kintone導入で年間13,000枚以上のペーパーレス化・約1,000万円の人件費を削減|クレーン設置・点検業 株式会社クレーンメンテ広島さまのkintone hive 登壇レポート
日常業務をよく観察してみると、手書きの書類や会議資料の作成、外回りの際の空き時間など、実は効率化できる余地がたくさんあります。
このように、現場のちょっとした作業から、経営判断のもとになる数字管理まで、あらゆる業務に対応できるのがkintoneです。
株式会社クレーンメンテ広島さまは、kintoneの導入によって日常業務を効率化し、社員が本質的な業務に専念できる環境を実現した企業さまです。
今回は、初の広島開催となったkintone hive hiroshima vol.1に登壇された株式会社クレーンメンテ広島さまのプレゼンテーションをもとに、kintoneの活用事例を紹介します。
目次
kintone hive で社長が語る!現場に入って見えた課題とkintoneとの出会い
株式会社クレーンメンテ広島さまは、広島市に本社を構えるクレーン設置・点検業の企業さまです。
これまでに、kintoneを使ってスケジュール管理や請求書発行など、あらゆる業務の効率化を図ってこられました。
個別のアプリ開発事例については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
▼kintoneでスケジュールを自動登録!メンテナンスの日程調整も簡単に| クレーン設置・点検業 株式会社クレーンメンテ広島さまのアプリ開発事例
▼請求書作成は kintoneとマネーフォワード の連携で効率アップ!| クレーン設置・点検業 株式会社クレーンメンテ広島さまのアプリ開発事例
株式会社クレーンメンテ広島さまが扱うのは、建設現場にあるようなクレーンではなく、ものづくりの工場内で活躍する天井クレーンが中心です。
現場で使用するクレーンが故障するとお客様の生産ラインがストップしてしまいますし、自分たちも他の仕事を止めて修理に駆け付けなければなりません。
このような事態を避けるために、企業のミッションとして「作業に影響の出る突発修理ゼロを目指すこと」を掲げていらっしゃいます。
そんな株式会社クレーンメンテ広島さまを率いる鳴谷社長は、10年前に親会社がM&Aをしたのをきっかけに、社長に就任されました。
それまでは畑違いの仕事をされており、経営に携わったこともなかったそうです。
そのため、最初の3年ほどは、クレーンのことを一から学ぼうと、現場で社員と一緒になって点検や修理、設計などを行いました。
社長自ら現場に入って働くうちに、企業としての課題が大きく3つ見えたと言います。
1つめは、「仕事」と言うより「作業」が多いことです。
例えば、点検表の手書き部分は、10枚あれば同じことを10回書く、というようなことが多々行われていました。
2つめは、客先での待機時間が無駄になっていることです。
お客さまの都合で待ち時間ができることはよくあるのですが、そんな時に社員はスマホでYouTubeや漫画を見て時間を潰していました。
そして3つめは、紙ベースで情報を管理していることです。
せっかく点検や修理の記録を残しているのに、大量の紙で保存しているため過去データを活用できていませんでした。
こうした課題について鳴谷社長が経営コンサルタントに相談したところ、DX化やクラウドサービスの導入に強いIT企業として紹介されたのがコムデックでした。
コムデックは三重県伊勢市にあるため、広島からの距離はありますが、鳴谷社長は伊勢神宮へのお参りがてら相談に来てくださいました。
現在の課題や今後の展望についてお話を伺った結果、kintone(キントーン)を活用すれば解決できそうだということがわかり、業務改善が始まりました。
kintoneの開発でこだわった5つのこと
kintoneの開発にあたり、株式会社クレーンメンテ広島さまは次の5つにこだわりました。
- 業務は基本すべてkintoneにする
- 直感的に使えるようにする
- 業務フローを変えない
- 自動集計できるようにする
- 将来的に分析できるようにする
株式会社クレーンメンテ広島さまの業務は、基本的に「お客さまからの相談→提案→受注→手配→実作業→報告→請求」という流れになっています。
これらの業務フローは変えることなく、情報管理をすべてkintoneに集約し、直感的に使える環境を目指しました。
また、集約した情報を自動で集計したり、将来的には分析したりすることも前提に開発を進めていきました。
kintone導入により年間13,000枚以上の紙のコスト・約1,000万円の人件費の削減に成功
実際にkintoneを導入した結果、社長が現場で感じた3つの課題は全て解決することができました。
1つめの「仕事」より「作業」が多いという課題については、情報管理をkintoneに一元化したり自動化したりしたことで、データ作成の時間が削減できました。
浮いた時間で、データの分析や検証といった、本質的な仕事ができるようになっています。
2つめの課題だった客先での待機時間については、サービスチームに1人1台社用の端末を渡すことで、kintoneにアクセスすればどこでも仕事ができるようになりました。
3つめの課題であるペーパーレス化については、年間13,000枚以上の紙の使用を削減できました。
情報をデータ化したことで過去の記録も簡単に検索できるようになり、問題解決にも活用できています。
kintone導入の効果は、他にもたくさんあります。
経営者目線で言うと、リアルタイムの業績がわかるようになったことがメリットです。
現場社員の間でも、データの一元管理によって、請求業務や案件の進捗管理などの対応漏れが減りました。
さらに、事務処理をはじめとする小さな効率化の積み重ねにより、年間で約1,000万円もの人件費を削減できました。
kintoneの導入によって効率がどんどん良くなり、新たな仕事も取れるようになりました。
それによって、今度は人を増やすことが新たな課題になっているそうです。
kintone導入を成功させるためのポイント
kintoneの運用を軌道に乗せた鳴谷社長は、導入を成功させるためのポイントとして、以下のことを挙げられました。
まずは、kintoneの開発にとりかかる前に、現在の業務を棚卸して、要望をコムデックにしっかり共有することです。
次に、スケジュールをしっかり決めることも欠かせません。
社員には早めに情報をリリースして、移行期間もたっぷり3ヶ月ほど設けました。
そして運用後は、しっかり検証して改善につなげることもポイントです。
検証してフィードバックをもらったら、これに対する回答もきちんと返すようにして、情報を共有することが大切です。
今後は人材育成にもkintoneを活用しながら、ミッション達成を目指したい
株式会社クレーンメンテ広島さまでは、kintoneの運用が軌道に乗り、最近では「改善する」文化も根付いてきたそうです。
通常、メンテナンス業では一人前になるのに10年くらいかかりますが、今後はkintoneに蓄積したデータをもとにAIも活用し、3〜4年で一人前になれる仕組みを作りたい、とのことでした。
株式会社コムデックでは、アプリを構築してお渡しするだけではなく、課題の整理からアプリ構築、現場での定着や改善までをトータルでサポートする「kintone伴走支援」を行っております。
kintone活用に高い知見を持つスタッフが、お客さまの「ありたい姿」の実現に向けて、ゴールまで伴走するサービスです。
kintoneを導入してみたものの、うまく活用できていないという企業さまも、ぜひお気軽にご相談ください。
「この事例を自社でも実現したい!」
という企業さまはお問い合わせください!
お問い合わせはこちら
課題に合わせて最適な施策をご提案
ITツール導入の費用が最大450万円補助