kintone活用事例を業種・業務別にご紹介!業務改善事例10選
kintoneを活用して業務改善を進めたい!とお考えの企業様が気になるのが、「実際に導入してどんな効果があるのか」「使いにくくはないのか」「ほかの会社はどんなkintoneアプリを作成し、どのように活用しているのか」ということ。
そこで今回は、これまでコムデックラボでご紹介した活用事例を業種別・業務別でご紹介。
実際にkintoneを導入した事例から、業務改善のヒントや便利な使い方がきっと見つかるはず!
kintone導入前の企業様も、すでに利用いただいている企業様も必見です!
- 業種ごとのkintone活用事例(サービス業、建築業、介護業、製造業、士業)
- 業務ごとのkintone活用事例(スケジュール管理、案件管理、顧客管理、予実管理、勤怠管理)
- まだkintoneを使っておらず、何ができるのか、導入するとどんな効果があるのか知りたい人
- kintoneでどんなふうに業務改善できるのか知りたい
- すでにkintoneを使っていて、同業他社の事例を参考にしたい
目次
業種別kintone活用事例:製造業 有限会社上村工作所さまの事例
kintoneで製造業の工程管理を実現!対面開発初回打ち合わせの様子を大公開します!
それまで作業工程表を紙で配布していた有限会社上村工作所さまでは、作業に必要な図面番号もすべて手で入力しており、気を付けていても稀に入力ミスがあり製造工程の手戻りが発生してしまうこともありました。
アナログな仕事の管理を脱却し、このような手戻りを無くすために導入したkintoneでまず作ったのは「機種管理アプリ」。
有限会社上村工作所さまで製造する100以上の製品をマスタ化し、製品名と対応する図面番号を記録していきました。
作業工程を組むアプリでは、これまでは毎回目視で確認していた作業進捗のステータスを管理できる項目を作成し、カレンダーPlusを入れることでエクセルよりもさらに見やすい工程表を実現。
「仕事の中心をまずアナログからkintoneに置き換え、入力・共有の手間やリスクを無くす」ことに注力し、納期や製品情報の他、作業に必要な情報の取得を自動化、さらに工程の見える化を行いました。
業種別kintone活用事例:自治体 一般社団法人町田市観光コンベンション協会さまの事例
kintoneで請求書作成業務を自動化!さらに印刷・送信にかかる工数も削減
東京都町田市の観光を盛り上げるために設立された、一般社団法人町田市観光コンベンション協会さまも、顧客管理や請求の効率化にkintoneを活用されています。
従来は顧客リスト(会員リスト)をエクセルで管理しており、会員ごとに支払い月を確認して毎年請求を行っていました。
請求書の作成もエクセルへの手入力で行っていたため、全体でかなりの手間が発生している状態です。
さらには2023年10月にインボイス制度が始まるため、請求書フォーマットの見直しが必須となります。
そこで一般社団法人町田市観光コンベンション協会さまは、請求業務の効率化とインボイス対応のためにkintoneを活用することを考えました。
今回実現した内容は、請求データの自動作成です。
まずは請求明細の内容と請求先を管理するアプリを作成し、「krewData(クルーデ―タ)」というプラグインを利用してアプリから情報を集計して請求データを自動作成する仕組みを作りました。
さらに、kintoneとマネーフォワードクラウド請求書と連携して、請求書の印刷や送付にかかる工数も削減できました。
業種別kintone活用事例:サービス業 株式会社赤福さまの事例
年間200時間の削減|株式会社赤福さまkintone朔日餅予約管理アプリ活用インタビュー
年間数万件の紙の予約票を取りまとめ、さらに予約品の引き渡しの時のために伝票を一枚一枚並び替えていたという株式会社赤福さま。
今はその時間をお店の運営やお客様応対に使えるようになったとのことです。
予約システムが確立したことでキャンセル削減にもつながり、さらに蓄積されたデータから従業員一人当たりの処理能力を分析して人員配置に活かすなど、効率化に留まらない活用をしていらっしゃいます。
老舗さんの挑戦!kintone導入が救ったイートイン店舗オーダー管理業務
「赤福餅」だけでなく、季節限定の商品も楽しめることから多くのお客様が来店される百貨店のイートイン店舗。
kintone導入前までは従業員さんがオーダーを記憶して厨房に口頭で伝え、記憶を頼りにお客様のお席まで商品を提供していました。
そこにkintoneを導入し、朔日餅の予約管理と同じようにタブレット端末でオーダーを受け付け、番号レシートを発行できる仕組みに。
厨房側のタブレットには自動で注文データが反映される他、注文はお客様にお渡しした番号レシートで照合できるようになりました。
kintone画面のカスタマイズを行うことにより、従業員さんが直感的に利用できるオーダー画面を実現した他、各商品の販売数も自動で集計されるため、蓄積したデータを発注や店舗運営に活用することが期待されます。
業種別kintone活用事例:建築業 株式会社中美建設さまの事例
データ入力作業を効率化してモチベーションを上げよう。kintoneによる働き方改革事例
建築業の場合、お客様に関連する情報が紙やエクセル、建築関連の専門ツールに散逸しており、変更があった時にはすべてのツールに対して修正を行う必要がある……ということも珍しくありません。
「同じ内容を複数ツールにまたがって何度も入力しなければいけない」という状況を改善するため、株式会社中美建設さまはkintoneを活用した顧客管理をスタート。
様々なツールに散逸していた顧客情報を一元化し、kintoneさえみれば仕事に必要な情報が集まっている環境を実現しました。
お客様からのお問い合わせにも担当者不在でもきめ細やかな対応が可能となり、業務効率が向上した結果年間の建築棟数や成約率もアップしました。
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全社員のスケジュール管理をグループウェアからkintoneへ移行
「スケジュール管理しかできない」ツールから脱却し、案件や日報の情報とスケジュールを紐づけできるkintoneにお引越し!
カレンダーPlusというプラグインを活用することで、グループウェアの使い心地を踏襲しつつ、より便利なスケジュール管理方法を確立しました。
お客様とのお打ち合わせで使うことの多い打ち合わせ室を予約できる仕組みもスケジュールアプリに組み込み、株式会社中美建設さまの業務に合ったスケジュール管理を実現できました。
脱工事台帳!kintoneで原価管理
顧客管理や案件管理、仕入れ管理をkintone化した株式会社中美建設さま。
データ連携により同じ情報を何度も入力する必要はなくなりましたが、具体的な予算額、実行金額といった情報は紙の工事台帳や会計ソフト、エクセルで管理をしていました。
現場ごとや案件の種別ごとの集計を行うのにも時間がかかり、見積金額と発注金額の差額や、発注金額と実際の支払金額の差額、見積金額と支払金額の差額といった、予実の差から何故その金額になったのかを分析するためのデータを収集するのにも一苦労です。
そこで、原価管理もkintone化!
元々管理していた仕入れの情報以外に収入や請求の情報も一元で管理できる状態を実現し、「一つのページで一つの工事のお金に関する情報が一括で確認」形に整えました。
また、原価の情報を常に従業員が見られるkintoneで管理することで、従業員一人一人が原価に対する意識を持つきっかけにもなりました。
アンケートの回答転記や集計の作業をスリム化したい!kintoneでアンケート管理業務の効率アップに成功
BtoCの企業様であれば、お客様にアンケートを取る機会も多いかと思います。
建築業の株式会社中美建設さまの場合、展示場にお越しいただいたお客様には必ずアンケートを実施し、よりお客様のご要望に寄り添ったご提案につなげています。
ただデータを移し替えるだけではなく、アンケートそのものをkintone上で回答できるようにしました。
アクセス制限を設けたkintoneのゲストアカウントを活用し、お客様に直接kintoneに回答を入力してもらうためもちろん集計は自動で転記もいりません。
業種別kintone活用事例:介護業 合同会社パークヒルズさまの事例
紙やエクセルでの情報入力からクラウドへ!kintoneで緊急時の情報チェックも可能に
介護事業は記録すべき情報がたくさんあり、日々の介護について紙からエクセルに転記するだけでも一苦労です。
利用者様ごとに紙の資料をファイリングすることで情報を管理してきましたが、そちらに時間を取られてしまい、本来の業務時間が圧迫されてしまう……そんな状況を打破するために導入したのがkintoneでした。
直接kintoneに情報を入力することで転記の手間を無くし、さらにその情報のリアルタイム共有を実現。
自分が担当していない利用者様の情報も、検索すればすぐにわかるようになりました。
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kintone×じぶんページでご家族さまにスムーズな情報共有と大きな安心感を!
情報の一元管理に成功し、全ての利用者様の情報をkintone上で確認できるようになった合同会社パークヒルズさま。
コロナ禍による面会制限で利用者様とそのご家族が会える機会が減ったからこそ、より利用者様の様子をご家族にお伝えしたい……しかし、電話やメールではまた業務を圧迫してしまうかもしれない……そこで、合同会社パークヒルズさまが取り組まれたのは「kintoneに記録された利用者様の情報をご家族が見られるようにすること」。
じぶんページというプラグインを活用することで、ご家族の方は自分が見たいときにログインすれば家族の様子を知ることができます。kintoneに入力すればすぐにご家族の方が見るページに反映されるため、電話やメールよりもさらにリアルタイム性の高い利用者様の情報をお届けできるようになりました。
業種別kintone活用事例:士業 社会保険労務士法人とうかいさまの事例
士業でkintone活用!タスク作成の自動化、見える化で作業時間大幅短縮
「今週処理が必要なタスクがどれくらいあるのか把握したい」「抜け・漏れが無いように処理したい」これはすべての企業様の望みでしょう。
元々kintoneを導入されていた社会保険労務士法人とうかいさまはkintone上でのデータ集計等を自動化できるプラグイン「krewData」を活用してタスク量を見える化しました!
士業でkintone活用!顧問先ごとに異なる手続きを自動作成、仕事の抜け漏れゼロへ!
定期発生するタスクを自動化した社会保険労務士法人とうかいさま。
次に着手したのは、入社や育児休暇、労災等、顧問先からの依頼によって不定期に発生するタスクです。
これらのタスクは、依頼された一つの手続きに対して数年先まで複数のタスクが発生することも珍しくありません。
タスクを人の記憶だけで管理するのは限界があり、タスクリストを作ろうにもその時点で必要なタスクが漏れていては意味がない……そこで、不定期発生のタスクはjavascriptによるカスタマイズで「手続きを依頼されたタイミングでボタンを押したら、数年先のタスクまですべて一括で登録される」ボタンを作りました。
士業でkintone活用!日報から作業工数・単価を自動集計
そこで、定期タスク作成の時にも活用したkrewDataで日報に記録された顧問先ごとの工数と、請求用のアプリに記録された顧問先ごとの売上を自動集計し、顧問先ごとの時間当たり月別採算を一瞬で確認できるようになりました。
kViewerで情報共有!「ダッシュボードビュー」で顧問先の労務管理プラットフォーム構築
顧問先から依頼された手続きの進捗状況がkintone上で見える化され、「保険証いつ届きますか」「離職票まだですか」そんな問い合わせにすぐに回答できるようになった社会保険労務士法人とうかいさま。
しかし、ちょっと待ってください。
そもそも問い合わせが来ること自体が非効率の要因なのでは?それなら、問い合わせをしなくても手続きの状況を見られるようにすればいい!ということで導入されたのがkViewer。
kViewerを使えば、kintoneに登録された進捗状況を顧問先企業へ共有できます。
社会保険労務士法人とうかいさまの顧問先にとっての「社会保険手続きポータル」のように作りこむことで、業務効率化を図れるだけでなく、状況の見える化で安心感も提供でき、顧問先にとって自社の価値向上にもつながりました。
業務別kintone活用事例:スケジュール管理 株式会社カワチョーさまの事例
脱ホワイトボード!スケジュールのデジタル化で月20時間のコスト削減
ビジネス用のスケジュール共有ツールは世の中に数あれど、仕事の案件と紐づけて、詳細な内容まで構造的に保持できるツールはそう多くはありません。
kintoneはスケジュール管理専用のツールではありませんが、カレンダーPlusというプラグインを活用することで「いつでも、どこでも」「全従業員の最新の予定」がわかる仕組みを実現できます。
今では、毎日1時間かけて書き換えていたというホワイトボードの代わりに、大型モニターを二台並べて全従業員の予定を表示しています。
業務別kintone活用事例:案件管理 なかむら建設株式会社さまの事例
お問合せが大幅アップ!案件管理のkintoneを使用したら、対応漏れの心配は不要!
例えば、見積を出した後返事がないお客様や、逆にこちらからの見積もりを出せていないお客様、工事が終わったのに請求していないお客様等……急に案件数が増えた場合はなおさら対応や請求の抜け・漏れが発生しやすくなります。
災害に伴う案件数の増加に対応するためkintoneを導入した建設業のなかむら建設株式会社さまでは、最初はいきなりのデジタル化に抵抗もありました。
業務別kintone活用事例:顧客管理 アイリス南郊株式会社さまの事例
kintoneを活用し日報や介護記録をクラウド化させたことで業務時間が2時間短縮!
介護記録には必要な項目が定められており、適切な介護サービスを提供するためには一つとして取りこぼすことはできません。
複数の介護施設を運営されるアイリス南郊株式会社さまでは、これまでは紙で管理していた介護記録をkintone化!
介護サービスを提供しながら、その場でタブレットを使って記録をしていける環境を確立しました。
入力項目を工夫し、現場の方が入力しやすい環境を整えた結果、毎日3時間かけて作成していた介護記録が1/3の時間で終わるようになりました。
従業員さんの仕事の時間の使い方に対する意識も変わり、時間当たりの生産性も向上したそうです。
業務別kintone活用事例:予実管理 株式会社アイフク・テックさまの事例
【kintone活用事例】工事原価を見える化し、予実管理もスムーズに!
見積は販売管理システム、実際にかかった工数は日報、材料費は届いたFAXから経理が確認……等々、確かに原価管理で必要になる数字情報は各ツールでバラバラに管理されており、それらを集約するのは至難の業に思えます。
kintoneを活用されている電気工事業の株式会社アイフク・テックさまでは、日報はkintoneに直接入力してもらう仕組みに変え、材料費もkintoneに入力し、見積情報が登録された販売管理システムとkintoneを連携させることで自動で必要な情報がkintoneに集約できる環境をつくりました。
業務別kintone活用事例:勤怠管理 株式会社クレーンメンテ広島さまの事例
kintoneで勤怠管理!「社内外どこからでもボタンを押すだけのタイムカード」を実現
ボタンを押して出勤・退勤。これだけできればいいけれど、どうやったらいいかはいまいちわからない……確かに、kintoneの標準機能では「ボタンを押した時刻を記録」はちょっと難しいのです。
そこで、業務用クレーンメンテナンス業を営む株式会社クレーンメンテ広島さまでは、javascriptによるカスタマイズを行い「画面を開く→ボタンを押す」だけで打刻ができるタイムカードアプリを実現。
業務別kintone活用事例:営業管理
進捗や顧客情報の共有をkintoneで行うことで、会議内容を「顧客獲得に向けた新しい取り組み」中心に
営業会議は本来、営業の進捗や顧客の状況を共有し、今後の案件獲得に活かすために行われます。
しかし、企業によってはマンネリ化してしまい、ただ自部門の数字を発表するだけや、今ある案件の状況や確度を報告するだけになっている会議も多いのではないでしょうか。
会議のための資料作成にも時間がかかるため、それなら会議の時間を営業活動に当てた方が効率がいい……そう思っている方も少なくないと思います。
kintoneは数値管理や集計が得意なため、まず会議資料をkintone化すればデータをまとめる時間を短縮することができます。
また、kintoneを活用して報告する数値をあらかじめ共有しておけば、「報告」や「共有」のために時間を取る必要はなく、データをもとに対策や改善案について議論することができます。
kintoneで営業管理をすることで、「新しく案件・顧客を獲得するためにはどんなことをすべきか」という新たな施策を検討するための環境を作ることが可能となるのです。