コンテンツマーケティングとは?手順や成功事例を解説
コンテンツマーケティングは自社の認知拡大や売上アップのための重要な手法のひとつですが、どのように戦略を立てればよいかわからない、具体的な手順がわからないのでどう進めればいいか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、コンテンツマーケティングのメリット・デメリットや具体的な手順を解説します。
コンテンツSEOとの違いも紹介しているので、コンテンツマーケティングについて理解を深めたい方はぜひご覧ください。
株式会社コムデックがSEO対策・オウンドメディアで
月間1000PV⇒10万PVまで伸ばした軌跡を動画で解説↓↓
この記事でわかること
- コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
- コンテンツマーケティングの具体的な手順
こんな人におすすめの記事です
- 企業のマーケティング担当者
- コンテンツマーケティングに取り組み売上を増やしたい方
目次
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとはWEBマーケティングの一部で、有益なコンテンツで顧客の興味関心を引き付けるマーケティング手法です。
役立つ情報を提供することで信頼関係を構築し、最終的に企業の商品・サービスの購入につなげます。
メディアの記事や動画、SNSなどのコンテンツを上手に活用し、顧客の購買意欲を刺激することがコンテンツマーケティングの大きな役割といえます。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い
コンテンツマーケティングと混同されやすい施策に「コンテンツSEO」があります。
コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部で、検索エンジンで自社のコンテンツが上位に表示されるよう最適化する取り組みを指します。
一方、コンテンツマーケティングは、コンテンツを活用したあらゆるマーケティング施策を指します。
コンテンツSEOは検索エンジン上に表示される記事制作が主となりますが、コンテンツマーケティングはセミナーやイベントなどで使用するオフラインのコンテンツも含むので、定義に注意しましょう。
コンテンツマーケティングのメリット
コンテンツマーケティングには、複数のメリットがあります。
まず、制作したコンテンツが企業の資産となるため、時間が経っても価値が下がらず、長期的に活用できます。
有益なコンテンツを継続的に発信することで顧客との信頼関係を築くことができるため、ロイヤリティも高まります。
検索エンジンからの流入やSNSで潜在顧客と顕在顧客の両方にリーチできる点もメリットです。
また、コンテンツの閲覧データを収集できるため、マーケティング施策に活かせます。
それに加えて、有益なコンテンツはSNSでシェアされやすいため、認知拡大にもつながります。
コンテンツマーケティングのデメリット
コンテンツマーケティングのデメリットは、コンテンツ作成に費用が必要となる点です。
専門家による高品質なコンテンツや動画、WEBデザインなどを外注すると多額の制作費用がかかります。
また、「一度作ったコンテンツが資産になる」とメリットでお伝えしましたが、資産の価値を保つためには作った後もメンテナンスは必要です。
コンテンツが古くなると内容が陳腐化してしまうため、継続的な更新を行わなければ資産としての価値を保つことができません。
また、コンテンツマーケティングは成果が出るまでに時間が必要な点にも注意が必要です。
顧客との信頼関係を構築するには一定の期間を必要とし、SEO効果が表れるまでにも半年から1年以上かかる場合があります。
【6ステップ】コンテンツマーケティングの手順
コンテンツマーケティングを実施する手順を6ステップで紹介します。
目標を設定する
コンテンツマーケティングを実施する際には、まず目標を明確化しましょう。
たとえば、認知度の向上や商品・サービスの販売促進などの目標が考えられます。
目標が決まったら、具体的なKPI(目標を達成するための評価指標)を設定しましょう。
目標に合わせたKPIを設定することで、コンテンツマーケティングの効果を適切に測定し、PDCAサイクルを回していくことができます。
ペルソナを設計する
コンテンツマーケティングを成功させるためには、ペルソナを明確にすることが重要です。
ペルソナとは、ターゲットとなる顧客の属性や行動特性、課題などを具体的にまとめたモデル人物を指します。
より詳細なペルソナを設計することで、自社が求めているターゲットに刺さるコンテンツを作成しやすくなります。
カスタマージャーニーマップを作成する
顧客がサービスや製品を利用・購入するまでのプロセスを可視化したカスタマージャーニーマップを作成しましょう。
カスタマージャーニーマップを作成すると、それぞれのステップで顧客が求めている情報の整理が可能です。
しっかりと整理することで適切なコンテンツを提供できるため、購入やお問い合わせにつながりやすくなります。
コンテンツの設計を検討する
コンテンツ制作を始める前に、ペルソナが抱える問題や疑問に対して、具体的な解決策を提示できるように設計を検討しましょう。
たとえば、ターゲット像と照らし合わせて、メディア記事や動画など発信する形態や発信頻度を検討します。
また、ペルソナの課題を解決するためには、コンテンツの形態もしっかりと考える必要があります。
例を挙げると、商品やサービスの具体的な使い方を紹介する場合は、実物を使って動画を作成するのがおすすめです。
さらに、YouTubeやSNSなどのチャネルにあわせて、適したコンテンツ内容を検討することも重要です。
このように、提供するコンテンツの性質を見極め、最適な発信頻度を保ちましょう。
コンテンツを制作する
コンテンツを制作する際は、ユーザーに価値提供できているかを常に意識しましょう。
ユーザーのニーズを踏まえ、課題解決に役立つ情報を提供することが重要です。
また、コンテンツはオリジナリティのある切り口で制作しましょう。
記事の場合は、文章だけでなく画像や動画などのビジュアル要素を盛り込むことも効果的です。
ビジュアル要素を盛り込むことで、分かりやすく伝えられるだけでなく、コンテンツの魅力も高まります。
効果測定をして次の戦略を検討する
コンテンツマーケティングを行う際には、作って終わりではなく効果測定までしっかり行い、次のコンテンツ作成に活かすことが重要です。
設定したKPIに対する達成度を計測し、分析することで改善点が見えてきます。
KPIを達成できなかった場合は、原因を分析しましょう。
分析結果をもとに次の戦略を立案・実行してまた効果を測定するというPDCAサイクルを継続的に回していくことで、目標達成に近づきます。
コンテンツマーケティングの成功事例3選
コンテンツマーケティングの成功事例を3つ紹介します。複数の業種・成果をまとめていますので、自社に近いものを参考にしていただければ幸いです。
年間お問い合わせ数260件を達成!動画の再生回数も65倍に増加|IT業 株式会社コムデック
コムデックはコンテンツマーケティングの一環として、オウンドメディア「コムデックラボ」とYouTubeチャンネル「kintone芸人」を運営し、業務改善ツール「kintone」やマーケティングに関する情報を発信しています。
コンテンツマーケティングに取り組む以前のコムデックは、個別商談やセミナーなど、オフラインの集客をメインに実施していました。
しかし、売上が安定しないことや商圏が限られてしまうことに危機感を覚え、サービスの再設計を行い、その一環としてオウンドメディアとYouTubeチャンネルを運用開始。
オフラインからオンラインへの集客へ移行したことで、年間のお問い合わせ件数は260件を達成。
動画の再生回数も65倍まで増加し、売上アップに貢献しています。
コンテンツ設計を徹底的に見直して月間UU数増加|IT業 スマートキャンプ株式会社
スマートキャンプ株式会社は、SaaS情報の検索サイト「BOXIL」を運営する企業です。
さらに、BOXILの資料ダウンロードを最大化するために、オウンドメディア「ボクシルマガジン」を運営しています。
もともとボクシルマガジンは比較検討のステップにいるユーザーをターゲットとしていましたが、中長期的にユーザーを獲得するために、コンテンツマーケティング戦略の見直しを検討していました。
そこで、資料ダウンロードにつながりやすいキーワードを再検討し、コンテンツマーケティングを仕切り直したことで月間のユニークユーザー数(サイトに訪問した人の数)が増加し、多くの資料ダウンロードにつながりました。
戦略を絞ることで検索流入が前年比増|金融業 三菱UFJニコス株式会社
三菱UFJニコス株式会社は、クレジットカード事業を中心に金融サービスを提供する企業です。
同社のコンテンツマーケティングでは流入数が頭打ちになっており、記事を制作しても検索順位が上がらない状態に陥っていました。
当時は、流入数と問い合わせ数の両方を獲得したいという思いがあり、どっちつかずの状態だったためうまくいかなかったと考えられます。
つまり、目標が明確化されていない状態です。
そこで、「流入数の増加にフォーカスする」と戦略を見直しコンテンツに反映させることで検索流入が増加し、前年比増を実現しました。
しっかりと設計してコンテンツマーケティングで成果を出そう
コンテンツマーケティングはコンテンツを通じて顧客との信頼関係を構築し、ロイヤリティを高めることで、最終的な商品・サービスの購入につなげるマーケティング手法です。
ただ闇雲にコンテンツを発信するのではなく、自社に合った効果的な方法でコンテンツマーケティングを進めて成果につなげましょう。
コンテンツマーケティングを進めるうえでは戦略はもちろん、コンテンツ制作のスキルも必要です。
いずれも簡単に習得できるものではないため、コンテンツマーケティングのノウハウがない場合は外注も検討しましょう。
コムデックが提供する「DXart(デザート)」は、オウンドメディアやYouTubeチャンネルなどのコンテンツマーケティングを戦略的に設計し、運用までトータルでサポートいたします。
ぜひお気軽にご相談ください。