したときに、一緒に自動更新するアプリを指定します。今回の場合は顧客担当者アプリです。

顧客管理アプリと顧客担当者アプリで、同じ会社の情報であれば更新をかける形になるため、ここで先ほどルックアップ時に一緒にコピーしましょうとお伝えした「レコード番号」を更新のキーにします。

名前が変わってもレコード番号は変わらないため、更新のキーと成り得るのです。

kintone 条件分岐処理プラグイン

この時、もし住所等もコピーしていれば一緒に更新するよう設定しましょう。

ここまで設定出来たら、アプリの設定を保存し、アプリを更新します。
これで、顧客管理アプリで顧客名を変更したら、自動で顧客担当者も変わるようになりました。

kintone 条件分岐処理プラグイン

ステップ6:関連レコードで顧客に関係のある情報を顧客管理アプリに集約

ここまで出来たら、次は「関連レコード」の設定をしてみましょう!

関連レコードとは、kintone内のアプリの情報を参照して、見たい情報だけに絞って表示させる機能です。
今回は、顧客管理アプリに顧客担当者アプリの情報を表示させます。

顧客管理アプリの設定画面を開き、左のフィールド一覧から「関連レコード」を配置します。

kintone 関連レコード

関連レコードフィールドの設定画面を開いたら、どのアプリの情報を表示したいかをまず指定するため、ここでは顧客担当者アプリを指定します。

そして、表示するレコードの条件として、顧客管理アプリのレコード番号(顧客番号)と、顧客担当者アプリにコピーしてきた顧客管理アプリのレコード番号(顧客管理番号)を指定します。

これで、顧客管理アプリと顧客担当者アプリで番号が一致しているレコードのみ表示されるようになります。

kintone 関連レコード

「さらに絞り込む条件」で在職者のみを表示する、といった絞り込みも可能です。

kintone 関連レコード

次に、参照するアプリ内の情報から、どんな情報を表示させたいかを指定します。

kintone 関連レコード

kintone 関連レコード

関連レコードの左端のメモのマークから、直接顧客担当者アプリのレコードに遷移することも可能です。
また、関連レコードの情報は参照しているアプリ側で情報更新があれば随時反映されていくため、常に最新情報を表示しておくことができます。

ステップ7:既存の顧客一覧からデータ移行

顧客管理アプリと顧客担当者アプリの情報の入れ物が完成しました!

それでは、実際今あるエクセルの顧客情報を登録していきましょう。

例えば、以下のような顧客一覧があったとします。
ステップ5で顧客名を重複禁止にしていたら、顧客名に被りは無いか確認してください。

kintone 顧客管理

エクセルやCSVのデータを取り込むには、アプリ右上の「…」をクリックし、「ファイルから読み込む」を選択します。

kintone CSV読み込み

「参照」から既存の顧客一覧を選択してください。

なお、この時エクセルの場合には1000行までしか取り込みができません。

kintone CSV読み込み

参照すると、先頭行がフィールド名(会社名、住所、電話番号、等の項目名)かどうかを確認する項目が表示されますので、お手持ちの顧客一覧に合わせてどちらかを選択してください。

kintone CSV読み込み

そしてその下で「エクセル内の項目と、kintone内の項目の対応付け」ができるようになっています。

項目名が完全一致しているところは自動で入力されていますが、項目名が違う場合には手動で対応付けを行います。

kintone CSV読み込み

今回は、エクセルの「会社名」はkintone顧客管理アプリの「顧客名」、エクセルの「会社TEL」がkintone顧客管理アプリの「電話番号」になるため、手動で項目を選択しました。

kintone CSV読み込み

対応付けしない項目は選択不要です。

ここまでできたら、左上の「読み込む」を押してエクセルのデータを取り込みます。

kintone CSV読み込み

顧客一覧の取り込みができました!

kintone CSV読み込み

ステップ8:使いやすい一覧を設定しよう!

さて、顧客データの取り込みができたら、一覧設定をしていきましょう。

エクセルの場合、例えば「広報誌送付をしている顧客の一覧だけほしい」といった場合には都度絞り込みをしてその内容をコピーしたエクセルファイルを別途作る必要がありますが、kintoneであれば「よく使う情報」だけを表示・絞り込みをした一覧を作っておくことができます。

一覧の作り方は二つありますが、今回は設定ページから作っていきます。

画面右上の歯車マークから、設定ページを開きます。
この時、歯車マークの横にある小さな下向きの▽を押すと、どの設定ページを開くか選択できます。

今回は、「一覧」の設定ページを選択します。

kintone 一覧

一覧設定の画面で、右のほうにあるプラスボタンから一覧を作っていきましょう。

kintone 一覧

今回は、「広報誌送付 あり」になっている顧客を抽出します。
まず、ページ下部の「条件」の部分を設定します。kintone 一覧
この時、お客様名のあいうえお順で並んでほしい場合にはその下の「ソート」を設定してください。
※漢字名の場合には、kintoneが読み仮名を推測して並べるため、確実にあいうえお順にしたい場合にはフリガナ項目を指定しましょう。

kintone 一覧

続いて、一覧上で見たい情報を指定します。

左側にアプリ内の項目が表示されていますので、kintoneアプリを作るときと同じようにドラッグ&ドロップでほしい項目を右側に移していってください。

kintone 一覧

必要項目を移せたら、左上の「保存」を押します。

kintone 一覧

一覧が作られました!アプリを更新しましょう。

kintone 一覧

アプリを更新すると、設定した条件と項目の一覧を選べるようになっています。

よく使う一覧はあらかじめ作っておきましょう!

kintone 一覧

ステップ9:一覧検索ができるようにしよう!

顧客情報を登録したことで、一気に情報量が増えました。
こうなってくると、「このお客様の情報が見たいけれど探すのが面倒」となってきます。GoogleやYahoo!のように、検索窓からサッと検索出来れば楽ですよね。
そんな時は無料の「一覧テキスト絞り込み検索プラグイン」を活用しましょう!その名の通り、kintoneの一覧画面上で簡単に検索を可能にしてくれるプラグインです。
アプリに追加して更新すれば、設定不要で一覧画面の上部に検索窓が追加されます。kinotne 検索窓

※プラグインを使わない場合は、一覧画面左上のじょうごのマークから項目を選択して絞り込みをする必要があります。

ステップ10:コメント欄・履歴を活用しよう!

エクセルで顧客管理をしていると、誰かが内容を修正したようだけどどこを直したのかわからない!そんなことがよくあります。
kintoneでは、レコードの変更履歴を確認することができるため、いつ、だれが、どの部分を更新したのかをすぐ把握することができます。変更履歴を見るには、レコードの詳細画面で右にある時計のマークをクリックしましょう!kintone コメント


変更箇所を色付きで表示
したり、前のバージョンに戻すことも可能です。

間違えて修正してしまった場合などにはぜひこの機能を使ってみてください。

kintone 履歴

また、変更履歴と同じタブで、吹き出しのマークがあります。
こちらをクリックすると、このレコードに対してコメントが可能です。宛先を指定することもできますので、例えば案件に関するコミュニケーションをkintone上で行うことができます。kintone コメント

kintone顧客管理の活用事例

ここまでご紹介したkintoneで行う顧客管理アプリの基本設計を元に作成し、実際にご活用いただいている顧客管理の事例を業種別にご紹介します!

製造業の事例 kintoneをSFAとして活用し、情報の一元管理を実現!

kintone SFA

株式会社OptoCombさまではこれまで、顧客管理にはSalesforceを、在庫管理にはプロジェクト管理ツールをそれぞれ活用していました。

しかし、この2つのツールは連携できていないため、案件に進展があった時にはそれぞれに同じことを入力しなければならず、またSalesforceが料金改定によってコストアップしたことが課題となっていました。

そこで、SFAをSalesforceからkintoneに移行し、顧客管理から在庫管理まで、あらゆるデータをワンストップで管理できる環境を実現。
もう1つの課題だったライセンス料についても、kintoneに一本化することで改善できました。

顧客管理はもちろん、案件管理や在庫管理を含む製造業業務改善パッケージはコチラ!

「製造業務改善パッケージ」サービスページはこちら

建築業の事例 kintoneを建築業で活用!年間建築棟数アップに繋げた顧客管理・案件管理アプリの作り方

建築業の顧客管理・案件管理 アプリを徹底解剖
株式会社中美建設さまでは、各部門それぞれ異なるツールで管理していた顧客情報をkintoneに集約。

顧客管理アプリと共に案件管理アプリも整備することで、シンプルかつ使いやすい、全社一貫して活用できる顧客管理を実現しました。

複数のツールやエクセルへの情報の二重入力が不要になっただけではなく、kintoneに案件に関する全ての情報が集約されているため、案件一件一件の原価等リアルタイムに集計することも可能となりました。

顧客情報を蓄積し、データベースとして活用・分析することで年間の建築棟数も増加!顧客管理によって業務効率を改善しただけではなく、業績アップにもつながっています。

介護業の事例 紙やエクセルでの情報入力からクラウドへ!kintoneで緊急時の情報チェックも可能に

kintone 利用者を大事に想う気持ちが情報管理の仕組みを変えた。

紙を中心として利用者様の情報を記録していた合同会社パークヒルズさま

介護事業は記録すべき情報がたくさんあり、日々の介護について紙からエクセルに転記するだけでも一苦労です。

利用者様ごとに紙の資料をファイリングすることで情報を管理してきましたが、そちらに時間を取られてしまい、本来の業務時間が圧迫されてしまう……そんな状況を打破するために導入したのがkintone。

直接kintoneに情報を入力することで転記の手間もなくなり、クラウド上に情報があるため自分が担当していない利用者様の情報も検索すればすぐにわかるようになりました。
今では、kintoneに集約した顧客情報のうち、日々の入居者様の様子等を入居者様のご家族に共有することで安心を提供しています。
介護業務改善パッケージはコチラ!

「介護業務改善パッケージ」サービスページはこちら

士業の事例 顧客管理をkintoneで行うメリットとは?~士業編~

顧客管理をkintone化!脱Accessの効果とは?

あおい社会保険労務士法人さまでは、元々マイクロソフトアクセスを活用して顧問先の情報を管理していましたが、住所録や顧客情報などのデータは連携されておらず、個別のリストとして分散した状態となっていました。

通常、顧客情報雄kintone化する時は、複数のエクセル等に分散した情報を一か所にまとめることが多くなっていますが、あおい社会保険労務士さまの場合には用途に合わせて顧客情報を管理するアプリを分散。
kintoneであれば、アプリが分かれていたとしても簡単にデータ連携ができるため、ひとつひとつのアプリはシンプルにし、それらを相互に連携させることで利便性を向上させる狙いがありました。

結果として、顧客情報が整理され、顧客に付随する契約情報やタスクについても管理できるようになりました。

不動産業の事例 kintoneで請求書を作成するために必要な「顧客管理」とは?~不動産仲介業編~

kintoneで請求書発行!不動産業に必要な「顧客管理」を解説

各自がエクセルで請求書を作成していた株式会社東洋不動産さまでは、「誰がいつどこに請求書を出したのか管理できない」「毎回請求先の名前や送付先を調べる必要がある」「請求の記録は全て紙で保管」「売上情報は会計ソフトに手入力が必要」といった数々の課題がありました。

請求書発行をkintone化するにあたり、まず着手したのは顧客管理
不動産仲介業の場合には、お客様が「物件のオーナー様」と「物件の入居者様」の二種類に分かれ、さらにそこに「物件」と「契約」の情報が関わってくるため、全て一つのアプリで管理しようとするとかなり複雑になってしまいます。

そこで、「一つに対して複数紐づく情報は別アプリで管理する」ことを念頭にアプリを開発し、「オーナー情報」「オーナー銀行口座情報」「物件情報」「入居者情報」「契約情報」をそれぞれ別のアプリとし、相互に紐づけを行うことで柔軟に請求書発行が行える状態を作りました。

kintoneで顧客管理を行うことで便利に利用できる連携サービス

kintoneで顧客管理を行うと、メールや電話でのやりとり、請求書管理など、他のサービスにkintoneの顧客情報を連携させて利用できるようになります。
代表的な連携サービスと特徴をいくつかご紹介しますので、自社で活用できそうなツールを見つけてみてください!

メールワイズ

メールワイズは、kintoneと同じくサイボウズが提供するメール共有システムです。

基本的な送受信だけでなく、ステータス機能やコメント機能、対応履歴の管理など、豊富な機能が備わっています。
チームで情報共有できるので、複数の担当者で作業を分担したり、誤送信を防止したりするのにもぴったりのツールです。

kintoneとメールワイズを連携すれば、顧客情報と対応履歴を一元管理したり、一斉送信の対象者を抽出したりと、さらに便利に活用できます。
30日間の無料トライアルも可能なので、ぜひ実際に使ってみてください。

メールワイズについてはこちらの記事でもくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

▼kintoneとメールワイズの連携方法とは?メリットやよくある質問も徹底解説

kintone × マネーフォワードクラウド請求書連携システム

kintone × マネーフォワードクラウド請求書連携システムは、kintoneで管理している見積データや請求データを、マネーフォワードクラウド請求書に自動で連携できるシステムです。

このツールを使えば、見積・請求データをワンクリックで反映できます。
さらに、 マネーフォワードクラウド請求書で処理した請求書発行や入金確認などの情報をkintoneに反映することも可能です。

手作業による転記を無くすことは、作業時間を短縮するだけでなくミスを防ぐことにもつながります。
kintone × マネーフォワードクラウド請求書連携システムを導入すれば、長時間労働や人手不足の解消に役立つこと間違いなしです。

カイクラ

カイクラは、電話番号に紐づけて、顧客情報を管理できるクラウドサービスです。

お客さまから着信があった時に、名前や住所といった基本情報、過去の対応履歴などが表示されます。
これなら、お客さま情報を一から聞いて調べる手間がありません。

「いつもの商品をお願い」や「この間の件、どうなった?」のような曖昧なお問い合わせにも、スムーズに対応できるのがメリットです。

さらに、通話を自動録音して、AIでテキスト化することも可能です。
固定電話だけでなくスマホでも使えるので、聞き洩らしや、言った・言わないのトラブルも防げます。

業務効率化はもちろんのこと、カスタマーハラスメント対策にも有効なツールなので、ぜひご検討ください。

kintoneで顧客管理アプリを作るときの10ステップまとめ

今回お伝えした「kintone顧客管理アプリの作り方10ステップ」をまとめました。

ステップ1:顧客管理アプリをつくるスペースを決める

ステップ2:今ある顧客管理を置き換える

ステップ3:顧客管理アプリ に入れる情報の範囲を決めて項目を精査

ステップ4:顧客側に担当者が複数人いる場合は「顧客人名アプリ」を作ってルックアップで紐づけ

ステップ5:顧客名は重複禁止!プラグインでアプリ間情報更新

ステップ6:関連レコードで顧客に関係のある情報を顧客管理アプリに集約

ステップ7:既存の顧客一覧からデータ移行

ステップ8:使いやすい一覧を設定しよう!

ステップ9:一覧検索ができるようにしよう!

ステップ10:コメント欄・履歴を活用しよう!

このステップで作っていくことで、kintoneのアプリ開発の基礎を身に付けながら実際に業務に使えるアプリ開発ができます!

是非御社でも、kintone活用の第一歩として顧客管理アプリを作ってみてはいかがでしょうか?

kintoneは、プログラミングの知識が無くても開発できるのが強みのツールですが、自社での対応が難しいという場合には「kintone伴走支援」を活用するのもひとつの方法です。
お客さまの課題をヒアリングし、kintoneの導入からアプリ開発、運用、定着まで、伴走しながらサポートするサービスです。

市販のソフトでは対応できなかったことも、kintoneをカスタマイズすれば解決できるかもしれません。
業務改善の先にあるありたい姿を実現するため、単なるアプリ開発だけではないサポートを提供させていただきますのでお気軽にご相談ください。

「「kintone伴走支援」サービスページはこちら」サービスページはこちら

また、kintoneを使えば、顧客管理だけでなく案件管理や営業管理に関する情報を集約することも可能です。

「複数のシステムを併用していて、いくつもの画面を行き来しながら作業している」という方も、kintoneで一元管理すれば大幅な業務効率化が期待できます。
こちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

生田 智之

『DXの第一想起者』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 kintoneをはじめとする、各社に合ったクラウドサービスの提案から導入、伴走まで一貫したサービスを得意としています。 また、youtubeではkintoneのノウハウを大公開する「kintone芸人」として活動しています。 「DX化したいけど具体的なイメージができない」「こうなりたい!はあるけど手段がわからない」…等の想いをお持ちの企業様、是非一度ご相談ください!

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