kintoneコンサルは必要?活用のメリットや業者選びのポイントを解説

kintoneを導入している企業さまでは、どなたが運用方針の策定やアプリ開発を担っていらっしゃるでしょうか?
一部の企業さまでは、kintoneを導入したものの「思いついた順でアプリを作っているのでルールが定まっていない」「部分最適で作ってしまった結果、以前よりも入力の手間が増えてしまいエクセルに逆戻りしてしまった」といった声も聞かれます。
kintoneを効果的に活用するためには、現状の課題を正しく分析し、全体最適の視点であらゆる機能の中から最適なものを選んでアプリを構築することが大切です。
これを社内のリソースだけで実施するのはかなりの労力がかかるため、コンサルティングを活用するのが賢明です。
そこで本記事では、kintoneのコンサルティングでできることやメリット、コンサルタント選びのポイントを解説します!
是非自社に合ったkintoneコンサルを見つけて、kintone活用をさらに進めていきましょう。
この記事でわかること
- kintoneのコンサルティングでできること
- kintoneのコンサルティングを活用するメリット
- コンサルタントを選ぶ際のポイント
こんな人におすすめの記事です
- kintoneの導入や活用に不安がある方
- 社内にIT人材がいない方
- アプリを作るだけでなく、業務設計から運用・定着までサポートしてほしい方
目次
kintoneの導入・活用でよくある悩み
kintone(キントーン)の導入・活用期、コムデックではよく以下のようなお悩みをお伺いします。
- 業務の課題は感じているが、kintoneの活用法が分からない
- 紙やエクセルからkintoneに置き換えたが、次は何をすればいいか分からない
- kintoneを構築できるIT人材が社内にいない
- 現場で定着しない
これらの課題を社内のリソースだけで解決しようとするとかなりの時間と労力がかかるため、kintoneコンサルティングを活用するのがおすすめです。
kintoneのコンサルティングでできること
依頼する業者や契約プランにもよりますが、コンサルティングの内容には次のようなものがあります。
課題の整理と要件定義
最初に行うのが、課題の整理と要件定義です。
現在使っているシステムのことだけでなく、事業の全体像や人員の状況なども共有します。
なぜなら、kintone運用では「この業務の肝はどこなのか」「どんな人が使うのか」といった要素も重要になるためです。
社内では当たり前だと思っていることも、コンサルタントから見ると課題解決のカギになることがあるため、この課題整理の部分が最も重要であると言えます。
アプリ構築
続いて、ヒアリングしたことを元にその会社の運用に合ったアプリを構築します。
kintoneは項目や機能、デザインなどを自由に設定できるため、いかに現場の方に受け入れていただけるアプリを作るかが重要です。
プロの知見を活用してプラグインや連携ツール、JavaScriptで開発すれば、自動登録や自動集計等、より高度な設定もできます。
データ移行とテスト運用
アプリが構築できたら、従来のエクセルや他のシステムのデータをkintoneに移行します。
データ移行後は、kintoneで正しく処理できるかどうかテスト運用を行うことも大切です。
最初は修正や微調整が必要になるため、部署や業務を限定して小さく始めるのが良いでしょう。
導入支援・内製化支援
導入支援では、基本的な使い方や設定方法、カスタマイズ方法をレクチャーします。
導入してすぐの時期は不明点や不具合も出やすいため、質問や相談に随時対応してくれます。
合わせて、「自社でkintoneアプリを構築できるようになる」ことをゴールとして内製化を支援してくれるコンサルティングもあります。
「最初は作ってもらうけれど、以降は自社でもkintoneアプリを構築していきたい」という方にもおすすめです。
伴走支援
伴走支援は、ただアプリを構築するだけでなく、ここまでご紹介した業務課題の整理から導入後の検証、修正までを中長期でサポートするサービスです。
企業の成長にあわせて、その時々に必要な支援を受けられます。
kintoneのコンサルティングを活用するメリット
kintoneのコンサルティング活用には、次のようなメリットがあります。
スムーズに導入できる
kintoneはプログラミングの知識が無くても構築できますが、「業務フロー全体で見たときにどういうアプリの構成、項目の持ち方をすべきか」という考え方は身についている必要があります。
とにかくエクセルの項目をそのままkintone化するだけだったり、無理して自分たちで試行錯誤したりすると、結果的に使いにくいシステムができあがってしまう……ということもあるため、少なくとも最初は「こんな時にはどういうアプリが最適か」を知っているプロに頼んだ方がスムーズです。
カスタマイズの幅が広がる
kintoneには多くのプラグインや連携ツールが存在します。
これらの中から自社で必要なものを選定するのは大変ですが、コンサルタントに相談することで、目的やツールの特徴を踏まえて最適なカスタマイズ方法を提案・構築してもらえるのがメリットです。
他社の事例を参考にできる
コンサルティング業者には、多くのノウハウと成功例・失敗例が蓄積されています。
自社に似た事例を参考にすることで、ムダな失敗を防いで最短で成果が出せるでしょう。
社内のkintone担当者を育成できる
kintone担当者が不在の企業では、アプリの追加や修正のたびに外注しなければならず、開発費用がかさみます。
kintoneのコンサルティングを通じて担当者を社内で育成しておけばアプリ開発を内製化できるため、長期的にはコスト削減になります。
kintoneコンサルティングの成功事例
ここからは、実際にkintoneコンサルティングを活用した企業の成功事例を2つ紹介します。
【導入支援】顧客管理と案件管理にkintoneを導入|建築業者さま
株式会社中美建設さまは、三重県伊勢市で建築業を営む企業さまです。
以前は複数のエクセルやツールで情報を管理していたため、確認に手間がかかることが課題となっていました。
そこでご利用いただいたのが、コムデックのkintone導入支援サービスです。
案件管理アプリの構築では、営業担当が経験に頼らずとも必要な情報をヒアリング・共有できるように、管理項目を工夫しました。
また、案件状況の可視化や他のアプリとの紐づけなどにも力を入れました。
その結果、情報管理をkintoneに集約でき、進捗や原価もリアルタイムで把握できるようになりました。
▼kintoneを建築業で活用!年間建築棟数アップに繋げた顧客管理・案件管理アプリの作り方|建築業 株式会社中美建設さまのアプリ開発事例
【伴走支援】実際に現場を見ながら課題を洗い出し、最適なアプリを構築|製造業者さま
八州製作株式会社さまは、岐阜県羽島市に本社を構え、金型の設計や製造を手がける企業さまです。
以前は紙やエクセルで情報を管理していましたが、業務が属人化しており、全体像の把握も難しい状況なっていました。
そこでご利用いただいたのが、コムデックの伴走支援サービスです。
まずはコムデックの担当者が現地に足を運び、製造現場を見ながら一緒に課題を抽出しました。
ヒアリング結果を元に最適な業務フローとアプリを構築して運用した結果、大幅な業務改善ができました。
その後も基幹システムとの連携や集計の自動化など、kintoneの活用範囲を拡大されています。
▼kintone導入は伴走支援の活用がおすすめ!課題の洗い出しで業務フローの改善も実現|製造業 八州製作株式会社さまの伴走支援事例
kintoneコンサルティング業者を選ぶ際のポイント
kintoneコンサルティング業者を選ぶ際は、「専門知識」「伴走してくれるか」「成長しているか」の3つのポイントを意識しましょう。
専門知識が豊富か
kintoneに関する知識は、一概に「これを知っていればレベルが高い」という絶対的な指標があるわけではありません。
アプリを作ることに特化したコンサルや、運用に特化したコンサル、JavaScriptによる開発を専門にするコンサル等、専門分野を定めているケースもあります。
ただ、kintoneの開発元であるサイボウズは、kintoneの専門分野とスキルレベルによって4段階6種類の認定資格を設けているため、資格の有無は1つの判断材料になるでしょう。
資格名 | レベル | 証明するもの |
アソシエイト | ★ | ・kintoneの基本的な知識 ・kintoneを活用した業務改善スキル |
アプリデザインスペシャリスト | ★★ | ・kintoneの特性の理解 ・実践的な業務改善スキル |
カスタマイズスペシャリスト | ★★ | ・kintoneカスタマイズ開発の基本的な知識とスキル |
カイゼンマネジメントエキスパート | ★★★ | ・kintoneの特性の理解 ・チームのための継続的な業務改善を実現できるスキルと実績 |
システムデザインエキスパート | ★★★ | ・kintoneの特性の理解 ・kintoneを使った業務改善プロジェクトを推進するスキルと実績 |
ビジネスソリューションアーキテクト | ★★★★ | (準備中) ・kintone構築プロジェクトおよびkintone継続的業務改善における一定の実績 |
資格以外に、連携するSFAやコミュニケーションツールなど周辺の知識があるかどうかも重要なポイントです。
自社がやりたいことに近い事例を持っている、事例を豊富に公開しているコンサルを選ぶと安心でしょう。
伴走してくれるか
伴走とは、単なる開発の請け負いや保守とは異なります。
受託開発や保守の場合は、指示された内容を忠実に実行することが重視され、企業と業者は主従関係のような構図になります。
一方、伴走の場合は企業が目指すゴールを踏まえ、そのために何をすべきかも一緒に考えるため、対等なパートナーになるのが特徴です。
事業に対する根本的な部分を理解できていれば、細かく指示しなくても意思疎通ができます。
また、企業側の選択に間違いやリスクがあるときは、専門家としてアドバイスしてくれるのがメリットです。
実績を積んで成長している企業か
近年、kintoneのコンサルティング業者は増加しています。
サービスの質はさまざまなので、実績の確認が重要です。
良い業者であれば、継続的な依頼や他社への紹介が生まれ、業者自体が成長しているはずです。
自社と同じ業界での支援実績があれば、業界の特性も理解している可能性が高いでしょう。
成長企業であれば、企業経営の面でもパートナーとしてノウハウをシェアできるかもしれません。
kintoneのコンサルティングならコムデックにお任せください!
kintoneの導入・運用は、プロの力を借りるのがおすすめです。
コムデックは、サイボウズの認定を受けたオフィシャルパートナーであり、同社の評価制度であるCyPN Report(2024)でも「インテグレーション部門」と「セールス部門」で二つ星を獲得しています。
支援実績も300社以上あり、多くの事例を動画や記事でも公開しています。
お客さまのkintone活用をサポートする「kintone伴走支援サービス」を提供しておりますので、お気軽にお問い合わせください。