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kintoneとSalesforce、どちらを導入すべき?違いを比較し判断基準を解説

kintone or Salesforce CRMツールとして使うならどっち?

kintoneSalesforceはCRMツールを選ぶ際の比較対象になりやすいツールですが、「具体的な違いがわからず、どちらを導入すべきか悩んでいる」という企業さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、CRMとして活用する場合のkintoneとSalesforceの違いについて徹底比較します。
どちらを導入すれば良いかの判断基準も解説しますので、ツール選定の参考にしていただけると幸いです。

この記事でわかること

  • kintoneとSalesforceの違い
  • kintoneとSalesforceどちらを導入すべきかの判断基準

こんな人におすすめの記事です

  • kintoneかSalesforceの違いを知って自社に合ったツールを導入したい方
  • クラウドツールを導入して業務改善・売上向上を図りたい方

kintoneとSalesforceの特徴

kintoneとSalesforceを比較するにあたって、まずそれぞれの特徴を簡単に解説します。

kintoneの特徴

kintone(キントーン)はサイボウズ社が提供するクラウドサービスです。

kintoneはCRMの専門ツールではありませんが、情報の管理・集計を得意としているため、既存顧客の行動や購入履歴を集約し分析することで、最適なアプローチを検討することができます。
プログラミングの知識がなくても直感的に業務アプリを作成できるので、自社のCRMに必要な機能を追加したり、使いやすいようにカスタマイズしたりすることも可能となっています。

さらにkintoneには連携機能が備わっているため、200種類以上の拡張サービスと連携できます。
MAツールと連携すれば、CRMをさらに効率的に実施できるでしょう。

kintoneについては以下の記事でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

▼kintone(キントーン)とは?できること・できないことまとめ アプリの活用事例もご紹介!

Salesforceの特徴

Salesforceはセールスフォース・ジャパン社が提供するCRMプラットフォームで、世界で15万社以上が導入しています。
営業活動で集めたデータを集約し、そのデータを分析・活用することで企業の売上向上を支援するツールです。

Salesforceはさまざまな製品やサービスを提供しており、CRMとSFAの両方を搭載しているSales Cloudや、マーケティングに特化したMarketing Cloudなどがあります。

【徹底比較】kintoneとSalesforceの違い

kintoneとSalesforceの違いについて、導入目的・強み・弱み・導入価格の4つの項目で解説します。

導入目的

kintoneの導入目的

kintoneの導入目的は、CRMとアプリによる業務改善で、売上向上と情報の一元管理を図ることです。

売上データ・案件情報・顧客情報をグラフ化・分析することで顧客ニーズを読み取り、企業はそのニーズに合ったCRM施策を打ち出すことで顧客満足度と売上の向上を実現できます。

また、kintoneではあらゆる業務をアプリ化できるため、CRMに関わる部分以外でも業務の効率化を実現可能です。
例えば、kintoneと連携できるWEBフォームから顧客がアンケートに回答すれば、自動的にkintoneにデータが保存されて集計・グラフ化までできるので、アンケート結果を転記する必要なく、分析まで一気通貫して行うことができます。

CRMツールとしての利用はもちろん、業務の効率化を1つのプラットフォームで完結できるので、CRMだけではなく、社内の様々な業務を効率的に行いたい企業に向いています。

Salesforceの導入目的

Salesforceの導入目的は、営業活動の支援機能や徹底した顧客管理機能などで、売上向上を図ることです。
営業からマーケティング、カスタマーサービスなどの機能を使うことで、効果的なCRMを実施できます。

また、AI機能を活用することで、今後の顧客行動の予測と、それに対する営業活動のアドバイスなどを提示し、業務の生産性向上と企業の成長を促します。

SalesforceではSFAやマーケティング領域などCRM以外の製品を提供しており、それぞれの製品はSalesforce内で情報共有ができるので、新たに顧客情報などを入力する必要がありません。
そのため、CRMだけでなくSFAとしての機能も求める企業に向いているといえます。

それぞれの強み

kintoneの強み

kintoneは自社に必要な機能を自分で構築したり、カスタマイズしたりできます。
また、kintoneは200種類以上のプラグインがあるため、プログラミングの知識がなくても簡単に機能を追加可能です。

そのため、決まった形式のツールでは自社の業務に対応できない企業や、まずはシンプルな作りにして社内への定着を図りたい企業、運用方針に合わせて機能を柔軟に変化させていきたい企業におすすめのツールとなっています。

また、連携できる外部サービスも多く、すでに自社で利用しているツールと連携することで、顧客管理の効率化が図れます。

Salesforceの強み

Salesforceの強みは、CRMだけでなく、SFA機能も搭載しているところです。

SalesforceのSFAは、顧客の基本情報や案件の進捗状況、営業活動を可視化できます。
予実管理機能は売上予測をリアルタイムで管理でき、指標から営業プロセスの調整が可能です。

また、見積書も作成できるので、1つのツールで業務が完結します。
SFA機能を利用した営業活動で見込み客から顧客へ転換し、CRM機能で顧客の関係をより良好にするといったプロセスを実現できます。

それぞれの弱み

kintoneの弱み

kintoneの弱みは、将来の運用を考えずにアプリを作成すると、CRMに関係するアプリが複数生まれてしまい、かえって業務が非効率になってしまうことです。

例えば、顧客情報を管理するアプリを複数作ると、どのアプリでどの情報を管理しているのかがわからなくなり、探す時間が必要になります。
簡単にアプリが作成できるものの、それぞれが連携されていなければ、一元管理できるという本来のメリットを得られません

こうしたトラブルを防ぐために、どのアプリにどういった情報が集約されているか管理しておきましょう。

Salesforceの弱み

Salesforceの弱みは、導入する企業のリソースやITリテラシーによっては機能を使いこなせず、価値が発揮されないところです。

Salesforceは営業スタイルとして、「マーケティング→インサイドセールス→外勤営業→カスタマーサービス」の4つの流れを確立しています。
この流れで運用できる企業であれば問題ありませんが、リソースが足りない企業ではうまく活用することが難しいでしょう。

導入価格

kintoneの導入価格

kintoneの導入価格は以下のとおりです。

  • スタンダードコース:1ユーザー月額税込1,650円
  • ライトコース:1ユーザー月額税込858円

ライトコースはランニングコストが安いものの、外部サービスと連携できず、アプリ数は200個に限られます。
本格的に活用していくのであれば、外部サービスの連携が可能で、最大1,000個のアプリを作成できるスタンダードコースがおすすめです。

Salesforceの導入価格

Salesforceの導入価格は以下のとおりです。

  • Starter:1ユーザー月額税込3,300円
  • Professional:1ユーザー月額税込10,560円
  • Enterprise:1ユーザー月額税込21,780円
  • Unlimited:1ユーザー月額税込43,560円
  • Einstein 1 Sales:1ユーザー月額税込66,000円

最も使われているプランはEnterpriseプランで、CRMの基本機能と売上予測管理、見積書の作成に加えて、ドラッグ&ドロップのみで作成できる営業プロセスの自動化機能取引先とのグループ編成などの機能も搭載しています。

kintone or Salesforce、どちらを導入すべき?判断基準を解説

kintoneとSalesforceにはそれぞれ強み・弱みがありますが、ここではどちらを導入すべきかの判断基準を解説します。

kintoneがおすすめの企業

CRMとして活用しながら、CRM以外の領域の業務も管理したい・効率化したい企業や、Salesforceのように多くの機能はいらない企業、従業員のITリテラシー的にSalesforceを使いこなせるか不安な企業におすすめです。

kintoneで顧客の購入履歴や行動を分析し、顧客ニーズに合わせたCRM施策を打ち出すことで売上向上が期待できます。

また、CRMに関連するところ以外のアプリも自分たちで構築できるため、CRMに必要な業務の効率化やデータ分析はもちろん、売上管理やタスク管理など、包括的に自社の業務改善を実現可能です。

簡単にアプリを作成できるので、「自社独自の業務がある」「運営方針に合わせて業務を最適化したい」企業にもおすすめとなっています。

Salesforceがおすすめの企業

Salesforceは高性能のAIを利用したCRMを実現したい企業や、営業支援に特化した機能を使いたい企業におすすめです。

SalesforceのAIはCRMの課題を解決することに特化しており、離脱の予測分析や既存顧客に対するアプローチのヒントを与えてくれます。
また、SFA機能も搭載しているので、CRMを含めた全般の営業活動を1つのツールのみで完結可能です。

Salesforceは「マーケティング→インサイドセールス→外勤営業→カスタマーサービス」の流れを想定して設計されているため、社内の業務フローや組織がこの流れと同じようになっている企業なら大きな効果を発揮できるでしょう。

kintoneとSalesforceは目的に応じて、最適なツールを導入しよう

Salesforceは、自社の営業プロセスがSalesforceの提供するフローに当てはまり、ITをフル活用したい企業さまにおすすめです。
Salesforceなら、AIによるサポートを受けながらCRMを含んだあらゆる営業活動を包括的に管理できます。

営業プロセスに決まりがなく、限られたコストと人員のなかであまりコストをかけずにCRMに注力したいのならkintoneがおすすめです。
kintoneなら、CRMだけでなく社内のあらゆる業務を効率化させることができます。

kintoneは「営業支援(SFA)パック」を導入することで、CRMだけでなくSFAとしても使用できます。
そのため、低コストでCRMとSFAの両方の機能を実現し、さらにアプリによる業務効率化も可能です。

コムデックでは「営業管理システム」も提供していますので、を行っています。
「kintoneをCRMやSFAとして活用したい」「あらゆる業務の効率化を図りたい」という企業さまはお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

生田 智之

『DXの第一想起者』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 kintoneをはじめとする、各社に合ったクラウドサービスの提案から導入、伴走まで一貫したサービスを得意としています。 また、youtubeではkintoneのノウハウを大公開する「kintone芸人」として活動しています。 「DX化したいけど具体的なイメージができない」「こうなりたい!はあるけど手段がわからない」…等の想いをお持ちの企業様、是非一度ご相談ください!

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