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中小企業におけるDXの定義と現状|中日新聞さまのインタビュー!

業務効率化!?付加価値向上!?直撃インタビュー!DXの本質
コロナウイルスの蔓延によりDXに注目が集まっていますが、DXという言葉そのものすら知らないという人は少なくありません。

その様な状態の中、地方の中小企業のDXはどれぐらい進んでいるのか?――――中日新聞さまのインタビューに、コムデックの生田専務がお答えしました!

DXって、何?

コロナウイルスの関係もあり、DX(デジタルトランスフォーメーション)に期待を寄せる企業も多くいらっしゃいますが、その反面、中日新聞さまの行った調査では「そもそもDXという言葉すら知らない」と回答した割合が50%を超えていたとのこと。

その状態からDXを進めるのは容易ではないのではないか?
しかし、企業のDXを支援する会社が三重県伊勢市にあるらしい。

実際に企業のDX化を促進するサポートを行う会社に、DXの実感を聞いてみたい!

中日新聞さまよりそんな打診をいただいたのは11月頭のことでした。
地方中小企業のDXについて、余すところなく生田専務がお伝えします!

コムデックが考えるDXとは何ですか?

DXとは、先行き不透明な社会に中小企業が適応していくための手段だと考えています。

DXと言うと、コロナウイルスの影響以降アナログからデジタルへの業務の置き換えは皆さんも取り組んでいらっしゃると思いますが、重要なのは「より社会に必要とされる存在に自社をアップデートできているか」どうかです。

すなわち、自社の価値を向上させる活動=DXとなります。

デジタル化をして、どのように会社を変革させるか――平たく言うと、「どうやって同業他社よりも付加価値を上げるか、昨日の自分達よりも付加価値を上げるか」が本質になります。

地方におけるDXの現状を教えて下さい。

コロナウイルスの関係でリモートワーク・テレワークと叫ばれ、「これまでと同じ仕事の質、量を会社に行かなくても可能にする」ための道具の置き換え、つまり「アナログからデジタルへの置き換え」は進んでいます。

しかしその先が重要で、自社のお客様にとって自社の付加価値が上がった!という変革が起こっているかどうか?
がDX状況を語るうえで重要なポイントになります。

例えば、ファイルサーバーをやめてDropbox(ドロップボックス)に移行しました、社内の情報共有がスムーズになりました、効率化しました…
これはまだデジタル化なんです。

LINEWORKS(ラインワークス)等のチャットツールを導入することで社内のコミュニケーションのスピードやクオリティは上がっても、それによってお客様にどんな新しい価値を提供できているのか?
それで自社のお客様の体験価値が上がったかどうか?そこを考えていくと、やっぱりまだトランスフォーメーションまで到達している中小企業は少ないのではないかなと思いますね。

したがって、地方のDXは「デジタル化による社内の業務効率化に成功した!」の状態が多く、「事業の価値向上」というDXの本質的な部分までは踏み込めていないというのが現状ですね。

コムデックが行っているDXの支援とはどのような内容なのでしょうか?

先ほど、「DXの本質は価値の向上である」ということをお伝えしましたが、これまでITに取り組んだことがないという会社さんに「じゃあ今から価値向上を考えましょう」と言ってもそれは難しいんですね。

まずは経営者や現場の方の意識を変革してもらう必要があるので、ITが何故今必要なのか?というポイントについての啓蒙から始めさせてもらっています。

そこでITの重要性を認識してもらったら、今度はお客様の現状を徹底的にヒアリングして、現状のアナログな業務や人依存・場所依存している業務を洗い出して、じゃあどんなツールを導入していけばいいのか?を検討していきます。

やっぱり10社あれば10通りの活用方法があるので、御社ならこういう風に活用していくと業績アップに繋がるストーリーが描けますよ、というのをご支援させてもらっています。

その支援を受けた企業さまがどのように変化しましたか?

ここからは具体的な事例でお話していきます。
三重県で介護事業をやっていらっしゃるアイリス南郊株式会社さまという会社の事例となります。

介護事業は仕事の情報を紙で管理しており、同じ情報を二重三重で手書きする手間が発生しがちな業界です。

手書きする項目も細かくて多いから、専用のシステムを構築しようとすると、どうしても高額になってしまって諦める…なんてことがあったアイリス南郊株式会社さまが、コムデックが開催しているIT活用セミナーに来てくださったことがきっかけで、一緒にDXを推進する事となりました。

当初は紙が多くて…忙しくて…もうこれ以上余計なことをする余裕はない!という状態でしたが、一つ一つ仕事に必要な情報をタブレットをから入力できる環境が整うと、日中の業務が終わってから毎日何時間もかけて作っていた介護記録は、介護をしながら短時間で出来上がるようになりました。

▼アイリス南郊さま【その1】

そして、日々蓄積された情報を元にデータを自動集計して、例えばこの施設のヒヤリハットの発生は…どの場所で、どの時間帯に、どういった理由で集中しているのか?どの様な改善が効果的か?

といった様にデータから業務改善に取り組むようになっていきました。

さらに、ITによる業務効率化が進んだことで、「自分たちの事業の価値を上げるためには何をしなくてはならないのか?」を検討することができるようになりました。

その結果、「利用者さんに向き合う時間を増やし、利用者さんやその家族に喜んでいただくこと」をITでできないかを考え、職員の方が登録した介護記録が集約されているページを入居者さんのご家族にも共有して、リアルタイムでどんな状態なのかわかるようになりました。

コロナ禍において、以前のように会いに行けない入居者さんのご家族の方からしたら非常に安心できる仕組みになっています。
これはまさにDXの成功事例なんじゃないかと考えています。▼アイリス南郊さま【じぶんページ】

また、県内だけではなく、県外の企業さまにもコムデックのDX支援を提供させていただいています。
広島にあるクレーンの製造・設置・点検保守をやっていらっしゃる株式会社クレーンメンテ広島さまにおかれましても、まずはとにかく紙を無くしたい!ということでご相談をいただきました。
今どんな情報を紙で管理していて、どんな流れで仕事をしているのかを一緒に整理し、情報を効率よく管理可能なIT環境を構築していきました。
さらにオンラインでの打ち合わせを重ね、構築したIT環境をどんどん業務にマッチした状態に仕上げていきました。
結果的には、これまで山ほどあった書類のデータもkintone(キントーン)のアプリに移行して、例えば「このお客さんに納品しているクレーンがどれとどれなのか」「過去の点検の記録」なんかは自動で紐づけられて、kintoneを見れば全部の情報がわかるようになりました。

「アナログからデジタルへの置き換え」に成功し、業務効率は大幅にアップしたんです。

紙の資料がなくなったことで、次はkintoneで電子サインもできるようにしよう!と株式会社クレーンメンテ広島さまは動かれました。
これまでお客様からメンテナンス完了時のご報告書に複数枚サインをもらっていたのが、電子サインにする事で一回だけで良くなった…これはお客様にとっての体験価値を向上させたDX事例だと思います。

▼クレーンメンテ広島さま【電子サイン】

これらの企業さまは比較的スムーズに「もっとお客様に喜んでもらえる事」が形になりましたが、「いったい何をしたらいいのか?」と路頭に迷ってしまう企業さまも多いです。
その際はコムデックも一緒に考えて、その企業さまにとっての「お客様の付加価値向上」という良い変化がもたらされるようにご支援させていただいています。

「DX」を日本中の中小企業に広めていくために…

現状、中小企業において「DX」に関する認知度はまだまだ低い状況です。

DXをもっと広めていくためには、先ほどの様な成功事例、成功までの過程を中小企業に知ってもらう機会をもっと増やしていく必要があります。

この記事やオウンドメディア(コムデックラボ)は、そんな中小企業に「DX成功事例を知ってもらう」ための一助になれば良いなと考えており、一つでも中小企業の皆さんが学び、真似ることができる事例を増やしていく事で日本中の中小企業に「DX」を広めていく事ができると考えています!

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この記事を書いた人

生田 智之

『DXの第一想起者』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 kintoneをはじめとする、各社に合ったクラウドサービスの提案から導入、伴走まで一貫したサービスを得意としています。 また、youtubeではkintoneのノウハウを大公開する「kintone芸人」として活動しています。 「DX化したいけど具体的なイメージができない」「こうなりたい!はあるけど手段がわからない」…等の想いをお持ちの企業様、是非一度ご相談ください!

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